『サクラマスジギング』ステップアップ解説:タックルのバリエーション
2021年06月04日 06:00
抜粋
「オフショアサクラマスジギングでステップアップしたい」と考えているサクラマス釣りファンに向けて、ここではタックルの多彩なバリエーションを使いこなすポイントを解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)


ロッドとアクションのトーン
サクラマスジギングでの使用ロッドは、スロー系なら#0、#1、#2、#3までがよく使われる番手です。使用するジグのウェイトと水深、潮流の強さでジグに対する適正なロッドパワーは違ってきます。同じ重さのジグを使用しても、2枚潮の場合はメインラインが弛み、ジグにロッドからの入力が伝わりにくい場面もあります。
基本的に、#1のロッドで100gのジグをジャークした時のジグアクションと、#2のロッドで200gのジグをジャークした時のジグアクションは概ね、同じトーンのアクションになります。
ロッドの番手でトーンがかわる(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)アクションのトーン
トーンとは音や色の調子を表す言葉ですが、ここではジグのアクションの強弱を表します。強いトーンのジグアクションとは、魚に対してアピール力の高い水を掻き回す、水押しが強いアクションを指します。逆に弱いトーンとは、水に馴染む、溶け込むようなアクションのイメージです。
ロッドやジグの重さが違っても、タックルのバランスを見た場合、同じトーンのアクションをジグに与えることが可能となります。
トーンを意識しその日にアジャスト
サクラマスが釣れない状況で、その日の釣りを展開する時の目安にするのが、このアクショントーンの考え方です。「現状のタックルバランスはトーンが強めに出ているはずだけど釣れないなら、トーンを弱めにかえてみよう」といったふうに、その日の釣りをアジャストしていきます。
#1のロッドに100gのジグを使っていたなら、150gのジグにかえることでジグのアクショントーンを変化させていくわけです。逆にジグはそのまま使用して、ロッドを#2のものにかえることでジグはキビキビと動き、より強く水を掻き回すようになるでしょう。こうしたジグのアクショントーンの変化を考えながら、タックルを状況に合わせていくことができれば、より戦略的な釣りの組み立てが可能になります。
一番に気をつけなければならないことは、ジグを闇雲に取っかえ引っかえして、自分が今、何をどうしたいのか?判らなくなることです。このような状況でタックルをかえてヒットしたとしても、次回に繋がるような釣りの引き出しにはなりません。シッカリと、迷わずに、今、自分のジグのアクショントーンはどうなのか?を常に意識して、次の一手を考えること、頭の中がいつも整理された状態で釣りを構築していくことがベストなのです。
リールのギヤ比
続いてい、オフショアサクラマスジギングにおいて、リールのギヤ比はどのように使い分けするべきか?について解説します。
ベイト、スピニングリールともに、各メーカーから発売されている商品には、ノーマルギヤ、ハイスピードギヤ、パワーギヤなど同じ銘柄の商品でも、異なるギヤ比の設定があるのが一般的です。
ハイスピードギヤはリール一回転あたりのラインの巻き取り量が多いし、パワーギヤのリールは巻き取りスピードが遅いかわりに、巻き上げトルクは強くなります。
リールのギヤ比でもアクションがかわる(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)サクラマスが高活性な場合
サクラマスジギングでは、ワンピッチ、ワンジャークがいい場面、ハーフピッチがいい場面、ショートピッチがよくアタる場面もあります。
サクラマスの活性が高く、より活発にベイトを追う状況ならハイスピードギヤのリールで上に上に誘いあげた方がいい場合が多いです。この場合に逆にフォールを多めに釣ると、周りのアングラーは良くヒットしているのに、自分だけ取り残されることもあります。
活性が高く、次々と船中でヒットが続く場面では、サクラマスは間違いなく海面方向を意識して目線が上向いています。こんな時にサクラマスの目線から外れやすくなるフォール主体のアクションでは、ジグの存在をサクラマスに認識させにくいために自分だけノーヒットで時流に乗り遅れます。
サクラマスが低活性な場合
逆に、ピーカンの天気の日中、船中全くヒットなしの場面で、移動のためにジグを回収しているとタダ巻きのジグに回収ヒット!こんな場面もあるように、リールの巻き取りスピードがサクラマスのバイトトリガーとなり得る場面も少なくありません。
基本的には、40mから上のレンジでサクラマスのバイトが多い場合、魚の活性はいい、サクラマスの目線はより上向きと捉え、速めの上げの割合が多い釣りを構築することがおすすめです。
40m以下のレンジでのヒットが多い場面、船中でも単発でのヒットが多いなどは、サクラマスの個体数、魚の群れの活性が低いと考えてサクラマスによくジグを見せて、ジックリと誘って釣ることがセオリーだと思います。
リールのギヤ比は低め、若しくはハイスピードギヤでも巻きのピッチをハーフピッチ以下、1/4ピッチなどとして魚の目の前でしつこくジグを動かすことがバイトを誘発するためには必要なこともあります。
ギヤ比の変更だけで違った誘い
釣り方を切り替えることは簡単ではありませんが、ギヤ比の違ったリールにかえることで釣り方を換えることなく、違った釣り方を演出できるのは、ギヤ比の異なるリールを使い分けるメリットとなります。
ジグウェイトの考え方
サクラマスジギングに限らず、ある程度のジギングの経験を積むと、この水深なら100gのジグで充分などと決められるようになります。ある意味、それは状況に則した対応ができるようになった証かも知れません。しかし、本当にそれが正解なのでしょうか?
そのタックルで例え、釣れたとしても、ソレがその日の釣りの正解とは違っているのかもしれません。もっと違った可能性があったのに、その可能性を自ら否定しているかもしれないのです。200gのジグを投入していれば、もっとストロングな釣りのパターンが存在していたかもしれません。大事なことは、釣れる日でも、もっと違った可能性を模索して試してみても損はないということです。
もし試して釣れなかったのなら、やはり100gが正解だっと認識できるわけですから、この経験は次回の釣りの場面で生きてきます。釣れない日の釣りがよく身につくのは、悔しい経験をすることで釣りの引き出しが増えるから。大釣りの日の釣りが身に付かないのは、その釣りが本当に有効だったのか?確証を得ていないことが原因だと思います。
常に可能性を模索する姿勢がサクラマスジギングでは大切だと思います。
ジグはいろいろ試そう(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)スピニングタックルの可能性
最後に、スピニングタックルの可能性について確認しておきます。
サクラマスジギングでは、サブタックルとして船に持ち込むことが多いスピニングタックルですが、実はスピニングタックルにはスピニングタックルにしかない特性があります。私もサクラマスジギングを始めた当初は、スピニングタックルの方がサクラマスジギングにはベターだと考えていました。
軽快にテンポよく、レンジを手速く探るにはスピニングタックルはとても優秀です。また、キャストして広く探ったり、レンジを斜めに角度を付けてサーチしたりとスピニングタックルに有利な状況もあります。
フォールを多めに取る釣りにはラインのスラックの多さが邪魔になることもありますので、上に上にジグを水中で縦に首を振らせる感じのジャークがスピニングタックルにはお勧めです。
スピニングタックルも1本はほしい(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)タックル変更で可能性は広がる
ロッドをかえる、リールをかえる、ジグをかえるとさまざまな可能性が展開されますが、本質はジグがサクラマスにとって、魅力的なベイトに見えているのか?ということだと思います。
実際に自分の眼で確認出来ない水中の世界だからこそ、己の頭の中でイメージすることがとても大事です。サクラマスとのPEラインを介しての対話を楽しみながらステップアップを目指してください。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>
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