上越ムギイカ釣りステップアップ解説:「置き竿」でもイカが釣れる?
2021年07月17日 16:30
抜粋
置き竿にムギイカがヒットしてきたら、驚きませんか?ここでは上越のベテランが実践する多点掛けメソッドと、タナを探るストップ&フォール釣法を解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)


置き竿でイカ釣り?
ムギイカ釣りといえば、みなさんはどんな釣り方をイメージするだろうか。おそらくプラヅノやスッテの胴つき仕掛けやイカメタルなどの仕掛けでロッドを手持ちで上下に動かし誘う釣り方をイメージするかたが多いのではないだろうか。
タックル図(作図:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)もしも船釣りでロッドホルダーにセットしたままの置き竿にメチャメチャムギイカがヒットしてきたら……?
6月下旬。今シーズン2回目のムギイカ釣行ではそんな釣法で大幅な釣果アップを果たすことができた。釣果アップにつながった2つの釣法を紹介したい。
釣果アップの2大要素
釣果アップのための2大要素は、ヒットゾーンであるタナを的確にとらえることと多点掛けを増やすことである。
釣果アップを狙おう(提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)タナを的確にとらえる
筆者がよくお世話になっている上越の遊漁船ではコマセマダイ釣りなどでは指示ダナをアナウンスしてくれるが、ムギイカ釣りのときはそれがない。釣り客は自力か釣り客同士の情報伝達でタナとなる水深を把握しなければならない。
ムギイカのタナは時々刻々変化する。水深150mくらいの場所で海底から水面まで幅広くヒットゾーンとなりうる。一般的には最初海底付近で釣れ出し、徐々に中層・上層へとタナが移動してくる。
多点掛けを増やす
深場のポイントでは仕掛けを海面に巻き上げるのにもかなり時間を要する。なので、1杯ずつ釣り上げるよりも多点掛けで効率よく釣り上げることができれば釣果アップにつながる。とくにイカの活性が高いときは手返し良く多点掛けをリピートできれば一気に釣果を伸ばすことができる。
しかし、イカ釣り用のスッテやプラヅノの針にあたるカンナにはカエシがないため、バレやすく、下手に多点掛けを狙うと先にノッたイカがバレてしまうこともよくある。非常にテクニカルで面白い。
ストップ&フォール釣法(SF釣法)
釣果アップをはかる2つの釣法を紹介しよう。まずは今シーズン筆者が勝手にはじめたメソッドである。
前述のように、ムギイカのタナは海底から海面まで広範囲に渡り神出鬼没であり、時々刻々変化する。船からの指示ダナがない場合はヒットゾーンを把握するためにタナを自分で探らなければならない。
そのためのひとつの手法がストップ&フォール釣法である。海面から仕掛けを投入する際、電動リールのスプールのラインを親指で押さえ、一瞬親指をラインから離して仕掛けをフォールさせ、またすぐに親指でラインを押さえてラインを止める。このストップ・フォール・ストップ・フォールの動作をひたすら繰り返す。
ストップ&フォールでタナを突き止める(提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)魚影の濃いヒットゾーンに到達するとラインのフォールスピードが遅くなったり止まったりする。そのあたりがヒットゾーンである。このゾーンでフォールをやめればアタリがでるのだ。
海面からただ普通にフリーフォールする場合はフォール速度が速すぎてヒットゾーンを素通りしてしまうため、タナが探れない(よほど魚影が濃い場合はフリーフォールでもヒットゾーンでイカがあたるときもある)。
タナの水深が分からないときや、タナを見失ったときはぜひSF釣法をお試しいただきたい。
置き竿で電動スロー釣法
魚影が濃くイカの活性が高い状況ならば、狙いたいのは多点掛けだ。「電動スロー釣法」は効率よく多点掛けを狙うための釣法である。前述のストップ&フォール釣法はタナのリサーチには向いているが、多点掛けを狙うには不向きである。なぜならせっかくかかったイカが次のフォールでバレてしまうからだ。
ストップ&フォール釣法である程度イカのヒットゾーンが想定できたなら、電動スロー釣法ではあえてそのゾーンをいったん通過させやや下層まで仕掛けを落とす。そこから電動リールまかせにしてゆっくり一定速度で仕掛けを巻き上げる。最適な巻き上げ速度は潮の状況などによって変わるので探ってほしい。
置き竿にして一定のスピードで巻き上げる(提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)アタリが出ても慌てず、アワせずそのまま放置続行。ただただスローに巻き続ける。ロッドは手持ちでもかまわないが、ロッドホルダーにセットしている状態でOK。
スローなただ巻きだが、仕掛けが船の上下の動きに連動して誘いになるのだろう。こうするとタナを通過する間に多点掛けの確率がグッと高くなる。1点、2点、3点とムギイカの数が増えるたびに竿先のしなりが大きくなる。
多点掛け連発でベテランも実践
誘いのアクションはご法度だ。誘うと逆にノッたイカがバレてしまう。同様に途中の合わせも禁物。小さなムギイカでも3点掛け以上にもなると竿がずしっと重くなる。多点掛けが確信できたら、一度だけゆっくりと大きく合わせ中速で巻き上げる。実釣では7本の仕掛けに最多で6点掛けまであった。
電動スロー釣法は上越地方では多くのベテラン釣り師が実践している。筆者もこの釣法を知らなかったときはベテラン釣り師の置き竿にアタリが連発していてメチャメチャ驚いたのだが、話を聞くとこういう釣法だったのだ。
イカがでしたか。信じるか信じないかはあなた次第だが、ぜひお試しあれ。
<宮崎ゆきお/TSURINEWSライター>
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