20メタニウムはマグネシウム一体成型ボディを採用!自重175グラムで操作性アップ
2020年シマノから新発売される20メタニウムは、マグネシウムを使った一体成型=コアソリッドボディのベイトリールです。 強靭なボディ剛性を軽量なウエイトで実現しているので、これまでに…
FISHING JAPAN 編集部2020年02月17日 07:00
シマノから2020年の新作リールが出揃いましたね。
注目はなんといっても、ベイトリールのメタニウム。
それからDCブレーキを搭載したコスパ優秀機のSLX DCに、100番サイズが追加設定されたカルカッタコンクエストDC。
魅力的なものばかりですが、これまでリリースされているリールも含めて、実際に手にしてみたインプレを詳しく紹介してみます。
シマノは、日本を代表する釣具の総合メーカーです。
特にリール製作に関しては、ロードバイク部門で鍛え上げられたギアの加工・仕上げ技術がうまく転化されて、バツグンの耐久性・剛性・使い心地を生み出している印象がありますよね。
実際に長期間使ってみると、その使用感が垂れないのに驚かされます。
つまり、箱から出して使い始めたときの感覚が、いつまでも維持されるということです。
これは釣りをする上で、とても重要なスペックとなるでしょう。
なぜなら、シマノのリールを使えば、どんなシチュエーションに立ち向かっても、再現性の高い釣りを展開できるという安心感が、ベースに流れるからです。
2020年の新作アイテムをデモンストレーションしている動画を挙げてみました。
とても分かりやすい印象を受けるのは、真っ先に伊藤巧プロを持ってきているからでしょう。
彼のトークは、ビッグキーワードを観る者に丁寧に提示するところからスタートします。
この手法を彼の年齢ですでに習得しているところに、驚きを覚えますが、間違いなくこれからのシマノを支えてくれる人材、ようやく村田基さんの次を確保することができたと、シマノの人々は胸を撫で下ろしているでしょう。
最新ベイトリールのメタニウムも、伊藤巧プロに託されました。
その組み合わせ自体が、次世代の確かな波を感じさせるもので、シマノユーザーにとっては期待感しかありませんよね。
シマノリールの開発理念が、他社リールと明確に異なるところがもうひとつあります。
それは、一過性のスペックを追いかけないことです。
例えば、ギア比。
そこを高い比率に上げていくような製品開発を進めたところで、それだけでは何かもの足りない、釣りを楽しむという本質に届かないことが分かっているのでしょう。
届かなければ、ユーザーには響きませんから、実際にリールを購入することにもつながりません。
では、釣りを楽しむための本質とは、何でしょうか。
人それぞれで違うというのなら、人それぞれに合わせたリールを用意する必要が出てきますが、現実的には不可能です。
本質は、もっとシンプルで分かりやすいもののはず。
そこにストレートに響くリール作りを目指せば、ユーザーがソッポを向くことはありません。
シマノが繰り出す一手一手にユーザーが興味を抱き続けるのは、進もうとする方向が誤っていないからでしょう。
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FISHING JAPAN 編集部シマノからリリースされているリールの中で、実際に使ってみたおすすめアイテムをご紹介します。
まずはハイエンドモデルのステラ。
手元にある番手は、C2000SHGと2500Sです。
アジング・メバリングなどのライトソルトウォーターゲームや、バス釣りのカバーゲームに使っていますよ。
すでに1年以上の使用期間が過ぎていて、いろいろと分かってきたことがあります。
ステラは、ローターが樹脂製ではないので、ハンドルの回し始めに独特の重みを感じます。
グリングリンと勢いに乗り始めると、ローターがその波にうまく乗っていくようなフィーリングでしょうか。
当然それを急に引き留める負荷が掛かっても、ローターが前後にブレ動くことはありませんし、ラインに引っ張られて持っていかれる様子もありません。
カチッと受け止め、支えている状態をキープできるのが強みといえるでしょうか。
ローターが止まった状態からの滑り出しも安定していて、適度な抵抗をノブで微調整することができます。
それはアジングタックルにC2000SHGを搭載してシーバスが食い付いたときにも、しっかり効果を発揮してくれる性能で、7分ほどラインを出しっぱなしにされても、ドラグがやられてしまうことはありませんでした。
リールフットのしなりは、高い負荷が掛かってもほぼ感じません。
2500SにはPEラインの2号を巻いてあり、カバーの中を高比重ワームで探るアプローチで使っています。
魚が食い付いてくると必ずラインがカバーに巻き付きますから、それを擦りながら引きずり出す行為を繰り返します。
ロッドが限界近くまで曲がっても、リールは安定した巻き心地を維持。
ハンドルノブから指が離れてしまうことなく、魚を獲り込むことができました。
それを1日中繰り返すのですが、ラインローラーが音を上げることもなく、ハンドル回転にゴリ感が表れることもありません。
使用後は徹底した水洗いをおこなっていて、スプール周りはもちろんボディも水浸しにします。
拭き取りと自然乾燥をおこなった後、オイルを入れようと可動箇所を回してみますが、特に注油が必要な違和感は伝わってきませんでした。
オーバーホールやメンテナンスに出すことは、このままならまだまだ不必要でしょう。
次にご紹介するのが、ステラと同じスピニングリールのヴァンキッシュです。
使っているのは、C3000XGという番手で、主に河口域のシーバスゲームで専用ロッドに載せています。
自重が170グラムしかありませんから、いったいどうなるんだろうと興味津々で使い始めてみましたよ。
約半年間使ってみて感じたのは、シーバスロッドとのバランスが完全にこれまでのものと変わってしまったということでしょう。
使いやすいのかどうかといえば、キャスティングの際に力を込めるところが変わるので、何ともいえない違和感が残ります。
つまり、ロッドが前下がりになるというか、リールが重心になりにくいというか。
キャスティング動作の中で踊ってしまう印象があって、安定しづらいですね。
これは間違いなくリールの軽さによるもので、やはり170グラムは異次元でした。
シーバスロッドの自重とほとんど変わりませんから、こういうフィールになるのでしょうか。
釣行回数を積み重ねていけば、このバランスに体が慣れてくるのでだいじょうぶですが、最初は戸惑う人が結構いるのではないでしょうか。
アルミニウムを素材に使ったコアソリッドボディのバンタムMGLは、とても完成度の高いベイトリールです。
頑丈で太いラインが使えるので、ビッグベイトなどの重いルアーを操るのに適していますよ。
ロープロファイルデザインなので、リール自体の姿勢が低く、パーミングしやすいのがメリットといえるでしょう。
往年のバンタムリールを彷彿とさせるシルバーカラーも、オールドファンを喜ばせる要素になっているようです。
このベイトリールでキャストするのは、強い負荷の掛かるビッグベイトやディープクランクベイトなど。
着水してリトリーブを開始すると、ラインが真っ直ぐに張った時点でロッドが大きく曲がります。
ロッドを握る手に力が入る瞬間ですが、ロッドと一緒にパーミングしているリールの姿勢が低いので、力が逃げることなくしっかりと支えることができます。
巻き心地はスムーズ、特に引っ掛かるような感触は発生しません。
ルアーをピックアップして再びキャストをするのですが、その繰り返しを続けてもハンドルを回す手に伝わる感触に変化がないのです。
これなら魚がバイトしてきた瞬間を、的確に感じ取ることができますし、フッキング動作にも移りやすいでしょう。
実釣で使い始めて2年が経ちますが、巻き心地自体に変化はありません。
このいつまでも変わらないという感覚が、これほど釣りに影響を与えるものなのかと、再認識させられるリールであるのは確かです。
2020年の新作メタニウムも、素材はマグネシウムに代わるもののコアソリッドボディ構造ですから、同じような感覚に浸れるのかもしれませんね。
シマノリールの特徴やおすすめ機種のインプレを特集しましたが、いかがでしたか?
これだけ数多くのリールが釣具店に並ぶのですから、全てをくまなく使うのは困難でしょう。
ユーザー評価や動画サイトのインプレなどを参考にしながら、自分のお気に入りの1台を見つけてくださいね。
そして実際に使ってみて感じた意見を、シマノに届けてみましょう。
ユーザーの声を次の製品に活かすことが、シマノのモノづくりを支えているはずですから。
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