脂乗り乗りの中型ぞろい!今年も好調夏のライトアジ

2021年07月25日 11:30

[FISHING JAPAN]

抜粋

脂乗り乗りの中型ぞろい!今年も好調夏のライトアジ

それはまさに「トロアジ」。

刺身にした身をショウガじょう油にちょっと付けて口に入れ、2、3回も噛めば溶けてなくなってしまう。

それと同時に口の中一杯にアジの甘みが広がって、身もだえするほどのおいしさだ。

そんな絶品アジを釣らせてくれたのが、東京湾奥磯子の根岸丸。

取材日は7月24日。

10名を乗せた第一根岸丸は7時20分にもやいを解いた。

アジの群れを探す船長

その約10分後にエンジンをスローダウンさせた新井清司船長は、魚探を凝視してアジの群れを丹念に探しながら、こうアナウンスした。

「もうちょっと群れを探させてください。

最近ここで釣れてるんで」

根岸丸のライトアジ船のこのところの竿頭の釣果は、18日の107尾を筆頭に連日70尾を超えている。

この日もそのポイントで、船長は時間をかけてアジの群れを探している。

そして、「今日は潮が(流れて)ないなぁ・・・」と嘆いた船長は、ようやく開始をアナウンス。

「はい、やってみてください。

水深は15m。

タナは下から2mでいいです。

仕掛けは細いほうが有利ですよ。

ハリス2号でも釣れないことはないけど、1.5号のほうが釣れます」

道糸が垂直に立ったままビシが着底する。

たしかに潮は流れていないようだ。

「今、ちょうど上げいっぱい。

これから下げていきますから、それまで辛抱してコマセをまき続けてください」と船長は続けた。

Tackle Guide

乗船前にクーラーボックスに入れる氷の量だが、船長は「ケチらないで」と言う。

せっかく釣った絶品のアジが、保管の不手際で味が落ちてしまっては元も子もない。

気温も海水温も高い夏場はクーラーボックスの氷は多めに入れておきたい。

通常の2~3倍くらいが目安だ。

当日のライトアジ仕掛けの図

仕掛けの写真

テンビンとビシは無料貸し出し。付けエサはアカタンとアオイソメが配られる。

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置き竿じゃ釣れない!?

右の間の赤松さんが船中1号となる20cmのアジを釣ってから1時間後、道糸がやや傾くようになった。

すると、左胴の間の内田さんと西村さんにアジが釣れ、赤松さんが2尾目を釣る。

左トモから2番の今村さんがいきなりトリプルで釣ると、右胴の間の茂木さんが2連発。

続けて西村さんがアジを抜き上げたあと、今村さんが今度はダブル。

その隣の郡司さんも最初のアジを釣り上げた直後に続けざまにダブルを披露してくれた。

ここで船長はアンカーを下ろす。

釣行の写真

一度食いが立てばダブル、トリプルで釣れてくる。

しかしこの日のアジは、釣れ始まったものの船下にとどまってくれない。

バタバタと釣れたあとしばらく沈黙し、またしばらくするとバタバタと釣れる。

そんな状況が繰り返された。

この間船長は、「置き竿じゃあ釣れませんよ。コマセをまいて」と何度もはっぱをかけた。

朝一番で潮が流れていなかったためか、置き竿が半数、竿を手にしている人が半数といった状態だが、たしかにペースよくアジを釣っているのは、竿を手にしてまめに手返しをしている人だ。

この日のようにアジの群れが回ってしまっている場合、群れはまいたコマセに突っ込んできてはまた船下を離れていく。

手返しよくコマセをまき続けていれば、群れが船下に入ってきたタイミングでそのアジを釣ることができる。

しかし、長いこと置き竿のままでコマセをまいていないとアジが釣れない。

周囲の人が釣れたタイミングで竿を手にしても、もう群れは船下を離れてしまっているので、結局アジが釣れない。

これが置き竿による悪循環だ。

船長の言うとおりビシアジ釣りは、飽きることなく、あきらめることなく、セッセと手返しすることが釣果をのばす最善の策だが、この日のようにアジの群れが回っているときは、とくにその結果が顕著に表れる。

後半戦は入れ食い!

正午近くなったころ、船長はアンカーを上げ、船をやや沖に移動させた。

ここでアジが入れ食いとなる。

当然、置き竿にしている人はもういない。

船長も操舵室からうれしそうにこの状況を見つめている。

船上のあちらこちらでダブルやトリプルが頻発するので、カメラを手に釣り座を離れようとする私に、「もう写真はいいんでしょう?せっかく来たんだから釣りなよ。

ここのアジはうまいんだよ」と船長が声をかけてくれた。

思いやりあふれる、兄貴肌というか、親分肌というか、こんな新井船長を慕って根岸丸に通う常連客は多い。

釣行の写真

時には30cm近い良型も。

釣行の写真

お見事パーフェクト!

釣行の写真

しっかり氷を効かせて持ち帰ろう。

そして沖揚がりの13時半を見計らうかのようにアジの入れ食いタイムが終了した。

釣果は内田さんの54尾が最多で、西村さんと茂木さんが52尾でこれに続いた。

沖釣り初挑戦で船酔いしてしまった鈴木陸十さんが7尾だったが、そのほかはほぼ全員が50尾前後だった。

「今日も潮が流れなかった時間がなければ、プラス20尾くらいはいってたと思いますね。

今日もほとんどの人が50尾くらいは釣れたので、足せばやっぱり70尾前後ですから、朝のあの時間帯がねぇ……」

そう言って残念がった船長だが、船を降りる人たちは皆ホクホク顔だ。

それもそのはず、サイズは16~28cmで「アジはこれくらいのサイズが一番うまいんだよ」と常連客たちが口をそろえた。

根岸丸が狙っている釣り場は航程10分ほどの近場が中心。

水深も15mと浅く、ライトアジだからビシも40号と軽い。

そして何よりも、釣れるアジが超~美味!

この夏に、ぜひおすすめしたい。

釣行の写真

この調子ならしばらく安泰だろう。

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隔週刊つり情報(2020年9月1日号)※無断複製・転載禁止

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