三陸エリア『ロックフィッシュ』超入門:ハイシーズンを理解しよう
2021年08月26日 17:00
抜粋
今回は三陸エリアのロックフィッシュの代表とも言えるアイナメとベッコウゾイのシーズナルパターンと、一番釣れると言われるハイシーズンをご紹介したいと思います!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター阿部充博充博)
ロックフィッシュゲーム
まずロックフィッシュゲームとは、どのような釣り方なのか?ですよね。ロックフィッシュとはつまり「根魚=根に潜む魚」です。岩や岩礁帯、消波ブロックなどの障害物などを好み、そこにいる甲殻類や、ベイトフィッシュなどを捕食しています。
なので釣り方としては岩礁帯や、消波ブロックなどにリグ(仕掛け)を積極的に送り込み、障害物を探る釣りになります。
ロックフィッシュの魅力
ロックフィッシュの魅力は、まず磯の場合はロケーションがいいこと!自分の目でポイントを見た時の「ここは釣れそう!」というワクワク感はたまりません。
そしてなんと言っても強引な根魚の引き。アイナメは首振りと言われる頭を左右にガンガン振る泳ぎで、抵抗してきます。ベッコウゾイは体が大きくどちらかと言うとブラックバスに近い魚体なので、根から引きずり出すまでが勝負になる魚ですが、やはり引きも素晴らしいです。
魚を掛けた後の魚とのやり取りはとても面白く、ラインが根に擦れて切れそうな時や、ファイト中に根に潜られてラインブレイクになることも……。これは釣った人にしか味わえない何とも言えない魅力ですね。
ロックフィッシュは美味
アイナメは白身で実に淡白で美味しい魚です。刺し身はもちろん、唐揚げなどでも美味しく食べられます。私は刺身用に切った身を、赤味噌と麺つゆでよく混ぜて最後に九条ねぎを乗せて食べたりします。コレは自分的に最高の一品です!
ベッコウゾイは刺身と言うより、私は汁物が美味しいと思います。私の場合、ベッコウゾイは鍋に丸ごと入れて味噌汁にしますね。ベッコウゾイから出る出汁はなんとも言えない味です。是非皆さんも一度試してみてください。
三陸ロックゲームのハイシーズン
アイナメとベッコウゾイ。これらは1年を通して釣れる魚ではあります。ただ、その時期に応じて深場だったり浅場だったりと移動しています。その理由は水温や環境です。彼らは自分達が居心地のいい水温や環境を求めて移動したりします。
そこで1番いい水温、ベイトも豊富で良い環境というのが「夏」と「冬」ということになります。夏の時期は産卵に備えてエサを食べに浅場に上がってきます。そして時期が終わると深場へと移動していきす。そして冬の時期になると産卵のために浅場に上がってきて産卵をします。これを三陸ロックのハイシーズンと呼びます。
三陸ロックゲーム夏シーズン
まず、三陸ロックの夏の対象魚として、アイナメ、ベッコウゾイ、メバル、ヒラメ、ムラソイ他など、様々な根魚が存在します。その中でも今回はアイナメとベッコウゾイ。この2種類の魚についてお話したいと思います。
まず、夏の時期の水温として最もいいとされている水温は、15~20℃です。これをベースに考えてもらうと、ポイント選びが楽になるかも知れません。夏場は主にベイトフィッシュが主なエサになってきます。
水温が適正な温度まで上がってくると、アイナメとベッコウゾイは深場からエサを食べるために徐々に上がってきます。水深にして2m、もしくは1mも射程圏内に入ります。そんなに朝い所に居るの?と、思う方もいるでしょう。これが居るんです!根魚とは身を隠せる場所があれば、例え浅くても、底が見えていても隠れているんです。
釣り人って意外と釣り場に着くと遠くへキャストしたくなるんですよね。でも実際は足元なんかにデカいのが身を隠してることも少なくないんです。釣り場に行ったらまず足元を狙ってみて下さいね。
三陸ロックゲーム冬シーズン
続いて冬の三陸ロックゲームの対象魚としてはアイナメ、ベッコウゾイ、クロソイ、メバル、カジカ他など、夏と比べると多少釣れる魚がかわってきます。さて、ここでも今回はアイナメとベッコウゾイに的を絞ってお話しします。
冬になるとアイナメとベッコウゾイは産卵を意識して浅場へと移動してきます。この時期の水温としては、理想は15℃以下として8℃くらいを目安にしてもらえばと思います。冬のシーズンの特徴としては夏のように主なエサがベイトフィッシュとは限らず、甲殻類などをメインに捕食したりします。
また、アイナメに関してはオスがネスト(産卵床)を作りそこにメスが卵を産みます。オスは婚姻色と呼ばれる黄金色に体色をかえます。メスが卵を産み終えた場所に今度はオスが卵を守るために産卵床でじっとしています。
ベッコウゾイは卵胎生と言って体内受精してお腹の中である程度育ててから産みます。なので、アイナメのようにネストを作ってネストでじっとしてるのではありませんが、普段からじっとしている魚なので、夏と冬でも居着く場所はあまりかわらないように思います。ベッコウゾイは産卵期になると、普段の倍程の体高になりウエイトもかなり上がります。釣れた時の感動はまさに大きいですよ。
今回は基本的な三陸ロックの年間のシーズンを書かせていただきました。これからロックを始めようとしている方の参考になればと思います!
<阿部充博/TSURINEWSライター>
The post 三陸エリア『ロックフィッシュ』超入門:ハイシーズンを理解しよう first appeared on TSURINEWS.