Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック:『沖釣り』で夏バテ対策を
2021年08月28日 11:30
抜粋
問診票
夏は過ぎましたが、まだまだ厳しい残暑が続きそうです。今年は新型コロナの影響もあって、日がな一日ステイホームで、夏バテ気味の日々を送っています。何とか解消して釣りに行きたいのですが、どうすればいいでしょう?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・近藤惣一郎)


診断結果
おそらく、暑さを避け、ステイホームで休日でも冷房の効いた部屋でゴロゴロしたり、冷たいものやあっさりしたものばかり食べていたのではないでしょうか?こうなると、どんどん抵抗力を無くし夏バテになってしまいます。また夏バテ対策も、正しく行わないと逆効果なんていうことも多いのです。
処方箋
実は沖に出て、海風を感じながら汗をかき体を適度に動かす沖釣りこそ、もってこいの夏バテ対策。今回は夏バテ知らずDR近藤が夏バテの原理、正しい対策を伝授します
夏バテとは
まずは夏バテのメカニズムを簡単に紹介します。
体温調整機能
私達の体温は、常に自分の意志とは関係なく、自動的に自律神経の働きで36.5℃前後に保たれるようになっています。体温をコントロールするのは脳の視床下部(ししょうかぶ)です。
脳や内臓など、体の深部に熱がこもると、生命の危機にさらされます。視床下部は体の深い部分の温度上昇を感知して、四肢、体幹表面の毛細血管を拡げたり、汗腺に汗を出す指令を発します。つまり、脳や腸など、生きる為に重要な内臓に貯まった熱を、そこに流れる血液に移し、手脚など皮膚表面に熱を運び、拡がった毛細血管から体外に熱を逃がすのです。
それと同時に、視床下部は皮膚の汗腺(かんせん)に働きかけ発汗を促すのです。体表に付いた汗が蒸発する時、気化熱が奪われて、体表が冷やされるのです。
体の熱を逃がすメカニズム(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)夏バテの原因と症状
しかし、高温多湿の状況が長く続くと、負担が大きくなり、自律神経の働きが乱され、倦怠感・食欲不振・下痢・便秘、時に頭痛・発熱・めまいなどの症状が現れます。これら様々な症状が「夏バテ」です。
ただ、現代社会では単純に暑さそのものが夏バテの原因になっているとは言えません。屋外の暑さとクーラーの効いた室内の極端な温度変化や、真夏でもスーツやネクタイを着用する生活慣習、ストレスや睡眠不足など、文明社会ならではの要因が更に体に負担をかけ、追い打ちをかけるのです。
ではこのようにして起こる夏バテに、どのような対策をすればいいのか?その代表的なものを紹介します。
冷房と上手く付き合う
まずは一番手軽にできる冷房について紹介します。
冷房の設定温度
先述のように現代人の夏バテは暑さ自体にやられるというより、屋外と冷房の効いた室内との気温差、クーラーの効かせ過ぎ、暑さを避けすぎるあまりの暑熱への抵抗力の低下が原因になることが多いのです。
ただし、クーラーを使ってはいけないというわけではありません。このところの異常気象、クーラーなしでは猛暑は過ごせません。正しいエアコンの設定温度は外気温-5℃が目安ですが、外気が30℃以上なら環境省奨励の28℃より低めの26℃が快適で医学的にもお勧めです。
冷房の設定を見直そう(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)直風と乾燥を避ける
冷房をかけたたま眠った翌日の体のだるさ、皆さん、経験があると思います。これは「直風」と「乾燥」が原因です。冷風が直接肌に当たると血管の収縮が起き、四肢、体の血流が悪化してだるさの原因になるのです。
また、冷房は除湿モードにしていなくても除湿効果があり、睡眠時に空気が乾くと、不感蒸泄(感じることなく息や皮膚から蒸発する水分)が増え、体が脱水になり、血液の流れを悪くさせ、だるさを感じるのです。
冷房の風向きを一定にしておくと、冷気が下に貯まるので冷えすぎにつながります。エアコン調整ができない睡眠時は、やや設定温度を上げ、直接冷風が体に当たらないようにするとともに、エアコンのスイング機能やエアコンの対角線上に扇風機を置き、冷気を循環させましょう。
また、身体を回復させる深いノンレム睡眠が2クール過ぎるころの、就眠3~4時間後にオフタイマーを設定するのがベターです。
軽く汗をかく
クーラーに頼る現代人は暑さへの免疫が低くなっています。四肢の末梢血管は拡がりにくく汗腺も活性化されず、汗をかきにくくなっています。すると体内にこもった熱が慢性的に体外に放出されにくくなり、夏場いつも熱っぽくだるい感じになってしまいます。
これを解消するには、血管を拡張させ 汗をかく習慣を身につけることです。
軽い運動や入浴
朝夕の涼しい時間に軽い運動を(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)朝夕の涼しい時間のジョギングやランニング、入浴も汗をかく練習にはピッタリ。夏でもシャワーで済まさず是非入浴を。ただし、熱めで大汗をかくと逆効果。軽い運動をしたとき同様ジワーッと汗が出る、ぬるま湯にゆっくり浸かりましょう。就眠前にこのような入浴をすれば、体温が徐々に低下することで、心地よい眠りにつけます。
夏でも入浴(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)また汗をかかないまでも、朝起床時や就眠前のベッド、日中のオフィス、いつどんなところでも、自分なりに軽くストレッチをする習慣を身につけるだけでも、手脚の血管拡張、血流改善につながります。このような地道な努力の積み重ねが夏バテをしない体、疲れにくい体を作ることにつながりますよ。
ストレッチを習慣づけるのもいい(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)沖釣りは体作りにもってこい
そして夏、沖に出てスタンディングで数時間、体幹、手脚の筋肉を動かし適度に汗をかき、それを海風に吹かれながら蒸発させ体を冷やし、また汗をかく沖釣りこそ、血管拡張、発汗の促進には最適であり、夏バテをしない体を作るのにもってこいのスポーツになるのです。
夏バテしない体づくりに沖釣りが最適(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)夏バテ予防の食事
暑いと食欲がなくなって、ついついあっさりとしたものを食べがち。豚肉やうなぎ、鰹などには糖質、脂質、蛋白質すべてをエネルギーにかえ疲労回復効果抜群のビタミンB1が含まれます。積極的に摂りましょう。
積極的に食べたい鰹(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)ただ、夏場は胃腸も弱っています。肉や揚げ物を無理に食べると負担になり、益々食欲不振や下痢、便秘になりかねません。また、冷たいものばかりだと、やはり胃腸に負担がかかります。一番大切なのは栄養バランス。
豚も疲労回復に効果的(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)食欲がない時は冷やし中華
食欲がないときは冷やし中華が最適。具沢山の冷やし中華は麺の糖質に加え、卵やハムが蛋白質・脂質、キュウリやトマトからはビタミン、ミネラルが摂取できるワンプレートランチのようなもの。
食欲がない時は冷やし中華を(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)さらにタレに含まれるお酢は食欲増進作用だけでなく、酢酸やクエン酸の効果で疲労回復、若返り効果、整腸作用などとても優れた食品です。お酢は料理全般に、夏場は特に積極的に使ってみよう!
お酢には食欲増進作用あり(提供:TSURINEWSライター近藤惣一郎)<近藤惣一郎/TSURINEWSライター>
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