トラウト狙い『レイクジギング』入門解説:2大要素「水温」と「ベイト」
2021年09月09日 17:00
抜粋
トラウトは広く回遊してることが多いため、ピンポイントでの釣りが成立しにくいです。今回は、釣果への重要な要素水温&ベイトについて解説していきましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)


的を絞りにくいトラウト
湖という閉ざされた狭い空間でも、トラウトたちの居場所を特定し攻略するには、さまざまなファクターを考え考慮しなければ、釣果を得ることはできません。
バスと違って、トラウトたちの行動は縦横無尽でストラクチャーにつくことは少なく、ストラクチャーやボトムの変化について広く回遊してることが多いため、ピンポイントでの釣りが成立しにくいです。
適水温とベイトの存在があれば、広く散らばる傾向がありますので、的を絞りにくいのがトラウトフィッシングの難しいところです。今回はレイクジギングでの湖のトラウトの攻略法を考えてみたいと思います。
トラウトの群れの特徴
広い範囲を回遊し大きな群れは作らない大型のトラウトたちは、ヒットは単発なことが多くてパターンを掴みづらいために的を絞りにくいですが、トラウトたちのエサの在処を察知する能力は高いので、そのエリアでのヒットが連鎖することもあります。
特にワカサギ、ウグイなどの群れに付いて回遊するトラウトはベイトの動きの変化に敏感で、捕食のチャンスとなれば、泳ぎのスピードを増して襲いかかります。こうしたベイトを喰える変化にはとても敏感で一瞬でヤル気スイッチが入りますが、食えないとみると直ぐにバラけてしまいます。
トラウトは離合集散が速くて、まばらな群れで広く回遊しながら、捕食のチャンスを複数の眼と側線で探し出して生活しているように思います。
産卵と水温とベイト
湖のトラウトの動きに影響を与えるのは、産卵と水温とベイトの存在でしょう。冬から春にかけて、ワカサギが岸よりに接岸し始めると、産卵で失った体力を取り戻すために盛んにベイトを追いかけます。春のワカサギは湖の流れ込みに遡上しますので、インレットは春の一級ポイントになります。
イワナの系統は地域によって異なることもある(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)水温の上昇とともに、トラウトたちが捕食できるベイトも増えていきます。水生昆虫なども夏にかけて羽化、ウグイやオイカワなども大きく成長します。秋は徐々に水温も低下してトラウトの適水温になると、大きくなったベイトを盛んに捕食します。
大型トラウトは小魚を捕食
春に産まれたウグイ、オイカワなどのベイトも夏にかけて水生昆虫などを食べて大きくなります。小型のトラウトたちも盛んに水生昆虫を食べますが、大型のトラウトたちが身体を維持するためには水生昆虫ではカロリーが足りません。そのため、大型のトラウトたちのメインベイトはウグイ、ワカサギなどの小魚が中心となります。
夏の高水温期は過ごしやすい水温を求めて、魚たちの泳層は深くなります。ベイトの小魚も深いレンジを回遊するようになると、トラウトたちもその群れに付いて回遊するようになります。サクラマスは特にこの傾向が強いです。イワナなどはベイトの群れとコンタクトするストラクチャー周りに陣取り、ベイトの通過を待ち伏せします。
夏の高水温期はトラウトたちのレンジを掴み易く、レイクジギングに最適なシーズンだと思います。
ヒントとなる「サーモクライン」
サーモクラインとは、簡単に言えば、暖かい水と冷たい水の境界線のことです。水は水温によって密度が変化します。このため、密度に差が出ると重い水は湖底に沈み、軽い水はその上に乗る形になります。
密度によって、音の伝播速度が変わるために魚探などで見ると、サーモクラインは横に一本のラインのようにモニターに映し出されます。サーモクラインが形成されると上層部の水は植物プランクトンによって、酸素が供給されますが、下層の水の酸素は湖に沈澱する栄養分の分解に使われる為に酸素濃度が少なくなります。
つまり低酸素状態が続きますので、魚は好んで下層の水には生息しなくなります。このようにサーモクラインは湖やダム湖などの夏の釣りを考える上で欠かすことのできないものです。
透明ケースに入れてみて楽しむ(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)サーモクライン付近の水は栄養分は多いので、風波などで撹拌されるとそこにプランクトンが発生し、一時的にフードチェーンが形成されることもあります。一般的にサーモクラインより下層の水には魚はいないので、レイクジギングでの狙う水深は少なくてもサーモクラインより上を狙うことになります。
水は密度によって、音の伝播速度が変化しますので、サーモクラインは魚探で確認することが可能です。釣りをする前にサーモクラインの有無、深さを確認しておくことはとても大切です。
大型トラウトは夏に狙う
大型トラウトをレイクジギングで狙うなら、表層水温が上がりきった夏が狙いやすいというのは、トラウトの適水温域が狭まり魚の動きを掴みやすいことが大きな理由となっています。
特に夏の時期はトラウトを釣り難いシーズンでもありますが、レイクジギングはそのトラウトをダイレクトに狙えるメリットがあります。
今後は、トラウトたちの適水温期でレンジを掴み難いシチュエーションをどう攻略するか?がレイクジギングの課題となるかもしれません。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>
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