関西エリア「陸っぱりタチウオ」超入門 代表的な4つの釣り方とは?
2021年09月14日 17:00
抜粋
釣りブームに乗っかって、この秋タチウオ釣りを始めたいと考えている方も多いのでは?ここでは波止タチウオの代表的な釣り方を紹介する。ぜひ釣りの特徴を理解し、好みの釣法を発見しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター谷口墨人)
タチウオってどんな魚
これから初冬にかけて大阪湾の波止の浅場に接岸し、われわれ釣り人を大いに楽しませてくれる魚が、タチウオだ。幽霊魚と呼ばれるだけに、群れが回ってくるといきなり釣れ盛り、しばらく釣れ盛ったと思えば、突然釣れなくなったりする。1日で様相がごろりとかわることもある魚である。
また、ベイトとなるイワシなどの小魚の動きにかなり翻弄され、ベイトがいなくなればタチウオは釣れなくなる。例年大阪湾の波止周りにベイトの回遊があるのが9月以降で、そのころからタチウオが安定して釣れ始める。ベイトを追って大阪湾に入ってきたタチウオの群れは、日中は深場に潜み、日が暮れるころから波止周りのベイトを求めて回遊してくる。
そんなタチウオを狙い撃ちして釣り上げると、やる気ホルモンが体から出てきて、たちまちタチウオ釣りの虜になるだろう。ここでは波止からタチウオを狙う釣り方4種を紹介する。
ルアーで狙う釣り
最近は、タチウオをルアーで狙う釣り人が多くなっている。ルアーさえあれば、いつでもどこでも釣りができ、エサで手が汚れないなどのメリットもあり、初心者や女性でも、入門しやすい釣り方だ。
また、タチウオの時合いとなる、朝マヅメや夕マヅメの時間には、エサ釣りよりもルアー釣りが手返しがよく、多く釣れることもある。
ルアーでの狙い方は、ジグヘッド+ワームを使ったワインドと、メタルジグなどをを使ったショアジギングなどがある。
1、ワインド釣法
ワインド釣法は、ロッドをシャクりながらリールを巻いて引いてくることで、ルアーに不規則な左右へのダートアクションを起こさせる。その動きでタチウオの捕食スイッチを入れて、リアクションバイトを誘い出す釣り方だ。
メリットは、必要なアイテムが少なく手軽で、探るタナを簡単にかえることができるので、ころころ変わるタチウオの泳層にアジャストしやすい点だろう。一方、ダートアクションをさせるには多少練習が必要なのと、朝夕のマヅメを外すと釣りにくいのはデメリットだ。
2、ショアジギング
ショアジギングとは、メタルジグをショア(岸)から投げて魚を釣る釣り方だ。20~40gほどのメタルジグを使うので、ワインドよりも体力がいるが、遠方に飛ばせるので、より広範囲を探ることができ、タチウオにアピールできる。また、遠方のポイントを探れるので、日中に、沖合いの底にいるタチウオが釣れる時がある。
メリットは、ワインド同様必要な道具が少なく手軽な点と、飛距離が稼げる点、広いタナをスピーディーに探れる点。デメリットはレンジコントロールが難しい点とワインドよりアタリが少ない点が挙げられる。
なお、ルアーで狙う際は、明るいうちは遠方を探れるショアジギングで攻め、時合いがくるとワインドで狙うのが効果的だろう。
エサで狙う釣り
キビナゴやサンマの切り身をエサに使った、波止の電気ウキ釣りと、タチウオテンヤにドジョウを付けた引き釣りがある。
基本的にどちらもエサを使うので、ルアーのようにアクションさせなくても食ってくる。タチウオは釣ってみたいが「アクションさせるのはちょっと難しそう」という方や、「のんびり電気ウキを眺めながら楽しみたい」という方にはおすすめである。
ただし、引き釣りの方は投げては巻きを繰り返さなくてはならないので、のんびり楽しみたいという方はウキ釣りがいいだろう。
3、ウキ釣り
電気ウキ釣りは、夕マヅメからの夜釣りがメイン。なので、足場のいい場所でのサオ出しを優先したい。タナを調整しながら仕掛けを潮に流していくと、ウキがスーツと海中に沈んでいく。ゆらゆらと沈むウキには何とも言えない釣趣がある。
マヅメを過ぎ、ルアーにアタリがなくなっても、電気ウキ釣りではアタリが続く時が多い。
メリットはマヅメ以外の時間帯でも釣れる点と、ウキを眺めながらのんびり釣れる点だろう。ただし、仕掛けはルアーに比べて複雑で必要アイテムも多いうえ、エサを付ける必要がある。また、放っておくと同じタナしか探れないので、こまめな調整が必要になる。
4、引き釣り
引き釣りは、20~30gのタチウオテンヤにドジョウを針金で固定し、中層から表層を引いてやる釣り。ルアーの釣りに近いが、アクションは不要。タナや巻く速度をかえながらその日のパターンを探せばいい。
引いているとガッーンとアタリがあるので、すかさずアワせるとタチウオが掛かかってくる。生エサを使うので、ルアーでアタリが少ない低活性の時や、夜間でもアタリが多くある。
引き釣りのメリットは、仕掛けがシンプルな点、タナを広く探れる点、朝夕のマヅメ以外でも釣れる点、ただ巻きなので複雑な動作が不要な点である。デメリットは、ドジョウをテンヤに巻き付ける作業が必要な点。一番メリットが多く、デメリットが少ない釣りかもしれない。
<谷口墨人/TSURINEWSライター>
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