関西「陸っぱりタチウオ」超入門:時合いに効果絶大『ワインド』とは?
2021年09月24日 11:30
抜粋
シーズン本番を迎えた大阪湾のタチウオ。様々な釣り方で楽しまれるターゲットだが、時合いを効率的に攻めるならワインドが一番。ということで、ここではワインドの基本を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター谷口墨人)
タチウオシーズン本番
これから、初冬にかけて、大阪湾の波止の浅場に接岸し、われわれ釣り人を大いに楽しませてくれる魚がタチウオだ。
タチウオはベイトとなるイワシなどの小魚の動きにかなり影響され、ベイトがいなくなれば釣れなくなる。例年、大阪湾の波止周りにベイトの回遊があるのが9月以降で、そのころからタチウオが安定して釣れ始める。
また、日中は深場に潜み、日が暮れるころから波止回周りのベイトを求めて回遊してくるという日変化をするのも特徴的な魚だ。
ここでは、これから波止からタチウオを狙うのにおすすめの釣り方を紹介する。
ルアーで狙うタチウオゲーム
最近は、タチウオをルアーで狙う釣り人が多くなっている。ルアーさえあれば、いつ、どこでも釣りができ、エサで手が汚れないなどのメリットもあり、初心者や女性でも、入門しやすい釣り方だ。タチウオの時合いとなる、朝マヅメや夕マヅメの時間には、エサ釣りよりもルアー釣りが手返しも早く多く釣れる場合もある。
ルアーでの狙い方は、ジグヘッド+ワームを使ったワインドと、メタルジグなどを使ったショアジギングなどがあるが、ここではワインド釣法について詳しく見ていこう。最近主流になっていて、初心者や女性でも手軽に入門できる釣り方だ。
ワインド釣法とは
ワインド釣法は、ロッドをシャクりながらリールを巻いて引いてくることで、ジグヘッドリグに不規則な左右へのダートアクション起こさせ、その動きでタチウオの捕食スイッチを入れて、リアクションバイトを誘い出す釣り方だ。朝マヅメや夕マヅメなど、タチウオの活性が高い時に有効な釣り方である。
また、ワインド専用の三角断面のワームからシャッドテールに交換すると、ゆっくりと棒引きするだけで、テイルがバイブし簡単に釣れる時もある。それも、エサ釣りをする人よりも早く、夕方に接岸する第1陣を釣ることができる。ワインド釣法ではないが、このノーアクションの棒引きは、余計な体力を使わないので、初心者や女性に入門しやすいオプションと言える。
ワインド釣法のタックル
ロッドは、3m前後のシーバスロッドやスローテーパのエギングロッドが扱いやすい。ワインド専用ロッドもメーカーから発売されている。中型リールに12lbのラインを巻き、25lbのフロロカーボンのリーダーを1mつける。タチウオの歯で、リーダーが傷つけば、その部分をカットし結び直すといい。リーダーをワイヤーにすると、ラインブレイクは減るがバイトも少なくなる。ルアーは、20g前後の専用ジグヘッドに4inchほどのワームを装着する。
ワインド釣法の基本の釣り方
釣り方は、できるだけ遠くに投入して底まで沈ませてから、ゆっくりとしたシャクリを入れながらリールを巻き、引いてくるスローワインド。タチウオは捕食が下手なので、ゆっくりとしたシャクリで誘うスローワインドが効果的だ。左右へのダートアクションがリアクションバイトを誘発する。投入後のフオール中にバイトする時もあるので、気が抜けない。
私は、朝夕の活性の高い時にはジグヘッド+パール系のシャッドテールで釣果を上げている。ワームがシャッドテールなら棒引きでバイトがある。棒引きでバイトがなくなれば、専用ワームに刺しかえてシャクリを入れたスローワインドで攻略すればいいだろう。
暗くなれば、ケミホタルをジグヘッドの上に付け、タチウオにアピールする。タチウオが回遊しているタナを探し、そこを集中して狙うのが数釣りのキモだ。
タチウオの活性が高い時には、ガッーンと強烈にバイトしてくる。バイトしたらすかさずアワセを入れて、寄せてゴボウ抜きで抜き上げる。時合いは短いので、手返しよく釣りたい。
時合いの有効活用法
最後に、ルアーで狙う時は、明るい時間帯は遠方を探れるショアジギングで攻め、時合いがくると手返しのいいワインドで狙うのが効果的である。
マヅメ時が終わり夜になると、バイトが極端に少なくなる。さらに狙うのであれば、エサを使った電気ウキ釣りに変更するといいだろう。また、タチウオの引きが味わえる。
<谷口墨人/TSURINEWSライター>
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