朱鞠内湖の秋イトウ釣り入門解説 綺麗な魚体とトルクフルな引きが魅力
2021年09月25日 17:00
抜粋
イトウの聖地とも言われる北海道・朱鞠内湖。秋はイトウと出会えるチャンスだ。今回はそんな秋イトウ釣りの入門解説と秋イトウの魅力を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター佐藤有将)
朱鞠内湖の秋イトウ釣り
春と並ぶ釣りのベストシーズンとも言われる秋。日本最大の淡水魚・イトウも然り。
朱鞠内湖では10月になると朝夕の外気温が一桁になる日が増え、木々が赤や黄色に色づき始め、家庭ではストーブを炊き始める。そして湖の水温が下がり始めると秋イトウのシーズンがスタートする。
秋釣行がオススメな理由
湖の水温が15度前後まで下がるとトラウトたちは適水温を迎え、行動が活発になる。早朝の水面では小魚たちが群れ、それを追うイトウのボイル音も聞くことができる。ベイトを追いかけまわすイトウの目の前にルアーやフライをトレースすることができれば、確率は格段に上がるのだ。
またイトウ釣りは春シーズンが人気で、秋は春ほど釣り客が多くない。さらに夏場は釣り人がほとんど訪れないため、秋シーズンの始まりはポイントのプレッシャーが低い。秋はプレッシャーが低く、スレていないアグレッシブなイトウと出会える季節ともいえる。
秋イトウの基本行動
冬の間、全面結氷する朱鞠内湖の水温は2度まで下がる。すると魚たちの行動力は必然的に下がってしまう。そんな厳冬期を越えるためイトウは、秋になるとワカサギなどのベイトを積極的に捕食する。
秋に狙うべきポイント
秋、イトウはどの辺りに潜んでいるのだろうか。朱鞠内湖で言われているのが、沖のボトムだ。ベイトとなる小魚たちは沖の底付近にいるため、それに伴ってイトウも底に定位しているというのだ。
ウェイトのあるルアーが必要で、キャスティング距離も飛ばせられれば飛ばせられるほど確率が上がるという。
陸っぱりの場合、17~20gのスプーンを使用し、フルキャストで50~60m遠投。フリーフォールで着底し、水深10~15mほどの所から巻き上げてくる。すると巻き上げ開始直後にドンッとアタリがくるというのだから、よっぽど沖の底にいるのがわかる。
遠投しなくても済むポイントもある。まず1つ目は切り立った深場ポイントだ。わりと手前に潜んでいて、ルアー回収間際に食ってくることがあるため注意してもらいたい。
2つ目は、流れのある場所、インレットや岬の周りなどだ。水が動いていて水温が低いところを見つけられれば、確率が上がるので、足で稼いでほしい。
秋イトウ釣りの魅力
春ほど釣り客が多くないことやポイントのプレッシャーが低いこともそうだが、何といってもの魅力は、イトウの魚体の美しさだろう。春に産卵した個体も夏場にエサをたくさん捕食し回復していて、魚体がキレイなのだ。
また体力も戻り、足元に来てはジリジリとドラグを出しながら沖に走るのを繰り返す、トルクフルなファイトを楽しめる。
いい時期を逃すべからず
朱鞠内湖の季節の移ろいは一瞬。10月末には気温が氷点下になることが増え、ターンオーバーが起こる。そうなると厳しくなるのはお分かりの通りだ。魚の活性が下がる前に朱鞠内湖に行って、秋のイトウ釣りを満喫してみてはいかがだろうか。
<佐藤有将/TSURINEWSライター>
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