ラパラのOGスリム6を実釣インプレ！バルサ製のバス釣り用クランクベイト

ラパラといえば、ミノーやシャッドを木材のバルサで作り上げているイメージが強いですよね。

実は、バス釣り用のクランクベイトもラインナップされているんですよ。

ラパラのフローティングクランクベイト・OGスリム6を、実際のフィールドで使ってみたので、インプレしてみましょう。

「横から見ると大きそうだけど、ウエイトはどれくらいなの？」

ウエイトは14グラムなので、さほど重くはありません。

大きく見えるのは、フラットサイドデザインだからで、上から見下ろせばややテーパーのかかった薄い作りをしています。

OGスリム6とは、ラパラからリリースされている、バス釣り用のクランクベイトのことです。

14グラムで7センチのボディサイズですから、大き過ぎるという印象はありません。

手のひらにすっぽの収まる感じ、振ってみてもラトル音はしませんね。

実際に山上のリザーバーへ持ち込んで、7時間ほどキャストしてきました。

夏の終わりで水温26℃と高め、低気圧が近づいていたので、どんよりと曇ったシチュエーションです。

バスは上を向きやすいはずですから、表層を意識しながらリトリーブするように努めました。

まずは、岸際へキャスト。

着水音がとても静かで、バスの警戒心を高めるような展開にはならないでしょう。

水平姿勢で背中を水面から出しています。

リールハンドルを1回転させて、1メートルほどラインを引っ張ってみたら、一瞬で水面から消えました。

とてもレスポンスよく潜行しますし、浮いてくるのもスローで誘いの要素満点。

ボディの揺れは、やはり高浮力なバルサ材によるものでしょうか。

左右への倒れ込みも素早く、崩れた姿勢からの復元もスムーズ。

これならかなり短い移動距離で、ウォブリングアクションを繰り返すことができます。

カバー周りなら、そこからあまり離れずに潜行と浮上を繰り返すことができそうですね。

ただし、岸際ではギルが突っかかってきただけで、バスは釣れませんでした。

OGスリム6が本領を発揮したのは、岸より離れた沖合い。

水深1.6メートルから2.5メートルへ落ち込む、ブレイクライン沿いでした。

沖合いのブレイクラインの上側へキャストして、リトリーブを開始。

ハンドル2回転ほどで底に接触、そのままリップで擦りながら、ブレイクラインの深い側を目指します。

急に深くなる段差を向かえると、リップは底にタッチできなくなり、ふわりとした浮遊感が発生。

そのポイントでキルを入れて、ゆらゆらと水面に向かってOGスリム6を浮上させました。

バスのバイトが集中したのは、そのタイミング。

ブレイクライン沿いにスローな浮上を繰り返していくと、そのたびにバイトを手元で感じます。

大きめサイズのショートシャンクなトレブルフックが付いているので、フッキングはとても楽。

大きくアワセなくても、セルフで掛かってくれる感じがいいですね。

ホディのスリムなデザインと、上手くマッチしているのでしょう。

OGスリム6には、基盤リップが標準で装備されています。

ラウンド形状なので、ウィードなどの柔らかいカバーに引っ掛かっても、スルリと抜けやすいですよ。

積極的にカバーに接触させて、抜けるときのリアクションバイトを取るようにしましょう。

そのままなら水深1.8メートルラインまで、しっかり潜ってくれます。

自分でリップを削って表面積を小さくすれば、シャロークランクヘシフトすることも可能でしょう。

OGスリム6は、素早くリトリーブしても、バランスを崩さずにしっかり泳いでくれるクランクベイトです。

重心が低い設定なので、ウォブリングアクションにもキビキビ感がありますね。

フラットサイドがしっかりと水を押し、フラッシング効果も高めています。

ラトル音が無いですから、何度同じポイントにキャストしても、スレにくいかもしれませんよ。

もしチューニングするとしたら、面積の広い目玉シールを貼って、アピール度をアップさせるぐらいでしょうか。

OGスリム6をキャスト&リトリーブするのに適した、おすすめのロッドを取り上げてみましょう。

ロングキャストできて、バイトを弾いてしまわないブランクスのものがベストです。

14グラムのウエイトを載せるなら、Mパワー前後のベイトロッドになりそうですね。

がまかつから発売中の、バス釣り用ベイトロッドです。

全長201センチで標準自重は98グラム。

ブランクスはMパワーで、カーボン素材含有率は93.8パーセントです。

適合するルアーウェイトは、3.5グラムから21グラムまで。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら8ポンドから14ポンドですね。

実売価格は4万円台と、ハイエンドスペックらしい価格帯に設定されています。

OGスリム6の特徴や実釣インプレ、おすすめのロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか？

さまざまなポイントへ投入して、バスの捕食スイッチをオンにしてみましょう！