エビングで22kgキハダマグロ 電動リール駆使したやり取りが奏功
2021年09月30日 16:00
抜粋
これまで釣果に恵まれなかったキハダマグロ。こりずに三重県志摩市和具の遊漁船に単独釣行し、念願のキハダマグロ22kgをゲットしたのでリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)
熊野灘のパヤオでエビング
8月27日午前4時半、タックルを下ろして準備をしていると、次々にアングラーがやって来た。2番目の予約だった私は大ドモ。1番予約の2人組はミヨシだ。キャスティングタックルを準備しているアングラーも多い。
ポイントは熊野灘沖、パヤオ(浮き漁礁)の4番。乗船名簿には30歳台のアングラーばかり。ポイントまでは2時間。ジグよりヒット率の高いエビングをセレクトした。タックルは電動リールに合わせてスパイラルガイド仕様の曲げても折れない新調したロッドだ。
やがて船のスピードが落ちた。パヤオ周辺にいる漁師の船や遊漁船を本船は遠巻きにしながら大きく旋回し、マグロの魚影を探す。船長から、「100m、70mにマグロの魚影が映りました。始めてください」と8時前に声がかかった。
ミヨシで良型メバチヒット
電動リールのゼロ設定を終えて早速フォール開始。潮がよく効いていたので、指示ダナを考えて最初は150m程度ラインを出した。ジグではフォールが中心だが、エビングは大きくゆっくりとしたシャクリを入れ、その分を巻き取る。この動作の中で漂うワームを食わせる。
30分ほど経過したころ、ミヨシのアングラーにヒット。「全員巻き上げて協力してください」と声がかかった。若い小柄なアングラーはポンピングしながら30分ほど頑張ったが、仲間にチェンジ。スピードアップすると、水面下に現れたのは良型のメバチマグロだ。船長がモリを打ち込み、船上に引き上げた。グラマーで見事なマグロだ。
私は電動リールの強みを生かすため、事前学習してきたオートジャークを活用。自動で巻き取るスピードと秒数、シャクるための停止する秒数を設定した。
交代しつつ奮闘のシーンも
10時ごろに胴の電動ジギングのアングラーにヒット。引きが強烈で上がってこない。50mから100mを往復する状況が続いた。1時間程度たってギブアップとなり、船長に交代。次々にアングラー交代。
そして、伊藤さんも協力してあげてと声がかかり、慎重にロッドを受けてファイトを駆使。しかし、何とか30mから20mまで巻き上げたものの、そこから全く動かない。強引にすると切れそうで無理はできない。
やがて体力を戻した本人にバトンタッチ。最後は強引に巻き上げ、水面まで上がってきた。見ると、フロントフックがカンヌキに、リアがエラに刺さっていた。約1時間半かかったが、無事に取り込むことができた。
待望のヒット&ファイト開始
興奮冷めやらぬなか、再開だ。12時半ごろ、100mラインでマグロの影が映っているとアナウンス。少し深めから探ろうと130mラインを流していると、いきなり引き込まれ、「きた!」。
そしてファイトが始まった。電動パワーを生かして巻き上げたが、20m程度でストップ。モーター音が空しく響き、ズルズルとラインが引き出されていく。すかさずオートからマニュアルモードに切り替え、ポンピングしてはピックアップボタンで巻き上げる。電動パワーはすごい。
22kgキハダマグロ堂々浮上
船長から「胴で取り込むので移動して」と声がかかった。バッテリーを抱え、素早く移動。満月に曲げてポンピングを繰り返すと、10分程度でキハダマグロが水面下までやってきた。マグロは走り回る!「元気があるから気を抜くな」と指示を出しながら、ジグが外れたテンビンを船長は握り、ラインをたぐってモリを打ち込んだ。
キハダは20kg程度のサイズだった。この後追加を目指したが、午後1時半沖上がりとなった。渡船場で検量した結果、キハダマグロは22kg。メバチマグロは33kgと27kgだった。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>
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