今さら聞けない「陸っぱりルアー釣り」のキホン 根掛かり防止法3選
2021年10月01日 16:30
抜粋
釣りで嫌な現象は、1にライントラブルで、2に根掛かり、と筆者は思っている。しかし根掛かりは釣り人の意識で減らせる。紹介する3つのポイントを意識して、ロストゼロを目指そう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
デンションガタ落ちの根掛かり
どんな釣りでもそうだと思うが、根掛かりはしんどい。最悪ルアーのロスト、そしてリーダーの結束ブレイク、うまく回収できてもハリ先が甘くなってしまって使えないルアーになったり。絶対にしない方がいい。釣る気を挫かれる。
またPEライン運用の根掛かりは、痛恨のロッド破損を招くこともある。PEラインは細くても非常に強いので、ドラグフルロックであおったりした場合は、ティップが折れたりガイドが弾け飛んだりすることも。注意しよう。
根掛かりの原因
そんな根掛かりだが、二回目からは反省して低減できる。通い慣れた場なら、一日中釣ってもゼロにできる。シンプルに、根掛かりが起きないようにすればいいのだ。釣りというのは理屈で、根掛かりも理屈でなる。その理屈を回避すればいい。
具体的には、次のような3つの要因から、根掛かりが起きる。
ボトムを取る
これは当然のこと。ボトムを取ると、根掛かりは起きやすい。
カケアガリに捕まる
護岸や漁港は、釣り場の手前部分にかけて上向きに傾斜した「カケアガリ」になっていることが多い。おそらく設計の都合上そうなるのだ。よって、オープンウォーターで慎重に底を切って釣っていても、手前部分も同じ感覚でいくと、思いがけず浅くなっているカケアガリに捕まって外れなくなる。
岩礁帯に捕まる
岩礁帯はいわば根魚のホーム。魚影が濃いだけに釣りたい場所だが、やはり根掛かり、そして根潜りによるロストは避けがたい。これが一番難しいが、回避する方法はある。
障害物に捕まる
どうしようもないのが、海中の障害物に持っていかれて根掛かりすることだ。初場所でよくある。また通いなれた場所でも、「なぜこんなところで?」と思うような突然の根掛かりを食らうことはある。唯一、不可避かもしれない。
原因別の3つの対策
では、上述した回避できる3つの根掛かり原因から、根掛かり対策を考えてみよう。
ボトムを取らない
ボトムを取るから根掛かりする。理屈だ。ボトムは底ベタでやらなくてもいい。ボトムは微妙に切ってサーチすることで、根掛かりを避けられる上、魚の反応もよくなる。一部のステイのパターンを除いて、あまりリグをベタッと着底させていると、魚は確実にルアーを見切る。ふわふわと軽量にしてそーっと海底付近を漂わせることで、ナチュラルに溶け込ませてバイトを誘発させられる上、根掛かりが避けられる。一石二鳥。
レンジを切る
これもボトムを取らない方法の徹底版だが、カケアガリでは、確実にボトムを切ろう。ボトムを切るというか、もうレンジを切ってしまった方がいい。中層以上までとする。筆者の印象では回収バイトも中層から表層で起きる。何かそこでスイッチが入る要因があるのだろう。レンジを切って思いきってファストリトリーブした方がいいかもしれない。
キケンな釣り方をしない
根魚のホームである岩礁帯では、リスクのある釣り方をしないことで根掛かりを低減できる。底ベタパターンのときをのぞいて、根魚は特に夜になると、表層でも食う。ライトゲームなら、フローティングミノーでさーっとトレースするくらいでもいいかもしれない。またジグヘッドのウェイトを徹底的に軽くして、根掛かってしまったときのハリの刺さりを浅くすれば、回収率が上がる。
根魚も根を切って釣ろう
根周りの魚というのは、虎穴に入らずんば虎児を得ずで、根掛かり覚悟の釣りともなるだろう。しかしオフセットフックを使って低減したり、ハリをボトムから浮かすダウンショットリグを使ったりするなどの工夫もできる。とにかく根を切っても根魚は釣れる。グルーパー類は中層まで横追尾してくることもあるので、巻きで釣ってしまってもいい。
最後に、エギング、ショアジギングについて。まず「着底」させることがマストと言われているが、実際どうなんだろう?私見としては、どんな釣り物相手でも、一度ルアーを見せてしまうとスレてしまうと思うので、表層からやっていくべきだと思うのだが。ボトムを探る必要が本当にあるのだろうか?
<井上海生/TSURINEWSライター>
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