ちょっとマニアックな『アジング』の話 リーダー太さは釣果に関係なし?
2021年10月02日 17:00
抜粋
アジングにおいて反応が鈍いとき、リーダーを細くしてみたり、短くしてみたりするのだが、結果的にどうだろう?実際、かわらないのではないか。リーダーに関する私見を述べたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
リーダーは釣果と関係ない
アジングのラインシステムで、基本的なところから外れていなければ、結論からいうと「リーダーは釣果とはあまり関係ない」と思う。
あまり神経質にならないことだが、あえて、釣果にかかわる細かい点を見るなら、スナップの方が私は大きいと思う。スナップを取った方が釣れやすい。スナップはなくても問題ない「異物」なので、そういうものは少しでも削った方がいいだろう。
あえていうなら「美学」の部分
アジングのリーダーは「美学」の世界だ。細いメインラインに太いリーダーはきれいじゃない。太めのメインラインに細いリーダーもきれいじゃない。エステル0.2号に6lbは太すぎる。エステル0.4号に2lbは細すぎる。そういうことだと思う。
美学とはいえ、単純な見た目の悪さの問題でもない。特にリーダーが太いと、ノットの結び目がコブ状に大きくなってしまって、キャスティング時や取り込み時にトラブルが起きやすい。切れやすくなることもある。
短いほどライン感度は高い?
リーダーの長さはどれくらいとるか、40cm程度がアジングの基本だといわれる。釣り場の底が荒いような条件となると、最大80cm程度までは伸ばすこともある。
リーダーの長さに関しては、短い方がライン感度が上がることは確かだ。フロロカーボンの材質というのは必ずしも感度がいいものではないので、メインラインまでの長さが短いほどアタリはわかりやすい。
ただフロロカーボン1本でアジングをするひともいる。1.5lbや2lbくらいで。九州などアジの密度が高い場所ならば、フロロ直結でも高活性のときにはそんなに釣れ方はエステルラインやPEラインとは遜色しないらしい。
リーダーで感度・感度をどうにか、というよりは、釣れそうな場所にいく方が早い、かもしれない。
基本的なセッティング
アジングのリーダーで基本的なセッティングというと、次のようなものになる。
エステル0.2号:フロロ3lbを40cm
アジをサーチする釣り、また25cm前後までのアジを普通に釣るアジング。リーダーの長さというよりは、この場合は、細さによる消耗が多少気になる。特に時合いにベイトフィッシュパターンのアジが入ってくるような潮通しのいいエリアでは、たまーに歯で切られることがあるので、こまめに先端部分を確認しよう。
エステル0.25号:フロロ3lbまたは4lbを40cm~
0.25号のエステルライン。0.2号台の細さと、0.3号台に近い強さで、手堅いアジングができる。このラインが要請される条件を考えると、抜き上げの高さや、足場の条件だろうか?であるならば、リーダーは4lbを40cm~から条件に合わせて長さをかえて張るのがいい。
エステル0.3号:フロロ4lbまたは5lbを40cm
もっともベーシックなセッティングといえるかもしれない。ドラグを出すアジングでエステル0.3号というのはアジの引きではほとんど絶対に切れない号数・強度で、リーダーの太さ的にもマッチングがいい。4lbと5lbの使い分けは、アジの回遊性による。回遊性の高いアジが入ってくる場合は、5lbを使っておいた方がアジの歯の対策の安心感が高い。
エステル0.4号:5lbまたは6lbを50cm~
0.4号のエステルラインを使う場面というと、40cmが当たり前のようにきて50cmがくる可能性があったり、岩礁帯や闇磯などの釣り人不利の条件だろう。ある程度ライン強度にモノをいわせて、強めに釣ってくる。合せるリーダーも「美学」の意識からも実際的な要請からも、やはり5~6lbを50cm~と太く長くなる。
以上のようなところだろうか。これはPEライン運用でもかわらない。
<井上海生/TSURINEWSライター>
The post ちょっとマニアックな『アジング』の話 リーダー太さは釣果に関係なし? first appeared on TSURINEWS.