ゲスト魚レシピ:「ササノハベラ」のゴマ和え 雑魚が高級料亭の味に?
2021年10月08日 11:30
抜粋
釣り人に敬遠されるゲスト魚。代表格の魚種の一つが「ベラ」。そこで、今回はササノハベラのゴマ和えレシピを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
ササノハベラのゴマ和え
磯や波止釣りの際に雑魚(他魚)扱いされるベラ。色や形からか、苦手な人も多いようです。しかし、食べ方次第では高級料亭の味に大変身。今回はベラの中でもとくに敬遠されがちな、ササノハベラを使ったおいしい「ゴマ和え」レシピを紹介します。
釣り場での下処理
釣れたベラは、すぐにハリを外してクーラーボックスに入れます。
この際、海水を少し入れて〝潮氷〟にしておくのがベストです。魚全体が氷水に浸かるくらいで持ち帰ります。
自宅での下処理
持ち帰ったベラは水洗いし、軽く滑りを取ります。小さめのたわしを使うと便利です。
次に頭を落とし、わたを取って腹側をよく洗います。この時、中骨にある血合いもよく取っておくと匂いが気になりません。
ウロコ取らずに3枚おろし
次に3枚におろします。ここがササノハベラで最も重要なポイントになります。一般的にはウロコを取って3枚にしますが、ベラは身がとても軟らかく、ウロコを剥す際に、〝身割れ〟してしまいます。そのため、ウロコがついたまま3枚におろしたほうが、身が割れずに〝プリプリ感〟を保てます。
ウロコ取らずに皮を剥ぐ
次の工程はベラの皮を剥ぎます。この際、ウロコがついたままの状態で皮を剥ぎます。ウロコがついたままだと、途中で皮が千切れることがなく、とても簡単でラクに剥げます。とはいえ、念のために包丁は寝かせるようにして使いましょう。
腹骨と中骨を取る
3枚におろしたベラは腹骨と中骨を取り、刺し身用の柵切りにします。これで生食用は完成になります。
あとは刺し身の要領で、7~8mmの幅で斜め切りにしていきます。そのままワサビじょう油やポン酢で食べてもおいしいですが、ゴマ和えも絶品なので、ぜひおすすめです。
ゴマ和えの割り下
ゴマ和えの割り下は次の通り。刺し身じょう油:1、ワサビ:1、練りゴマ:1、すりゴマ少々をよく混ぜ、刺し身にのせれば出来上がりです。刺し身にする際、7~8mmの厚さにした理由は、味(ゴマだれ)がのりやすくなるためでもあります。
皿に盛る際は、アクセントとして細切りにした青ジソや小ネギをのせてもいいでしょう。まったりとした深い味わいは、まさに高級料亭の味です。
日持ちの目安
ここまでは生食用でしたが、てんぷら、煮付け、塩焼き、みそ汁など火を通して食べても最高です。その際は一般的なさばき方でいいでしょう。また、〝日持ち〟の目安としては「釣れて1~2日が生食で、3日目以降が火を通す」と覚えておきます。
生食以外で保存する場合はキッチンペーパーで包み、ラップをして冷蔵庫のチルドに入れます。これだと1週間ほど持ちます。これでも消化しきれない場合は冷凍しましょう。おおむね3か月ほどは味がかわりません。
乱獲を避けて食べる分だけを
釣れた魚は、いつも有難く食べています。ただし、小型はリリースするなど乱獲を避け、食べる分だけを持ち帰りましょう。
<松田正記/TSURINEWSライター>
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