秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説

2021年10月08日 16:30

[TSURINEWS]

抜粋

いよいよ秋本番。人気のアオリイカのハイシーズンの到来だ。今回はエギングが楽しめる3つのフィールドでの釣り方を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説

主なフィールドは3つ

10数年前に火がついたエギング人気は衰えることなく、この時期各地の堤防では必ずといっていいほど、エギをキャストしている姿を見る。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説エギング人気継続中(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

アオリイカのエギングを楽しめるフィールドは、大きく分けて3つ。1つ目は最も釣り人口が多いであろう陸っぱり。漁港や磯場など、実績のあるポイントにはこの時期多くのエギンガーが訪れる。

2つ目のフィールドは、近年人気が急上昇しているイカダ。渡船で渡ることになるが、多くのイカダは波静かな湾奥に設置してあることが多く、船に弱い人でも安心して楽しめる。

3つ目のフィールドは船。オフショアエギングだ。この時期、最も爆釣が望めるのが、このエギングだ。以前はキャスティングがメインだったが、近年は重いエギで深場を流しながら攻めるティップランを主流に出船している遊漁船が多い。

メリットとデメリット

それぞれのフィールドのメリットとデメリットを紹介しよう。

陸っぱり

陸っぱりの最大のメリットは、なんといっても手軽であること。またコストがかからないこと。また時間に縛られることがないため、開始も終了も自分の気持ちひとつで決めることができる。

反対にデメリットは、それだけ多くの人に攻められているため、アオリイカのスレが進みやすいこと。イカの姿は見えるけれど、エギは完全無視……なんて話はよく聞く。

また人が多いので、人気のある釣り場に釣行しても、サオを出すスペースがない……なんてこともよくある。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説陸っぱりならサーフが狙いめ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

そこでお勧めしたいのが、陸っぱりでも人が比較的少ないサーフだ。ポイントが広大で、釣り歩きやすく安全性も高い。ただしサーフならどこでもいいわけではない。磯場に隣接していたり、少し沖に露岩などがあればばっちり。周囲には藻場があり、多くのアオリイカをストックしているはずだ。

イカダ

イカダのメリットとしては、アングラーに攻められることが制限されるため、アオリイカのスレが少ないこと。陸っぱりよりもはるかにウブなアオリイカが相手をしてくれる。また堤防よりも水深があるため、良型のアオリイカが狙えること。またエギングに飽きたら、サビキやダンゴ釣りなど、他の釣りも楽しめる。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説イカダではスレの少ないアオリイカを狙える(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

デメリットとしては、移動できないこと。一日中アオリイカが釣れ続けることはまずない。必ず釣れない時間帯がある。陸っぱりや船なら、すぐに移動すればいいが、イカダはその場にとどまるしかない。そんなときはサビキなど、他の釣りを楽しむようにしたい。

コスト面では陸っぱりよりかかるが、船に乗るよりは安い。日本海、三重県とも概ね4千円前後であることが多い。

オフショア

オフショア(船)でのメリットは、なんといっても手つかずのフレッシュなポイントを攻めることができること。数も型も、イカダや陸っぱりをはるかにしのぐ釣果を期待できる。

また近年オフショアエギングの主流になっているティップランだが、さらに手つかずの深場を攻めるため、さらなる好釣果が望める。

デメリットとしては、やはりコストがかかるということ。また、船に弱い人には船酔いのリスクもつきまとう。

秋エギングのタックル

基本的なタックルについて紹介しよう。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

タックルはフィールドによって使い分けるのが理想だが、ロッドとエギ以外はほぼほぼ共通して使える。リールはダイワなら2500番、シマノなら3000番クラスの浅溝スプールタイプのスピニングリールだ。

巻くラインはPEライン0.6号。150mほど巻いておけば十分だ。リーダーはフロロカーボンラインの2号を1ヒロほど取り、メインラインのPEラインとは摩擦系のノットでしっかり結束しておく。

ロッドについてだが、陸っぱりとイカダは兼用が可能。8ft前後のエギングロッドで、使用するエギが3.5号までのものを選べば問題はない。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説ボートなら数型と抜群の釣果が望める(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

兼用できないのが、船からのティップランだ。これはアタリの取り方の違いに大きく関わってくる。陸っぱりやイカダはエギをキャストする、いわゆるキャスティングのエギング。ティップランからアオリイカ釣りを始めた人はよく勘違いしているが、キャスティングこそが本来のエギングであり、ティップランは船という特性を利用した派生型のエギングなのだ。

話がそれたが、ティップランは主に名の通りティップでアタリを感知するため、専用のロッドが必須になる。その特徴はソリッド仕様の繊細なティップを搭載していながら、深場の重量級のエギをシャクれるバットパワーを有する。現在は各メーカーから専用ロッドが多種発売されている。

秋エギングの使用エギ

エギに関しても、イカダと陸っぱりはほぼ同じ。水深のあるイカダではウェイトアップすることがあるが、イトオモリや小さめのアゴリグシンカーがあれば十分だ。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説陸っぱりはのんびり楽しめる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ティップランは投げることはなく、基本的に真下に落とす。水深30m超の深場を攻めることもあるため、専用の重量級のエギを使う。メーカーから発売されているTR仕様と表されているものがそうだ。

またさらなる深場や風が強い場合は、ティップラン用のエギにシンカーを足してウェイトアップすることもある。

オカッパリ&イカダの釣り方

陸っぱり、イカダとも釣り方はさほど変わらない。違いは陸っぱりは沖へ向かってキャストするのに対し、イカダは岸に向かってキャストする。

エギをシャクり上げて手前を寄ってくると、陸っぱりは段々浅くなるのに対し、イカダは段々深くなる。したがってイカダの場合はエギが手前に寄るほど、シャクった後のフォール時間を長めに取り、ラインを多めに出してやること。

アタリはラインがフケる、弾かれる、引き込まれるなどの他に、コンッと手元に伝わったりいきなりひったくられたりもする。違和感があればどんどんアワせていこう。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説イカダは波穏やかな湾奥がポイントになる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

キャスティングのエギングの大敵は風。風があると、ラインが流されてエギが引っ張られてフォールも不自然になる。当然ラインで感知するアタリも、全く分からなくなる。風があるときは、キャストしたらすぐにラインを水面に浸けて、できるだけ風の影響を受けないようにしてやろう。これだけで随分釣りやすくなるはずだ。

ラインテンションを張らず緩めずの状態にし、ティップや手元に伝わるアタリに集中する。またテンションを保つために、少し重めのエギを使うのも効果的だ。

ヒットしたらラインテンションを緩めず、一定のスピードで巻き取る。強引な巻き上げは身切れにつながる。水面に浮いたら、スミをかけられないように注意しながらそっと抜き上げよう。500gを超えるような良型は、できればタモですくう。すくうときは頭からネットを入れる。

ティップランの釣り方

船からのティップランについてだが、非常にシンプルな釣り方だ。専用のエギを真下に落とし、ボトムに達したら細かいシャクリを3~10回入れてピタッと止める。この止めた瞬間にアタリが出ることが多い。

この釣りは船を風や潮に任せて横流しにするドテラ流しにする。釣り人は風上側に釣り座を構えるため、落としたエギは前に払い出されてラインに角度がついてくる。

秋のアオリイカシーズン開幕 代表的な3フィールド毎のエギング入門解説ボートは手つかずのポイントを攻められる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

この釣りで重要なのは、ボトムタッチ(着底)をしっかり把握できるかどうかだ。慣れないうちは、ボトムタッチがしっかり分かる重さのエギを使うようにしたい。これが分からないと、延々とラインを放出することになり、根掛かりを誘発してエギをロスト……ということになってしまう。

アタリはピタッとエギを止めた直後に出ることがほとんど。ティップがフワッと戻るのは、アオリイカが抱きついてラインのテンションが抜けるため。これぞティップラン!というアタリだ。

ほかにティップがフワフワ揺れたり、引き込まれたりする。こちらも違和感があれば、すかさずアワせていこう。深場で掛けるので陸っぱりやイカダよりも重量感があるが、慌てず落ち着いて一定のスピードで巻き上げる。テンションが抜ける恐れのあるポンピングはNGだ。

シャクる回数で探るレンジ(タナ)を変えることができるので、アタリがなければシャクる回数を変えていこう。

ルール&マナー厳守で楽しもう

人気にかげりが見えないアオリイカだが、その反面、特に陸っぱりではマナーの悪さが目立っている。迷惑駐車、ゴミの放置、立ち入り禁止場所への侵入など。社会では常識的に守られていることが、釣り場ではあっさり破られているのが現状だ。

中部圏内の釣り場でも、釣り禁止のエリアが激増している。当たり前のことを当たり前に守れば、釣り場の保全は可能なのだ。ルールやマナーを守って、秋のエギングを楽しんでほしい。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年10月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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