ヤリイカ釣りは強い引きがクセになる!胴長40cmを超えるパラソル級を狙え!ヤリイカ釣りのおすすめタックルから釣り方、食べ方までを徹底解説!
2020年02月19日 18:59
抜粋
ヤリイカ釣りは強い引きがクセになる!胴長40cmを超えるパラソル級を狙え!ヤリイカ釣りのおすすめタックルから釣り方、食べ方までを徹底解説!
ヤリイカを漢字で書くと槍烏賊になります。
スリムな体が槍の穂先に似ているところから名付けられたようですが、ケンサキイカと並ぶ高級イカのひとつです。
そんなイカの素顔と合わせて、一度ヤリイカを釣ってみたいという人のために、タックルから釣り方、食べ方までをご紹介しておきましょう。
胴の長さだけで40cm近くになるヤリイカの強い引きを楽しんで下さいね。
ヤリイカは頭の上に胴が乗っかる変わった生きもの
ヤリイカは、ケンサキイカやスルメイカと同じツツイカ類に分類されます。
学術的には軟体動物門、頭足綱、十腕形上目、ツツイカ目、ヤリイカ亜目、ヤリイカ科のヤリイカになります。
分類がややこしいので少し整理しておくと、頭足綱というのは、胴が頭の上に乗っかっていて、頭のすぐ下に脚がある生き物です。
イカやタコなどがこれに当ります。
よくタコが頭にハチマキを締めている図を見たことがあると思いますが、あれは頭ではなく胴にハチマキを締めているのです。
イカやタコの頭は目のすぐ上にあり、胴と脚に挟まれた部分となるのです。
十腕目というのは、脚ではなく腕が10本あるという意味で、腕を10本持つのはイカの仲間、8本あるのはタコの仲間なので、タコは八腕目に分類されます。
ヤリイカやケンサキイカ、スルメイカのように体の中にキチン質で出来た透明な軟骨があるものをツツイカ類と呼び、コウイカやモンゴウイカのように体内にカルシュームで出来た舟型の甲を持つものをコウイカ類と呼び分けています。
ヤリイカは、沖縄を除き日本列島に沿ってぐるりと生息していて、普段は水深100m近い深い海にいます。
春から初夏かけて産卵期が近付くと岸近くに寄り、産卵を終えたものは死にます。
メスよりもオスの方が大型になり、胴長が40cmを超えるものがいます。
このような大型は、ビーチパラソルを畳んだときの姿に似ているため、釣り人はパラソル級と呼んでいます。
メスは、大きくなっても胴長20cm程度のものが多いです。
その代わり春になると子持ちになり、これの真子(卵)が絶品となります。
また、ケンサキイカやスルメイカに比べて腕が極端に短いので、但馬や山陰地方ではテナシ(手無し)と呼びますが、ササイカとかテッポウと呼ぶ地方もあります。
胴長40cmを超えるパラソル級ヤリイカを狙え!
ヤリイカは秋の終わりから翌春にかけてが釣りのシーズンです。
関東ではメジャーな釣り物のひとつで、ケンサキイカと並ぶ高級イカなのですが、関西ではまだまだ認知度が低いです。
ただ、福井県の敦賀周辺から小浜にかけて数多くある乗合船の一部では、マイカと呼ぶケンサキイカのシーズンが終わった春先にヤリイカを釣らせてくれます。
ようやく仕事をかたづけて釣りに行ける段取りが付いたので、知り合いの船長に電話を入れてみると、明日は久し振りにいい天気なので船は出ますということでした。
そこで早速、出かけてみることにしました。
出船は午後1時過ぎで、船は波静かな小浜湾内を抜け、沖を目指しました。
イカ釣りタイムがやってくるまでは、沖の魚礁周りでアジ釣りをします。
ところがアジも簡単には釣れなくて、苦戦しながら7、8匹確保し、ようやくイカ釣りの舞台へと転進することになりました。
春に産卵するヤリイカは、産卵が近付くと浅場へと寄ってきますが、まだその時期ではなかったので沖の深場がポイントとなりました。
昼のヤリイカ釣りはプラヅノが定番ですが、「半夜の場合はプラヅノに浮きスッテやハイブリッドを混ぜた方がよく乗るよ」といわれて、ブルーやピンクなど組み合わせた11cmのプラヅノを5本と3号の浮きスッテ1個加えた仕掛けを自作してきました。
これに80号のオモリをつけ、いつでも仕掛けが下ろせる体勢で船長の合図を待ちます。
ヤリイカ釣りのタナは底近くが基本!
ヤリイカに限らずイカは意外にどう猛なので、エサと思ったものが落ちてきたら、まっ先に飛びつきます。
だから誰よりも早く仕掛けを下ろした人に乗ってくる確率が非常に高いのです。
なので、プッという合図が出た瞬間に仕掛けを下ろしました。
だがしかし、1投目から乗ってくるほど現実は甘くありません。
タナ合わせしてから大きめのストロークで竿をシャクリ、イカヅノを躍らせてヤリイカにアピールします。
ケンサキイカやスルメイカは、天候や潮の状態、時間帯などによって泳層がよく変わります。
しかし、ヤリイカは夜でもあまり浮かず、特に昼間はほとんど浮くことがないので、タナは底を基本に考えればいいです。
底を取ったあと、わずかに底を切り、そのままじっと乗るのを待っていてもいいのですが、やはり誘いをかけた方がよく乗ります。
竿いっぱい大きく一気に誘い上げるのを1段振り、途中で一度止めて、もう一度竿いっぱい誘い上げる方法を2段振りと呼びます。
誘い上げてポーズを取ったとき、竿先がゆっくり戻った場合は空振り、わずかに曲がった状態で戻らなかったら、イカが乗った証拠なのです。
ようやくイカが乗りだしたのは、30分ほど経ってからでした。
まだ、シーズンの初めなので、メスはほとんど交じらず胴長30cmを超えるオスが中心です。
ヤリイカはオスの方が大型になります。
そして、胴長40cmを超える大きさになるとパラソル級と呼ばれるようになるのです。
こんなデカイのが一度に2、3匹乗ると、キュンキュンと竿を絞り込んでくれるから面白いです。
また、身も厚くなるので美味しいこと間違いありません。
ただ、この日は群れが小さいのか、乗ってくるのは単発が多く、ドキドキするような引きが味わえませんでした。
ヤリイカはメスが釣れ出すと終盤
産卵のために寄ってくるヤリイカは先にオスが接岸を始め、その後を追うようにしてメスが接岸してきます。
両方が接岸して産卵が始まったら釣りシーズンは終わりです。
だから、オスに交じってメスが釣れ始めると、シーズンも終盤に近いということになります。
釣り始めて3時間が過ぎたころ、一度だけいい群れに当たったのか、ダブルやトリプルで乗ってくることがありましたが、後が続きませんでした。
この後、深夜の0時近くまで粘りましたが、思い出したように単発で乗るだけで、爆釣はありませんでした。
ヤリイカを楽しく釣って美味しく食べよう!
ヤリイカは、ケンサキイカほど身は甘くありませんが、上品なほどよい甘さと歯応えが楽しめます。
色落ちさせないように冷やした海水の中で締め、直接氷を当てないようにして持ち帰れば釣り上げたときの色が再現できます。
料理は見た目も大事なので、丁寧に扱いましょう。
ヤリイカの寿司
ヤリイカはすし飯との相性も抜群です。
歯応えを楽しむなら釣った当日、旨みと甘味を感じたいなら翌日に作るのがお勧めとなります。
胴の身だけでなくゲソも握ると美味しいです。
ヤリイカ素麺
まるで素麺のように細切りにした身を豪快にすすりながら食べるのがイカ素麺の醍醐味です。
身が薄いヤリイカで作ると特にのど越しがよくて美味しいです。
普通は卵の黄身を乗せ醤油をぶっかけて頂きますが、船宿で教えてもらった素麺つゆをかけて食べる方が、味がまろやかで優しくて美味でした。
ヤリイカのなめろう
なめろうは房総地方の郷土料理です。
余りに美味しすぎて料理を盛った皿まで舐めたために、なめろうと名付けられたという説があります。
普通はアジやサンマを使ってやるのですが、イカでやってもひと味違います。
イカの身をあまり細かく叩きすぎると歯ごたえが無くなるので、細切りにした身を5mm角ぐらいの大きさに切り、味噌に刻みネギや大葉、ミョウガなどを加え、軽く叩いて混ぜあわせると完成です。
味噌の辛みとイカの身の甘さがない交ぜになって、つい一杯やりたくなる酒の肴に変身します。
釣り人の皆さんも、ぜひヤリイカを釣り上げた際は、試してみてくださいね!
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