初冬の『陸っぱりエギング』ステップアップ解説 回遊アオリイカの狙い方
2021年11月07日 17:00
抜粋
伊豆のアオリイカーシーズンは徐々に秋から冬へ。今回は、これからの季節のエギングで釣果をアップさせるために意識すべきことを紹介してみます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野中功二)
水温推移と秋イカ
伊豆では、例年水温が下がりだし安定する時期ではありますが、今季はいまだに黒潮の関係で20℃を超えている状況です。徐々に下がってきている水温ではありますが、早生れのアオリイカも生育がよく、すでにキロアップの釣果も聞こえています。
秋から冬に、デイからナイトに移行、どのような所に留意し1杯、2杯の釣果に結び付けるのか解説してみましょう。
回遊のイカを狙う
この時期は水温の変化もキモとなりますが、変動より安定を優先と考えます。従来20℃台を割りそうな水温となるころ合いですが、今年は中々の高水温。とはいえ、シーズナルパターンで回遊のイカを狙うパターンに移行するのがセオリー。ポイントも外洋に接している場所や水深のある場所、潮通しのある場所に軍配があがってきます。
夜釣りが中心
時合いについても夜間が中心となっていきます。回遊ルート狙いではイカが足を止めることが少ないので、時合は短いと考えられます。そこで、今回はそこから一歩進んで1杯でも2杯でも多く釣るために効果的と思われるキーワードを解説させていただこうと思います。
ポイントの癖
秋の序盤に沢山ベイトを食べ大きくなったアオリイカは、泳ぎも大変得意になっていて、一箇所に定位しがちな初秋とは異なり潮に乗ってベイトを追い回しています。
そこで意識したいことは、そのポイントの癖のようなものを把握することです。ここのポイントは左から右の潮でイカが回遊してくる、上げ潮でイカが入ってくる、あるいは払い出しの潮のときがいいとか。ただ釣って終わりではなく、そのときの状況をデータ化することで、その釣り場の癖が見えてきます。
当然、時合いが分かっていれば集中力も上がりますし、貴重な回遊のタイミングでチャンスを逃すことも減るはずです。
なお、回遊型のアオリイカはやる気のあるフレッシュなタイプが多いので、結果が早く出ることが多いです。横抱きも多くなります。SNS時代の今、情報収集して釣れているポイントはチェックしたいところです。
ベイトが集まる場所
ベイトが集まる場所もキーワードです。地形によって潮のヨレ(変化)ができ、そこに小魚が集まることにより、時合いが長続きするようになります。また、水深も変化の1つのキーワードと言えます。
この時期のベイトは場所によって様々ですが、アジ、トウゴロウイワシ、ネンブツダイ、イワシ、甲殻類などが成長したアオリイカのエサになっていると思われます。回遊ルート狙いだけではイカが足を止める時間が短いという話をしましたが、ベイトフィッシュがいれば回遊中のアオリイカがその場にとどまる時間も長くなりますので、当然時合いも長くなると考えられます。
アオリイカは成長すると、夜間に中層から表層を意識し潮に乗って捕食のタイミングを狙っている個体もいます。そこでベイトフィッシュが目視できる場所、堤防まわりや障害物に潮が当たってできた潮のヨレや沖のシモリなどのベイトフィッシュが集まる場所を狙っていくと、単に回遊するイカを狙うよりも効果的に釣果を上げることができるようになると言えます。もちろん、マッチザベイトなど考慮してエギのサイズやカラーなどを選ぶといいですね。
エギの動かし方
少しずつ「型」を意識するシーズンに突入しますが、アクションはシッカリと動かし、しっかりとエギを止めて抱かせる間を作ることです。そのお使いのエギの本来のアクションを熟知しつつ、アクション(誘い)のアレンジも効果的だと思います。
このことができているならば、エギから伝わる感覚で潮の動きがわかり、ここぞというときに全集中できますね。少し抵抗がかわったと感じた場所は重点的に攻めてみるといいと思います。
良型についてはシャロー(浅場)狙いより、ディープ(深場)ミドルレンジ狙いに分があります。湾の内側より外側を、内側しかできないようでしたら少しでも水深のある変化のある場所を探ると良型の可能性があるので、ぜひそのあたりも意識しながらナイスサイズのアオリイカをキャッチしてください!
時合いが夜間になってしまうことなどが多いため、ヘッドライトや大物用にギャフ、ランディングネット、帽子、ライフジャケット、フローティングベストなど準備をしっかりとして楽しい釣行をしましょう。
<野中功二/TSURINEWSライター>
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