「三陸マダラジギング」で中深海ルアー釣り入門 2大シーズンを解説
2021年11月08日 16:30
抜粋
三陸の海を代表する魚として馴染み深い魚がマダラです。タラチリなど、鍋の食材としても有名で、これから冬にかけて旬を迎えます。今回はこのマダラジギングのシーズンについて紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
三陸マダラジギング
三陸沿岸では海水温、地形の関係から比較的浅いエリアでの釣りが可能となっています。1m超え、10kgオーバーも狙えるマダラですので、一般的なイメージは「深海釣りでゴツいロッドに大型電動リールで釣る」というものですが、意外とライトタックルで楽しむことができます。
中深海ジギング入門にも好適
スローピッチジャークジギングの広まりで中深海、深海へのジギングでのアプローチもポピュラーになってきましたが、独特の釣り感はなかなか伝わりにくいものです。実際に釣りを体験して感覚を得るには、マダラは絶好のターゲットで、中深海、深海を目指すビギナージガーにオススメなのが晩秋~冬のマダラジギングです。
この時期のマダラは12~2月にかけての産卵に向けて準備段階に入り、オスは白子も入り始めるころですので、おいしい白子入りのマダラを釣ることもできるかもしれません。また、産卵後のマダラは水深50m程度の浅場で釣れますので、こちらも併せて三陸のマダラジギングとして解説したいと思います。
三陸マダラジギングのエリア
三陸沿岸のマダラジギングは、北は青森から南は宮城県まで、各地で親しまれています。なかでも、岩手県沿岸は港から漁場まで近く、アクセスのよさで人気のエリアとなっています。岩手県宮古市、大船渡市周辺は遊漁船も多くてマダラ釣りも盛んに行われています。
ジギングで釣らせてくれる遊漁船、ジギングとエサ釣りの相乗りで釣らせる遊漁船などさまざまですので、詳しくは遊漁船の船長に確認してください。
晩秋から冬にかけてのマダラ釣りで狙うポイントの水深は200~300m程度ですので、ジグ投入時のオマツリなどライントラブルを未然に防ぐため、投入、回収は船長の指示に従う、或いは船長に確認するなど、船中のルールを事前に確認することも大切です。
三陸マダラジギングのシーズン
年中、釣ることができるのがマダラですが、ジギングで狙うなら、やはり白子入りの可能性が高くなる晩秋~冬のシーズンと、産卵後の荒食いの早春がオススメです。
晩秋~冬シーズン
晩秋、冬に狙うエリアは、沖の水深200~300m程度。産卵に向けて積極的にエサを食べる時期ですが、お腹の白子や卵巣が大きくなるにしたがって、食い渋ることもあります。エサ釣りでも食わないマダラには、ジグでのリアクションの釣りが効果的なこともあります。
早春シーズン
マダラは産卵に向けて徐々に浅場に移動してきます。100m程度の水深エリアで産卵し、その後は体力が回復するまで、エサの豊富な沿岸部に留まります。1~3月辺りまで、マダラジギングで狙う水深は50~150m程度とかなり浅くなります。
よりライトなタックルで狙えますし、お腹を空かせたマダラは食いもよく、楽しめます。産卵は段階的に進行するために、まだ、白子を抱えたオスのマダラに巡り会うこともあります。
大型マダラをライトタックルで狙えるうえに、魚の活性も高くスローピッチジャークの入門には最適のシーズンです。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>
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