シーズン終盤の『カジカ釣り』で良型8匹手中 コツは「じっくり」?
2021年11月09日 17:00
抜粋
今年も栃木県の荒川にてカジカ釣りを楽しんできました。魚が太ってくるであろうシーズン終盤戦に狙いを定めた結果、数こそ8匹とふるわなかったものの、サイズは狙い通り良型揃い。必勝パターン探しに悪戦苦闘した釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
カジカ釣りのポイント
今回向かったポイントは、栃木県北部を流れる那珂川水系の荒川。カジカ釣りで有名な近所の鬼怒川や箒川に比べると小規模河川なのですが、塩谷地区より上流ではゴロタ場が多く、カジカのポイントが点在。水量があって比較的流れも速いことから、初心者向けとは言い難いのですが、とても雰囲気のいい川です。
当日のカジカ釣りタックル
サオは90cmの釣り堀用金魚ザオ。「カジカは釣れる時期に釣れる場所に行けば簡単に釣れる」なんて甘く考えていたのですが、ここ数年苦戦が続いているので、しっかりアタリが取れるコシが強いサオを準備しました(とはいえ、釣具量販店にて1000円くらいで購入したサオ)。
ハリは袖3号のカジカにしては小さめから始めて、魚のサイズや食いによって大きくしていく作戦。状況により柔軟に対応しようと思います。
エサはイクラ。昨年の余りを冷凍保存しておいたので、これを解凍して使用。その他、ミミズや川虫などでもOKです。
カジカの釣り方
カジカは比較的流れの緩やかな場所の石の隙間で、ジッと上流から流れてくるエサを待ち構えています。狙うポイントはサッカーボールサイズかそれ以上の石と石の隙間(穴)。そんな石が集まったゴロタ場は絶好のポイント。また、単独の石であっても、側面の隙間を探れば釣れる可能性はあります。
アタリは明確で、サオ先がブルブルっときたらそ~っと引き抜きます。また、イクラエサでやれば、魚がエサを食った際白いモヤモヤが見えるので、それもアタリだと思っていいです。
また、カジカは水深20~30cmの浅い所にいるので、箱メガネを持参して「見釣り」をやってみても面白いです。箱メガネは見釣り以外でも、やや深いポイントでは水中の穴を見つけるのにも役に立ちます。
朝イチはパターンつかめず
6時ちょい過ぎにポイント到着。早速ウェーダーを着用し川へ入る。水量はやや多めで安定している、といったところ。天気も曇天ということでカジカ釣りには絶好の条件。
この時はたくさん釣れる気がしたのですが……朝イチの好条件時にランガンで穴を探っていくもなかなかアタりません。昨年の撃沈が脳裏をよぎり、暗雲が立ち込めてきました。
出だしの1時間で1匹
ランガンで川を下りながら穴を探り、1時間位経過したところでようやく待望の生体反応!「しめた」とばかりに誘うも、なかなか食いつきません。丁寧に誘って少し待って、時間をかけてようやく1匹確保!
思わずガッツポーズしてしまいました。
この日のパターンはじっくり
1匹釣れてホッとしたのもつかの間、再び修行の時間に逆戻り。いつの間にか釣り開始から1時間半が経過していました。そして、サオが半分くらい刺さるような「ここにいなければどこにいる?」という位、絶好の穴を発見。
しかし、そ~っと穴にサオを刺してもアタリはありません。ちょっとがっかりしながら……それでもあきらめずに粘って誘っていると、「プルプルっ」と生体反応。引き続き丁寧に誘い続けると、何とか食いついてくれて2匹目確保!
どうやらこの日はランガンで次から次へと穴を探るのではなく、1つの穴をじっくり丁寧に誘ってアタリを出すのが正解のようです。
見つけたパターンで追釣り
気づけば駐車スペースから200m近く川を下ってしまいました。今度は引き返しながらじっくり丁寧に探っていくことにします。すると、一度探った穴もじっくり丁寧に誘うと結構アタることが判明。前半は完全に釣り方を間違えていたことを確信しつつ、必勝パターンをつかんだことで面白くなっていきます。
1時間半かけて下った川を、今度は倍以上の時間かけて駐車スペース付近まで戻ってきました。そして天気予報通り雨がポツポツ。気づけば時間は11時半。まだまだやっていたい気分でしたが、体は限界だったのか、岸に上がるのも大変な位。ここで怪我でもしたら元も子もないと思い、楽しい時間を終わらせることを決断。自然相手に無理は禁物です。
最終釣果
5時間の釣行で全て10cm以上の良型8匹。釣れるパターンを見つけるのに2時間近く要するという、正に悪戦苦闘の釣行。
数こそツ抜けにとどきませんでしたが、そこに至るまでのプロセスが何より楽しめた釣行でした。
見た目は……なのですが、極上においしい魚なんです。
荒川の渓流釣りシーズンは6月から11月末まで。渓流日釣り券はコンビニで購入が可能。詳しくは栃木県鬼怒川漁業協同組合HPでご確認ください。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
The post シーズン終盤の『カジカ釣り』で良型8匹手中 コツは「じっくり」? first appeared on TSURINEWS.