『スーパーライトショアジギング』超入門 ただ巻きとジャーク使い分け術
2021年11月10日 17:00
抜粋
陸っぱりから20g未満のメタルジグを投げる、スーパーライトショアジギング。ジグのアクションはたったの二つです。「ジャーク」と「ただ巻き」で魚を釣りましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
「ジャーク」と「ただ巻き」とは
スーパーライトショアジギングでは、メタルジグを上下に踊らせるアクションをつける「ジャーク」と、メタルジグそのものの水かき性能をいかした「ただ巻き」でウォーブリングを起こす誘いがあります。どちらでも魚を釣ることができます。
メタルジグの誘いというと「ジャーク」しかないと思っていると、巻きパターンに対応できません。メタルといえば確かに手元を上下に動かす操作が大事ですが、実はリーリング一つのただ巻きも立派なアクションなのです。
ワンピッチワンジャーク
まずは「ジャーク」について解説します。
ジャークの中でも、「ワンピッチワンジャーク」という操作が基本になります。これは、サオ先を上げてジグを動かしながら、ハンドルを一回転させるというものです。3回~10回程度繰り返して魚を寄せ、ジグに飛びついてこさせます。
筆者の感覚として、ワンピッチワンジャークは、リールのハンドルを押し込む動きでサオを立てるように意識すると、やりやすいです。「ハンドル押し込み」→「サオ先立て」というイメージを頭に作ってアクションしてみてください。
何度かジャークを繰り返して魚の反応がなければ、レンジを入れ直します。リールのベールを返してフリーフォールさせるのもいいですし、テンションを張ったままテンションフォールさせてもOK。魚は「不意のフォール」に弱く、ベールを返してテンションを抜いたところでスイッチが入ることが多いので、筆者はフリーフォール推奨です。
「じゃかじゃか巻き」は非推奨
SLSJ程度のメタルジグのウェイトでは、青物などに有効とされる「じゃかじゃか巻き」は推奨できません。20gくらいのジグならばある程度サマになるでしょうが、基本的に小さなメタルジグはじゃかじゃか巻きがキマりにくいです。
ただ巻きは速巻きベース
次に、「ただ巻き」についてです。
その名の通り、メタルジグをただ巻くだけ。ですが、「ただ巻き」とは言っても、スローリトリーブはあまりジグを見てくる魚には効きません(根魚を除く)。速巻きで横追尾させるイメージで、ハンドルをさーっと巻いていきましょう。瞬時のフォールも効きます。
ジャークとただ巻きの使い分け
ジャークかただ巻きか。どちらのアクションでいくかは、魚の活性が高いか低いかによります。まあ、最初に海に入ったときには活性がどういう状態かはわからないので、普通にワンピッチワンジャークでいいでしょう。また、狙う釣り物が何か、どんな時間かによってもアクションは使い分けなければなりません。
活性が高い時
魚の活性が高いときには、ジャークでいきます。魚の索敵にも基本となるのはジャークの釣りです。ジャークで食ったら、アタリが出る限りはジャークでいいでしょう。
活性が低い時
ジャークを見切ってくるような場合や、まったくの無反応というときには、ただ巻きを試してみてください。活性が低い場合は、ただ巻きの方がいいです。
また釣り物が青物で、朝マヅメ夕マヅメという時間は、ジャークで食わなければ早々にただ巻きに切りかえましょう。特にマヅメには青物は表層を意識していることが多く、表層ただ巻きは効果的な手です。
フォールに反応する時
魚がジグがヒラヒラと落ちる動きに反応するときには、ジャーク、特にスロージャークが効果的。スピニングリールのベールを返して、フリーフォールを入れてやるのも手です。
どちらも「フォール」がカギ
スーパーライトショアジギングの二大アクション、ジャークとただ巻き。この二つしかないのでシンプルなものです。ジャークにはノーマルジャークとスロージャークとファストジャークがあるわけですが、そのへんは場の雰囲気を読みながら使い分けるといいでしょう。
釣りやすくなるワンポイントは、やはり「フォール」。これもアクションの一つと言ってもいいかもしれません。着水後のファーストフォールでも食うくらい、魚はフォールに弱いです。落ちる動き、テンションフォールとフリーフォールを使い分け、魚を獲りましょう。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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