東京湾『エササワラ』釣りがブームの兆し 未開の釣りゆえの楽しさアリ?
2021年11月10日 16:30
抜粋
東京湾にサワラ襲来。例年この時期になると、タチウオに交じって釣れるようになるサワラ。攻略にこれといった正解がないのが実状だ。今回、参考として一之瀬丸での一例を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:一之瀬丸)
エササワラ釣りのタックル
まずはタックルから紹介する。
竿は大物を素早く仕留めることができる青物用やキハダ用、ミチイトはPEライン6~8号で、6~7号はオモリ80号、ミチイト8号はオモリ120号。ハリスは20号以上で、サワラは鋭い歯を持っているため細いと切られてしまう。ハリもこれを考慮して、小さすぎると飲まれる可能性があるため、ヒラマサバリや泳がせ用の大きめを使う。同船ではトリプルフックの孫バリ使用可。
これらや、ほかの船宿の情報に共通して言えるのは、
・大物を素早く仕留めることを想定した強めのタックル
・口周りに接触することを考慮した太ハリス(20号~)
以上の点。これらは現時点のタックルや仕掛けの選択で無視できない重要なポイントだろう。
エサは冷凍イワシ
エサはどの船宿でも冷凍イワシが基本。料金に含まれるか、出船前に購入可能か、船上で追加購入可能かなどを確認しておくことを勧める。
同じエサを使用するテンヤタチウオ釣り同様に、持参、船上で保管する場合はプラスチック容器やファスナー付きのビニール袋などを利用してクーラーへ。塩をまぶしておくと身崩れを防止できる。
東京湾では一部海域でサンマエサの使用が禁止されているため、こちらで代用しないように。
エサでサワラ釣り方
テンヤや天ビンなど使用する仕掛けによって異なるが、魚探を見て群れを追ってベストなタイミングで指示を出す船長の投入合図を聞き逃さず、遅れることなく投入。
また、竿の調子や硬さにもよるが、アワセが遅れたり、ハリを飲まれたら高確率でハリスが口周りの牙に触れるため、できるだけ飲まれないようにアワせたい。
東京湾の釣況
まだまだ、各船宿手探り状態ではあるが、そのぶん開拓の余地あり。
タチウオの好釣り場としても知られる東京湾の走水、観音崎沖付近に大きな群れが襲来。これを狙う。ルアー船では連日好釣果が上がっているので魚がいることは間違いないはずだ。
金沢八景の一之瀬丸ではスポットで出船。28日は船中34ヒットでトップ3尾。忠彦丸ではテンヤタチウオ船に同乗するかたちで受け付け。
川崎のつり幸でもテンヤタチウオ船の前後ろ四隅の人数限定で受け付けるほか、状況でスポット出船。
ブームの兆し
今年は特に群れが濃く、一部船宿ではスポットやタチウオ船に人数限定で同乗できるかたちでエサ釣り専門で狙うようになってきた。
試行錯誤を繰り返している状況で、群れの動向にもよるが、数年前にテンヤタチウオが同地で「大型が狙える釣り」としてブームしたように、人気釣り物に展開する可能性も十分にある。
未開の釣りゆえに、攻略法を探る楽しさもあるので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>
The post 東京湾『エササワラ』釣りがブームの兆し 未開の釣りゆえの楽しさアリ? first appeared on TSURINEWS.