ワカサギ釣りにおける「仕掛け選択の極意」 メーカー担当者が詳細解説

2021年11月12日 16:00

[TSURINEWS]

抜粋

ワカサギ釣りにおいては、仕掛けの細かい仕様の違いで釣果がかわってくる。今回はワカサギ釣りの仕掛け選びについて解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版オーナーばり・服部和彦)

ワカサギ釣りにおける「仕掛け選択の極意」 メーカー担当者が詳細解説

ワカサギ釣りの仕掛け

道具をそろえたら、次は仕掛け選びにこだわることで、さらにこの釣りが奥深く、楽しくなるはず。魚にもっとも近く、釣果に大きく影響するのが仕掛け。ハリの形状や号数、本数、ハリスの素材や太さに長さ。その組み合わせによる選択肢は無限大。状況に合わせた仕掛けを選ぶことが釣果への近道となる。

ハリの形状

ハリ形状は狐(キツネ)と袖(ソデ)の2タイプ。狐は軸が長くてフトコロが狭い。エサが付けやすく、魚の掛かりが早い反面、巻き上げ中にバレやすい。一方、袖はフトコロが広いぶん、掛かりが遅い。しかし、掛かってしまえばバレにくい。

食いが渋かったり、魚が小さかったり、バレることより、まずは魚をハリに掛けることを優先したいなら狐。魚の活性が高く、引きが強いときや魚が大きいときはしっかりハリ掛かりさせてバレの少ない袖を選択する。

ワカサギ釣りにおける「仕掛け選択の極意」 メーカー担当者が詳細解説ハリ(提供:週刊つりニュース関東版オーナーばり・服部和彦)

ハリの大きさ

ハリ号数の基本は1~1.5号。小さいハリは軽くて吸い込みやすいが、巻き上げ中にスッポ抜けやすい。大きいハリは、抜けの心配は減るが魚の口内に入りにくい。アタリがあるのにハリ掛かりしない、巻き上げ中によくバレるときは、形状だけでなくハリの大きも替えて最適な号数を見つけるようにする。

ハリの数

ワカサギ仕掛けのハリ数は、少ないもので4本、多いもので10本以上あるものもある。ハリ本数が少ないとエサを付ける回数が少なく、エサ付け中に仕掛が絡んだり、靴下やズボンなどにハリが引っかかりにくいので、短時間で再度すぐに水中に仕掛を投入できる。しかし、本数が少ないということは、大きい群が入ってきても一度に掛けられる尾数は少なくなり釣果が伸びにくい。

また、仕掛け全長が短いので、広い層を探るのには不向き。水温が低く、魚が底にはりついているときなどに有効。

ハリ数の多いものはエサを付ける時間がかかるものの、一度に掛けられる尾数は多くなる。高活性で、つねに多点掛けが狙える状況や、一度巻き上げたらいなくなってしまうような移動の速い群れなど、1回にできるだけ多くの魚を掛けたいときに有利。

ハリス(ライン)の素材

さらに、仕掛け選びはハリだけでなく、ハリスやミキイトの素材特性によっても使い分けたい。

素材はフロロカーボンラインとナイロンライン。フロロカーボンラインは張りがあるため、縮れにくく絡みにくい。耐久性があり、仕掛け交換の頻度は少なくて済む。ナイロンラインの比べ、比重があるので、誘いをかけたあとのエサの落ち方が速い。よって、高活性時はテンポよく釣りができる。

ナイロンラインは前者より軽くしなやかなので、誘いをかけたあとはゆっくり軟らかく静かに落ちる。低活性時には有効だが、縮れやすいのが難点。一般的にハリスの太さは0.2号。0.25~0.3号はさばきやすく扱いやすい。低活性に対応するため、0.175号や0.15号といった細ハリスもある。

ワカサギ釣りにおける「仕掛け選択の極意」 メーカー担当者が詳細解説ハリスの特性とメリット(作図:週刊つりニュース関東版オーナーばり・服部和彦)

ハリスの長さは3~3.5cmが標準。それより短いものは、誘ったとき、エサがよく動いてアピールできる。長いものはエサを広範囲にロングフォールさせ、食わせの間を作る。前者は動くものに反応する場合、後者は落ちてくるものに反応するときに効果的。

それぞれの要素を踏まえると、高活性時は太めで短いフロロカーボンラインのハリス、低活性時は細めで長いナイロンラインハリスというのが結論になる。双方がもつ特性の間を探っていくことが仕掛け選びのキモであり醍醐味。魚の活性に仕掛の強さを合わせることが第一。その状況下において、もっとも速いテンポで攻めていけるものを選ぶことが釣果アップにつながる。

2本竿に挑戦

1本竿の釣りに慣れてきたら、2本竿での釣りに挑戦してみよう。単純に”釣果2倍”とはいかないが、そのメリットは大きい。

このとき、「変えるのは仕掛けだけ」。右手、左手とも同じタックルにすることでバランスが取れ、いち早く仕掛けの方向性など、状況に合わせることができる。

手感

2本竿では、左右両方の穂先を見てアタリをとるのは難しい。同じセッティングにすることで、「手感」といわれる、ワカサギがハリ掛かりしたときの「重さ」を感じることができる。誘ったときの重みが左右同じなら、魚が掛かって、わずかに重くなったときの負荷が分かりやすい。加えて、仕掛けのみを変えることで、迷う要素が少なくなる。

右と左で違うものを使えば使うほど、「何が原因で釣れないのか」を考える要素が増えて迷うことにつながる。ゆえに、変えるのは仕掛けだけ。

仕掛けを変更

ワカサギ釣りにおける「仕掛け選択の極意」 メーカー担当者が詳細解説2本竿で攻めよう(提供:週刊つりニュース関東版オーナーばり・服部和彦)

仕掛けだけといってもハリの大きさや太さ、ハリスの細さや長さなど変える要素はたくさんある。1本より2本竿のほうが状況に合わせられる確率は2倍になる。

ベースとなる仕掛けを決め、渋いようなら左右どちらかをその仕掛けより全体に細やかなタイプに変更。そのほうがアタリが多いようなら、もう一方も同じ方向性に替えるというようなローテーションを行い、その時どきに合った仕掛けを見つけていく。

魚探と2本竿で数釣りを

さらに、手感で重さを感じることができれば、視線は魚探に向けておける。そうすれば群れが入るタイミングをいち早く察知でき、タイムロスなく仕掛けを入れる回数が増える。つねに魚探とにらめっこしながら、画面に映ったタナ(遊泳層)と、オモリの位置を把握し、左右の手をリズミカルに動かして誘っていく。

群れに仕掛け位置を合わせるときは、群れの下から仕掛けを入れたほうが群れは散らない。上から下ろすと、魚がオモリに驚いて群れが散ることもある。

また、釣れないからといってリールから手を離し、誘うのをやめてしまうと、サシの体液のコマセ効果もなくなってしまう。釣れないときこそエサを新しくして、誘い続けることが釣果を伸ばすコツだ。

<週刊つりニュース関東版オーナーばり・服部和彦/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年11月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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