ゼロから始める「トンボジギング」 ファイト~取り込み〜持ち帰り方

2021年11月17日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

いよいよトンボジギング(ビンナガジギング)シーズン開幕。前回はアプローチを紹介したので、今回はトンボとのファイトについて解説します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)

ゼロから始める「トンボジギング」 ファイト~取り込み〜持ち帰り方

トンボヒット時のフッキング

トンボがヒットしたら、「フッキングは大きく強く何度も」を心掛けてください。マグロの口は硬く、またフックも太いので生半可なフッキングでは貫通しません。フッキングしたらすぐに1mでも多く巻き上げることです。

ファーストラン

やがて、ファーストランが始まりますが、そのスピードと重量にひるむことなくドラグを信じて止まるまで待つようにしましょう。マグロは、走っても根に向かうようなことはしません。てか、根がありません。落ち着いてやり取りしたら獲れます。

ドラグ設定は、5kgくらいから始めればいいと思います。青物狙いのドラグ設定より少し強いぐらいでOKです。自信がなければ、船長に聞いてみるといいですね。

巻き取り

ファーストランが止まれば、ドラグを1~2クリック締めて反撃開始です。ロッドポンピングでもストレートポンピングでも得意な方でファイトしてください。

小トンであれば、それほど抵抗もなく浮いてくるでしょう。大型になれば、何度も走られると思いますが、大丈夫。マグロも生き物、必ず疲れます。弱ってくると単調に頭と尻尾を振るだけの抵抗にかわり、横を向いて回りながら浮いてきます。

マグロの抵抗

船が見える距離(20~30m)で何度か走ります。ドラグを締めすぎているとその瞬発力でラインブレイクやフックオフ(身切れ)するので、1クリック緩めるのもいいでしょう。

見えるようになれば、ハンドドラグを活用するかドラグを1クリック締めて対応するようにします。マグロが回ってくるタイミングで巻き取り、回って行くタイミングではラインを出さずに堪えます。そうするとマグロは勝手に浮いてきます。

トンボの取り込み

ゼロから始める「トンボジギング」 ファイト~取り込み〜持ち帰り方15kgの中トンをネットに入れる(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

中トンまではネットで、タネトンだとモリを撃つことになります。船長とタイミングを合わせて水面に浮かしてフィニッシュ。必ずモリやネットの届くタイミングで浮かせるようにしてください。

姿を見て興奮したアングラーがリールを巻きまくって、マグロが水面からジャンプするような場面をよく見ます。回って行くタイミングで距離を詰めるとマグロの勢いが上に向かって、飛び出しますよ。フックオフのリスクが高い、やってはいけないパターンです。

ドラグ設定確認方法

ドラグ設定は、様々な意見があります。私は、記述したように1クリック単位で締めたり緩めたりします。一度フルドラグまで締め込んでから、1クリックずつ緩めどの程度ラインが出るのかを確認することをお勧めします。

出ているラインの長さでもドラグ値はかわってきます。マグロに走られてスプールが痩せ細れば、ドラグ値は高くなります。それにファイト中にドラグは緩んできますので、距離がある時はいい感じで踏ん張っていたドラグが、フィニッシュに近づくにつれラインがズルズル出るということもあります。どの程度の圧力で押し込めばフルドラグになるのかは、予め知っておいて損はないです。

なお、ファイト中に緩むことなどない高性能なドラグ付きリールを使用される場合は、初期設定から触らない方がいいと思います。

ゼロから始める「トンボジギング」 ファイト~取り込み〜持ち帰り方手前で筆者、ミヨシで釣友がファイト中(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

フックのセッティング

マグロとのファイトに慣れるまではフックはフロントかリアか、いずれかにシングルをお勧めします。

前後にセットしている場合、リアフックが口元に掛かった際にファイト中にフロントフックがエラや胸ビレにフッキングすることがあります。こうなると引き抵抗が何倍にもなる上にいくら上げてもマグロの頭が上に向かないので、ファイトが非常につらくなり、また長期化します。安易にダブルフックにはしないように。

フックが1本だと掛かるか不安という気持ちも分からなくはないのですが、マグロは吸込み系の捕食をしますので、フックもジグも丸のみします。フロントかリア、どちらに着けるかは悩みどころですが、トンボは上げのジャークに反応することが多いので、フロントがいいかな。

ジグのシャクり方

季節風が吹きつける中、安定しない船上で重いジグをシャクリ続けることはつらいです。筋トレです。修行です。それに耐えうる筋力、持久力が必要なのはもちろんですが、何よりも釣ってやるという精神力とやり続ける根性がモノを言います。

バシバシと力強くシャクるワンピッチより、ふわふわゆるゆるワンピッチの方がよくヒットするように思います。女性や初心者のふわふわジャークにヒットして、それを見た経験者がジャークに力が入ってしまってノーバイトというパターンは多く見てきました。ペース配分して1日シャクリ続けられるようにしましょう。

持ち帰り方

最後は、持ち帰り方法ですが、お持ちの最大のクーラーを持参してください。80cm内寸のクーラーなら、10kgなら3匹、尻尾を落とせば30kgでも入ります。どうしても入らないような大物や数が釣れたらマグロ発泡スチロールでお持ち帰り。余計な出費ですが、嬉しい悲鳴ですね。

ゼロから始める「トンボジギング」 ファイト~取り込み〜持ち帰り方マグロ料理色々(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

10kg程度なら普通に解体できますが、20kg以上となるとどうしようって悩むと思います。気合と根性です……(笑)。骨に身が残れば、剥き身、中落ちで食べるだけです。

ブロックに分け冷蔵庫で4~5日寝かすとグッと旨味が増しますよ。お勧めは、やはり寿司でしょうね。釣ったマグロで寿司パーティーは、釣り人冥利につきます。後は、ステーキやレアカツもいいですよ。余ったらシーチキンがお勧めです。釣ったマグロを肴に思う存分余韻に浸ってください。

今年もシーズン開幕

「よし、やってやろう」と思えば、先ずは船の予約から。人気船の2~3月の週末は既に埋まりつつあります。出船エリアは、和歌山県南部、三重県全域、愛知県知多半島、遠州灘、伊豆半島などがありますので、調べてみてください。

10月21日、東紀州で今シーズン1本目のトンボが上がりました。本原稿が出るころには、本格化しているといいですね。

港でお会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いします。

<田中耕二/TSURINEWSライター>

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