沖堤防ライトショアジギングで良型ハマチ登場 竿破損の苦難乗り越え手中
2021年11月18日 06:00
抜粋
気温も徐々に下がり始め、秋の到来を感じさせる10月初旬。関西のライトショアジギングも本格的な季節となった。今回は関西の青物狙いのメッカ、神戸沖堤防での釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターY_Kotake)
神戸沖堤防の近況
毎年9月末から少しずつ青物の釣果があがってくる神戸沖堤防、今年も水温の低下とともに釣果は上向いている。しかしながら最近は釣り人が多すぎるため前日夜の始発便に乗らないと釣り座を確保出来ない。
当日の状況
前日夜8時に松村渡船から出船。神戸沖堤防ではポーアイ沖、ミニ波止が青物の実績が高く、同時に競争率も高い。今回は一番人気のポーアイ沖を避け、ミニ波止へ渡してもらうことに。
8時半ごろミニ波止へ到着、既に他の渡船から上陸している先行者が数名。一言挨拶させてもらい波止の中程に釣り座を構えた。
アジ釣りでアクシデント
まずはお土産用にアジを狙う。タックルは磯ザオ3号にリール3000番、ナイロンライン3号に電気ウキをつけ市販のサビキ仕掛けで開始。ボトム中心に足元から沖まで狙ってみるが予想外に反応なし。
もっと沖かと大遠投を試みた瞬間、「ボキッ!」恐る恐るヘッドライトを照らすとまさかのサオが真っ二つに。お土産どころか悲惨な結果でアジ釣りは強制終了となった。また周囲でタチウオを狙っている人も全く釣れておらず、魚の気配のなさに不安を抱きつつ仕方なく朝方まで仮眠をとることに。
青物狙いのライトショアジギング開始
午前4時半に起床。寝ぼけつつもライトショアジギングの準備に取り掛かる。タックルは2つ用意、一つは巻物用としてシーバスロッド9.6ftのMアクションにスピニングリール4000番、メインラインP Eライン1.5号にリーダーは30lbを3m。
もう一つはジグ用としてライトショアジギングロッド9.7ftのM Hアクションにスピニングリール5000番、メインライン2.0号にリーダーは40lbを3m。
まずは巻物用タックルにメタルバイブをセットし表層から中層にかけ通していく。ベイトの群れが入っていればルアーに絡んでくるのだが今回は全く手応えなし。この時点で朝マヅメは厳しいだろうと予想。
朝マヅメは完封負け
辺りが少しずつ明るくなるにつれ周囲のルアーマン達も始動、皆一斉に投げ始めた。私もひたすらミノーとメタルバイブを投げ倒すが厳しい予想が的中。アタリすらなくただただ時間だけが過ぎていった。
ショートジグにヒット到来
午前6時すぎ、私はもちろんミニ波止全体でも誰1人釣れない状態が続いている。とりあえず休憩がてらに朝食を取りつつ打開策を練ることに。
適当に堤防を観察していると足元に小さなベイトの群れを発見。これをヒントに50gのショートジグをセット、また基本的なワンピッチジャークではなくただ巻きやスローピッチジャークなど変化をつけて誘ってみた。
するとしばらくしてフォールでヒット、ドラグの出方を見るとなかなかいいサイズだ。やっと1匹目かと安堵した瞬間、「ブチッ!」痛恨のラインブレイク、おそらくサゴシかサワラだろう。ロッドの破損といい今日はとことんついていない。
ラスト1時間で良型ハマチ
午前7時すぎ、残された時間は1時間程度。ボウズだけは避けたい一心でひたすらショートジグを投げ続ける。ボトム中心にスローピッチで誘っているとついにフォールでひったくるようなアタリが、すかさずアワセる。
強烈な引き、ロッドの曲がり、ドラグの出方から青物を確信。今度は慎重にやり取りし少しずつ引き寄せる。隣の釣り人にもタモ入れを手伝って頂きなんとかネットイン。港を出て約11時間、やっとの思いで釣り上げたのは良型のハマチであった。
その後、まだいるだろうと2匹目を狙ったが、釣れたのはグチ1匹で終了、8時過ぎに納竿とした。
組み立てる楽しさ
この時期にしては少し寂しい釣果だが、周囲の状況を観察し自分なりにアプローチできた満足度の高い1匹であった。今回は改めてライトショアジギング難しさと楽しさを味わう中身の濃い釣行となった。
<Y_Kotake/TSURINEWSライター>
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