魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大

2021年11月18日 16:30

[TSURINEWS]

抜粋

この時期のグレは数釣りはもちろん、大型も狙える。グレ以外にも多種多様の魚が釣り人を楽しませてくれる季節だ。そこで今回は、秋磯のグレの魅力を解説したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大

秋磯の魅力とは

暑い夏も終わり、涼しい季節がやってきた。秋は一年で一番気持ちよく磯釣りができる季節だ。秋の到来とともに、空は高くなり空気もさわやか。釣りイトを垂らしながら、海を眺めているだけでも心が和む。

秋磯の魅力とは、まず魚の活性が高くグレはもちろん、青物やいろんな魚に出会えることだ。グレについては尾長、口太ともに釣ることができる。30~40cmオーバーの良型を狙うもよし、数釣りを楽しむのも良しと、楽しみ方はたくさんある。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大40cm超を手にした感動は何にも代えがたい(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

磯釣りは暑さや台風などの影響で、夏がオフになることが多く、そのたまったストレスを発散できるのも、涼しくなった秋シーズンならではだ。そしてグレの数釣りができる季節なので、初心者の人や磯釣りを始めようと考えている人にももってこいの季節なのだ。

どうしても磯釣りと言うと敷居が高いイメージがあるが、最近では若い磯釣り師も見られるようになってきた。磯釣りはやればやるほど奥が深く魅力ある釣り。男女問わず、磯釣りの世界に飛び込んでほしい。

タックル

秋はポイントによって尾長グレの良型がラッシュしたり、またコッパグレの中から30~40cmクラスの良型を狙ったりと、場所によって状況が変わる。エサ取りをかわして良型にたどり着くには、状況に合わせた仕掛けで挑みたい。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

サオ

まずサオは40cm級狙いを基準に1.5号を。30cmクラスの数釣りを狙うならワンランク落として1.25号。尾長の良型が見込めるなら1.7号も用意したい。

リール

リールはレバーブレーキ付き2500番。ミチイトは1.5~2.5号のナイロンラインで、ハリスはフロロカーボンラインの1.5~2号が基本だ。尾長の良型や青物の回遊に備えて、2~3号も持っておくと心強い。

ハリ&ウキ

ハリは尾長狙いなら口元にしっかりハリが掛かるよう、少し大きめのサイズがお勧めだ。ウキは遠投が利く自重があるものを中心に選び、浮力は0~Bを使用する。

ルアータックルも

もちろんグレがメインだが、この時期は突然ナブラが出て青物が回遊してきたり、磯際からサラシが出ているポイントではヒラスズキが釣れたりする。ロッドケースにルアーロッドを用意しておけば、家族に喜ばれるお土産もゲットできるだろう。

まきエサについて

最近地域によって釣りをできる時間が異なるが、昼すぎまでの釣りの場合、オキアミ6kgに配合エサ3袋が理想だ。集魚材には磯際に群がるエサ取りをかわすために遠投が利くものと、魚を浮かせるために比重の小さいものを選びたい。

オキアミと集魚材を混ぜ合わせるときは、オキアミはなるべく原形のまま混ぜ合わせると、エサ取りに対して食べる時間が稼げるので効果的だ。配合エサとボイルオキアミを両方使う場合は、セパレートバッカンを使うと便利だ。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大便利なセパレートバッカン(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

そして秋磯でかなり重要となってくるまきエサワークについて。まきエサの目的は魚を寄せることにあり、まきエサとさしエサを同調させてグレを釣り上げるものだ。しかしただまくだけではエサ取りがたくさん集まり、さしエサをグレまで届けることができない。

そこでエサ取りをかわして、本命のグレを釣り上げるためのテクニックがまきエサワークだ。まきエサワークで一番よく使われる方法が、まきエサを足元と沖へ打ち分けて足元にエサ取りを集め、沖で良型グレを狙う方法。これは磯際にエサ取りがたくさんいて釣りにならない場合や、コッパグレばかり釣れてきてサイズが上がらない、また沖に良さそうな流れや潮目があるというような場合に有効だ。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大集魚剤は3袋が基本(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

次に時間差で攻略する方法。良型のグレはエサ取りよりも少し深いタナで捕食していることがある。まきエサを打ってしばらくしてからさしエサを投入してみたり、まきエサを打ったポイントから少し離れた場所にさしエサを落とし、時間差でまきエサとさしエサを合わせて釣る方法がある。

ポイント選び

この時期に訪れたい磯は、やはり尾長グレが回遊している磯だ。最近ではスマホなどで前日の釣果情報をいち早くキャッチできるが、私の経験からすると熊野や尾鷲、贄浦の磯にはこの時期によく尾長グレが回っている。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大小気味よい引きを存分に楽しもう(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

釣るポイント(釣り座)としては、潮通しが良い沖磯を選びたい。沖磯は尾長グレ以外にも青物の回遊もあり、楽しい釣りになるのは間違いない。

釣り方

この時期は、浅いタナでの釣りがメイン。まずは磯際から狙い始めて状況を確認する。朝一番などのマヅメ時は、まだエサ取りの活性も低かったりするので、エサ取りがいなければ磯際をしっかり狙ってみよう。

磯際には思わぬ大物が潜んでいることがある。もし磯際で大物を掛けたなら、イトはなるべく出さずにサオで限界までこらえよう。磯際でのやり取りは、一瞬の判断が明暗を分けるのだから。

そして磯際でエサ取りが多いようなら沖へとシフトしていく。この際にただ漠然と沖を狙うのではなく、潮の流れの変化を狙う。沖の潮筋やヨレなどがそうだ。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大数釣りを楽しむのもよし(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

エサ取りを含め魚の活性が高い季節なので、グレのタナも浅くなってはいるが、どうしてもサイズが上がらない場合は深ダナを狙ってみよう。ウキをマイナス浮力にして沈めてみたり、ウキ止めを付けずに深い層を探っていくと、オープンベールで待つラインがいきなりバチバチと走り、強烈な引きを味わうことができる。

そして夕マヅメは昼間に深いタナにいたグレも磯際の浅いタナでエサを食べるので、浅いタナをしっかり狙おう。

グレの良型を狙おう

グレ釣りの魅力といえばひと言では言えないほどたくさんあるが、やはり40cmを超える大物とのやり取りは最高だ。40cmを超えるグレを手にしたときの興奮や感動は、日常生活では決して得られないものだろう。

そして私が通う紀東の磯は、一年中40cmオーバーが狙える。この時期に狙える40cmオーバーは尾長、口太の両方だ。ただし、エサ取りの多さから、磯際での口太グレの良型よりも潮の流れの中の尾長グレの良型の方が狙いやすい。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大良型の尾長に狙いを絞るのもよし(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

口太の良型を狙う場合は、やはり磯際でエサ取りが少なくなる時間が勝負。この時期でも磯際には大型の口太グレが潜んでいるが、どうしてもエサ取りに阻まれてさしエサが届かない。エサ取りが活発に動き始めてからでは難しいので、朝一のマヅメ時や納竿前に磯際をじっくり狙おう。

次に尾長の良型を狙う場合、ポイントは潮通しの良い磯を選ぶ。理想としては、30cmクラスの尾長が数釣れているポイントなら申し分ない。そして潮の流れにまきエサとさしエサを同調させるようにして流していく。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大タモ入れは慎重に(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

アタリの取り方は、タナが明確であればウキでアタリを取り、タナが不明確であれば仕掛けを沈めてラインでアタリを取る。この時期の尾長グレのアタリは明確だが、その分しっかりアワセを入れないと、ハリをのまれてチモトで切られることが多い。

特に大型になるとハリをのまれたらまず獲れない。ハリスは少し太め、ハリは7~8号を使い、しっかりアワセを入れて口元にハリ掛かりさせよう。尾長は口太に比べて引きが強いが、見事40cmオーバーの尾長を釣り上げてほしい。

秋磯ならではのお土産

グレはもちろんだが、この時期は多種多様な魚が釣れる。お土産に持ち帰って喜ばれる魚も多い。ハマチやサバ、カツオなどの青物の回遊やマダイ、シマアジ、イサキ、カワハギなども地域によっては釣れてくる。

もし釣った魚をお土産に持って帰る場合は、釣った後にすぐに絞めて血抜きをし、氷の入ったクーラーで氷締めにしよう。この氷もブロックより細かく砕いた氷の方が好ましい。

魅力あふれる『秋磯グレ』釣り 数も型も有望で多彩なお土産も期待大秋はグレ以外にも魅力的な魚が盛りだくさん(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

魚は釣った後の処理の仕方で、随分と味に差が出る。例えば青物はエラを落として氷締めした方がくさみは残らない。血抜きの際も血が身にかからないように、逆さに持ち上げて血抜きした方がいい。おいしい魚がたくさん釣れるのも、食欲の秋に自分の釣った魚をおいしく食べるのも、秋磯の魅力だ。

磯釣りは、日常では味わえない風景や感動がある素晴らしい釣りだと思う。その釣り場を未来永劫に残していくためにも、釣り人のマナーが重要となってくる。一人一人がマナーを守って、磯釣りを楽しんでほしいと心から願っている。

<週刊つりニュース中部版 黒瀬義人/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年11月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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