秋のタイラバ入門解説 ライトタックルや電動リールで気軽に楽しもう
2021年11月21日 11:30
抜粋
タイ釣りはタイラバやひとつテンヤ、SLJ(スーパーライトジギング)にタイジグなどライトタックルゲームが手軽で面白い。今回は最もポピュラーな「タイラバ」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 編集部)
秋はタイラバの好機
タイラバとは、マダイ狙い専用のルアーのことで、大まかな形状はヘッド(オモリ)とハリを中に仕込んだラバーを組み合わせたもの。
ヘッド・ラバーともにカラーが色とりどりあり朝マヅメ・日中・夕マヅメなど使用する時間帯の光量やマダイが捕食しているエサなどを考えながら自分好みでカラーを組み合わせる。このヒットカラーを探すことが楽しみのひとつになっている。
船によっては活きエビを用意しているところもあり、エビをタイラバにつけて釣ることを「エビラバ」と呼んでいる。
マダイは、春は海底近くに、秋は海底から比較的浮いている傾向にある。秋は上から海底へタイラバを落とすことでマダイに追わせてアピールする、タイラバの釣法にピッタリの時期。
狙える魚種
アコウ、アオナ、タカバ、アラカブなどの根魚にフエフキダイ、ブリやヒラマサなどマダイに限らず種類は多い。タイラバは魚種を選ばない万能ルアーでもある。
タックル
タイラバ専用のサオ、リールが各メーカーから発売されており、お好みのもので。ミチイトはPEライン1号前後を使用する人が多い。ミチイトの先にフロロカーボンラインをリーダーとして繋げる(結束方法はFGノットやノーネームノットなど種類が多く、お好みで)。リーダーは4~5号で長さは1mくらいからサオの長さまでさまざま、こちらもお好みで。
タイラバのセッティング
タイラバの重量は45~250gなど各種ある。例えば水深60mならタイラバの重量も60gにするなど、水深に合わせて選ぶことが基本。それに加えて潮流の速さや船の流れ方でも重量を選択する。
遊漁船はパラシュートアンカーで流すところ、ドテラ流しを行うところがあるが、ドテラ流しではパラシュートアンカーで船が流される時よりも、タイラバは重いものを選ぶ傾向がある。沖で対応できない……なんてことにならないためにも乗船予約時に船長に使用するタイラバの重量を確認することをお勧めする。
タイラバの種類は「固定」と「遊動」があるが、遊動タイプが主流。固定はその名の通り、イトの先にタイラバを繋げたのみ。遊動とはタイラバのヘッドがイトの部分を移動できるようにしていること。ハリとラバー部にイトを繋げて、イトをヘッドの中へ通すことで移動する。
ラバーは、フワリと広がったゴムラバーにネクタイと呼ばれるゴム板で形成されており、ネクタイの形状はストレート、カーリーテイルなどさまざまあり、カラーも豊富。別でアピール力の強化のためにワームなどをハリに刺す人もいる。
ハリサイズもSSS~Lサイズまであり、グレバリや伊勢尼、タイバリなどの形状があり、こちらもいろいろと試す楽しみがある。
タイラバの釣り方
リールのクラッチを切って、スプールがフリーで動く状態にして、タイラバを海に投入。タイラバはそのまま海底へと落下していく。
スプールから引き出されていたミチイトの動きが止まり、テンションが緩むとタイラバが海底に到着したサイン。クラッチを戻してハンドルを回してミチイトを巻き上げる。落下中にマダイがタイラバを発見すると、巻き上げで追従して食ってくる。
タイラバの誘いは、この海底に落とす~巻き上げを繰り返すのみ。こんなにも簡単な釣り方でマダイが釣れるのだから、だれでも挑戦しやすい。
タイラバを巻き上げる長さは船長が魚探で反応が出ている水深をアナウンスするので、そちらに従う。または、巻き慣れてくるとタイラバに掛かる潮流の抵抗で潮が流れている所、そうではない所がハンドルを回す時やサオの抵抗で分かるようになる。潮流の抵抗を強く受ける所を釣るようにしよう。
また、船は波で揺れるが、サオがそのまま揺れるとよくない。船の揺れとできる限り合わせてサオを上下させて、サオ先の動きを調整することも大切だ。
魚のアタリは、巻き上げているタイラバを追い食いするように「ゴンゴン」とアタックしてくる。慌ててアワせると、早アワセになって逃すことも多いので、サオに魚の重みが乗るまで、そのままハンドルを回して巻き続ける。
サオに魚の重みが乗って走ると、サオをあおってアワせる。あとはやり取りを楽しもう!大きな魚も掛かるのでリールのドラグ調節も必要だ。
電動リールでのタイラバ
アコウ、アオナ、タカバ、アラカブなどの根魚にフエフキダイ、ブリやヒラマサなどマダイに限らず種類は多い。タイラバは魚種を選ばない万能ルアーでもある。
ミチイトの巻き上げは電動リールを使用する人もいる。電動リールでの巻き上げスピードはダイワ製品なら13、14が標準的。
電動リールの使い方は、基本的にはモーターは回したまま。タイラバを海に投入時は、スプールをフリーで落としていく。着底後にクラッチを戻してレバーやスイッチを入れてモーターを回す。
目的のタナを通過して魚のアタリがなければ、再びクラッチを切ってタイラバを落とす。タイラバを落とす時もモーターは回したままで維持し、着底するとクラッチを戻すのみ。
巻き上げスピードが速いときは、タイラバを落としている最中に少しモーターを回すスピードを落とす人もいる。
着底から慌ててハンドルを巻き始めた……なんてこともなく非常にラクなことが電動リールを使用するメリットのひとつ。
メリットでいえば、巻き上げスピードを一定に保ちやすいところも魅力。魚がヒットしたら、さらにスピードアップして魚を海面に浮かせる。
バッテリーも重要
電動リールを使用する上で大切なのがバッテリーだ。電動リールも小型で高性能、しかもパワーが強力になっており、消費電力も多い。リチウムイオンバッテリーが小型で容量も多くパワーも強力でお勧めだ。
やり取りの後、魚を取り込む際は船長や同船者にタモですくってもらう。この後、魚を扱う時にフィッシュグリップがあると安全だ。
<週刊つりニュース西部版 編集部/TSURINEWS編>
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