『冬エギング』ステップアップ解説 釣れるポイントは「水温」で見極め
2021年11月27日 17:00
抜粋
どうしても秋よりかは釣果を出しづらくなる、アオリイカ狙いの冬エギング。でも釣れれば良型の季節でもあります。今回は、釣れるポイントの選び方を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野中功二)
伊豆エリアの冬エギング
秋イカシーズンの名残はありますが、秋イカのようにはいかないのが冬エギングです。そこで今回は、冬イカシーズンでもイカを確実に釣り上げるための、「ポイント探し」について紹介します。釣れればサイズのいい時期、是非参考にしてください。
伊豆エリアの海の状況も朝マヅメは凪、日中やや強め、夕マヅメは凪といった状況から、終始強風の北東の風と、東面ではエギングが成立しにくい状況にかわってきています。しかし、青物の回遊も一段落して港湾内にはカマスが回遊、表層にはイワシと冬のシーンにかわってきています。
水温が安定している場所
冬時期のポイントパターン判断はまずは水温、数日安定傾向にある場所が最優先となります。アオリイカは水温変化に敏感な生き物といわれ、急激な水温の変化を極端に嫌い、水温の低下が始まるこの時期も水温の安定している場所に集まります。
暖かい、冷たいの判断は、回収したエギを唇に当てて温度確認を実施するのがいいと思います。自分はよくやってます。
これに関連してくるのが水深です。浅い水深は温度の変化が早く、深い水深は変化が遅いですから、低い水温でも安定さえしてくれれば手を使ってきます。「水温が下がったなら下がったところで安定している場所」を見つけることが大切です。
なお、ネットの水温は沿岸水温ではなく沖の水温が多いので、エギが届く範囲の水温とは異なる場合が多いですのでご注意を。
ワンド(湾)が狙い目
ただ、これだけではどこで釣りをすればいいか絞りきれません。この時期私が意識する具体的な地形(ポイント)はワンドです。伊豆はどこも多少なりともワンド(湾)状になっています。水温が安定しているエリアの中でも特に水温が安定しやすく、この時期アオリイカが集まりやすいポイントで狙い目となります。
あと最も重要な要素はベイト。これはオールシーズン言えることですが、いくら水温が安定していてもベイトがいないとアオリイカがいる可能性はガクンと下がってしまいます。よさそうな場所でもベイトの気配のない場所では、気になる場所を数投する程度で短時間勝負したほうがいいと思います。
「風」による水温変化
厄介ですが、必ず当たる予報ではないことも考え、場所の選定においても相反した場所を視野に入れておくといいでしょう。
この時期の伊豆は北系の風が強く吹くことが多くなり、この風が吹くと海水の表面温度が急激に下がります。すると、シャローエリアやワンド状の奥エリアなどでは一気に水温が下がってしまうこともあります。
こうした時は湾内ではなく湾外のディープエリアのほうが、水温が高くなっていることもあります。そうしたときはワンドにこだわるのでははく、岬先端など水深と流れのある場所にシフトチェンジも考えましょう。
秋にくらべると釣果を出しづらいシーズンではありますが、「ワンド状になっていてかつ流入河川のない場所を選ぶ(風の向きや強さによっては湾外へ) → ベイトの有無をSNSなどで確認して粘るか短時間勝負するか決めておく」、このあたりを意識するとこの時期でもアオリイカに出会える確率はグンと上がると思います。
なお、磯の夕マヅメからの釣行はできるなら早めに磯に入りたいですね。磯の状況の確認などが安易にできるからです。ライジャケの着用、防寒対策も忘れないように。釣り場のマナー、駐車には十分注意してください。
<野中功二/TSURINEWSライター>
伊豆半島
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