湾奥アングラーの大敵「ボラ」対策 最終手段は光を当ててスレさせる?
2021年11月30日 11:30
抜粋
ソルトルアーではボラがたまにヒットします。今回はボラが釣れてしまうときと釣れないとき、そして釣らずに済む方法をライトゲームメインの筆者の経験から紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
釣れない魚「ボラ」
「めっちゃ引きよる。うわージャンプした」
これはボラです。筆者はライトブリームでチヌのゲストにたまさかボラを掛けてしまいますが、PEライン0.3号を張っていてもダメなときはダメです。えんえんと引きやまず、ジャンプしてはボトムに突っ込むという青物とはまた違った暴れ方をして、そのうちラインブレイクします。獲れてもランディングネットが臭くなり、ワームもズタボロにされていい迷惑。
このボラですが個体数は非常に多いです。ボラがいない海ってあるんでしょうか?筆者は大阪湾のアングラーですが南港では特に多く、神戸の垂水でもまあまあ潮通しのいいミオ筋などでも群れを見かけます。
それも概してデカい。おそらくあまり釣れない上に、釣れてもリリースされるからでしょう。殖えちゃうんです。個体数減が嘆かれるアオリイカやメバルやアジとかわってほしいくらいです。
ただ、個体数が多いわりには釣れない子でもあります。明らかに群れが見えているボラでも釣れません。まあ見えている魚は大体釣れないものですが、あえて引っ掛け釣りみたいにメタルジグを群れの中でジャークさせてやってもうまく避けます。身体に当たるのにフッキングしません。ましてルアーに飛びついてくることも、ほとんどありません。
うーむ。謎の魚です。
ボラが釣れるとき
筆者の経験から、ボラが釣れてしまうときのイメージを語ります。
河口域でのアジング
私はリバーアジングをよくするのですが、ゲストでヒットするのがボラとキビレです。基本的に獲れるのはキビレで、獲れないものはボラだと考えています。そして圧倒的に獲れないものが多いです。
ボラにジグ単を持っていかれると些少のリグ単価でも少し嫌な気分がします。暴れてくれた分場荒れするし。
このヒットパターンはおそらくマイクロベイトパターン。小さなワームをエサと見て食ってくるようです。ボラは悪食ですが特にマイクロベイトは大好きな様子。ボトム付近で掛けやすいので注意が必要です。
シーバスゲーム
先日リバーアジングで筆者の横でシーバスゲームしていた人が、やたらカタにはめて釣りまくっているのを見ました。すごいですねと声をかけると「全部ボラです。動かした瞬間のリアクションバイトです」と言います。ナイトの河川のコース引きだとボラはルアーの瞬間的な波動に反応するようです。
ボラが釣れないでくれるとき
続けて、ボラが釣れないでくれるとき、について。見えている魚は釣れない説で、ボラがうじゃうじゃ群れているときには逆に食いません。おそらくボラからも釣り人の姿が見えているからだと思われます。
ちなみにボラの群れの見分けは簡単です。小型も大型も頭が丸っこいのが特徴。またハクや仔ボラと呼ばれる生まれたてのボラは背中が青っぽく、シーバスのベイトとなることがあります。アジやメバルはあまりハクを食いません。
ボラをスレさせる方法
ボラは状況によっては邪魔になります。そこで筆者はスレさせる方法も考えています。それは、「ヘッドライトを一瞬だけ当てる」というものです。光を見るとボラは暴れてジャンプしたりします。何度か立て続けにやってやると、どこかへ去っていきます。
ライトアングラー目線で言うと、水面を光で照らすのはちょっと微妙です。が、一瞬の光の明滅で少なくともアジはスレません。アジは等間隔で明滅する光を嫌うと以前アジングのメーカーの人が言っていました。ただメバルはスレるので注意してください。
ボラジャンプの謎は?
ただでさえ釣り人には謎の魚ボラ、輪をかけて謎の部分がジャンプする習性です。あれは一体何のつもりなのか?
諸説ありますが、身体についた寄生虫を振り落とすためだとかいいます。ただどうも見ているとそれだけではないような気もします。群れでジャンプしまくるタイミングがあって、まさかそいつら全員が寄生虫で気持ち悪い思いをしているわけではないでしょう。――謎です。
ただはっきりしているのはボラのジャンプは釣りをする上で何のヒントにもならないことです。青物のボイルやアジメバルのライズとは明らかに違うので、ポンというジャンプ音には惑わされず自分の釣りを続けてください。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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