今さら聞けない「ルアー釣り」のキホン トレブルフックの「#」の意味
2021年12月03日 11:30
抜粋
トレブルフックにはサイズがあり、合わせるルアーによって号数が異なります。一般に「#1」「#2」などと呼ばれるサイズについて、今回は陸っぱりのライトソルト中心に#10~#4までの使い分けを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
トレブルフックとは
そもそもトレブルフックとは何か?ハリが三又になったものです。主にはミノーやバイブレーションやメタルジグなどのハードルアーに標準装備されており、魚のフッキング率を上げる役割を担います。もっと細かいところに踏み込んでいけばゲイブやシャンクに特徴がある品もありますが、ここでは割愛します。
ライトソルトでは特にバラシやすい魚に対してトレブルフックは絶大な効果を発揮します。小さな魚ならサバ、中大型魚ならばシーバス、タチウオあたりは、シングルフックで掛けるとどうしてもハリが外れやすく、トレブルフックの方が安定感があります。
欠点としては根に捕まりやすいことです。根がかりするとなかなか外せません。またテーリングといってハリがラインやプラグそのものに絡んでしまうことがよくあります。
数字が大きいとサイズ小さい
トレブルフックにはサイズがあります。「#10」とかその手のもので、たまに「*号」とも言いますが、ルアーフィッシングではほとんど#の表記です。ここでは#10~#4のサイズ感について紹介します。
原則として、#のあとにつく数字が小さいものほどハリのサイズは大きくなります。ちょっと混乱してしまうかもしれませんが、ここで紹介するものでは#10が最小です。
#10~#6まで
トレブルフック#10~#6までとざっくり言ってしまいましょう。このへんのサイズは小型のプラグに適します。メタルジグでいえば20gくらいまで、ミノーやその他のルアーでも20gくらいでしょうか?
筆者は#10は10g程度のメタルジグと16gのバイブレーションジグヘッドで使用しています。魚の活性が高いときや対象魚が強いときにはもう少し大きい方がいいのですが、ショアからアジ、サバ、シーバスくらいならばこれくらいのサイズで充分です。
使いやすい番手は#8でしょうか?中庸ではありますが汎用性は高いです。90mmくらいの番手ならばよほどファットなペンシルなどでない限り、ルアーの動きを壊すこともありません。
#4はタチウオワインドなどに
さて#4です。ライトソルトアングラーの筆者が使用する最大のトレブルフックのサイズとなります。使い方は2つで、タチウオワインドと、対象魚が大きいときです。
タチウオワインドは#4が基本になります。ほとんどのメーカー純正品には#4がついています。タチウオは食うのがヘタクソな魚なので、半分は「引っかけ釣り」です。活性が高いときにはバンバンとアタックしてくるので、ハリのサイズにものを言わせて早めに掛けて釣ってしまわないとスレてしまいます。
対象魚が大きいときも#4を例外的に用います。筆者の最大の対象魚といえばツバスからハマチ程度の青物ですが、メタルジグ20g、場合によっては10gでも使用します。
少し相談があり先日メーカーの人に聞いてみたのですが、「リアフックは魚のヒレのようなアピールをするので小さすぎるとダメ」と言われてしまってからは、特に大型魚を狙うときにはアピール面での意味と、掛けてからの粘りしなりの部分も含めて、ハリ先が多少甘くなりやすくても折れにくい、大きめの番手をセレクトしています。
その他の特徴にも注目
以上が#10~#4のトレブルフックのサイズ感です。ハリとルアーのサイズ感のマッチングは大事なので、よく覚えておきましょう。
またもう少し踏み込んだ話をすると、サイズがわかったら、今度は軸の太さやハリの特質にも注目してください。たとえばフィネスで青物とやり取りする場合には、軸の太さと粘りが命で、伸ばされてしまったら終わりです。
<井上海生/TSURINEWSライター>
The post 今さら聞けない「ルアー釣り」のキホン トレブルフックの「#」の意味 first appeared on TSURINEWS.