日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】

2021年12月05日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

ここでは茨城県・日立市エリアでのヒラメ釣りの、基本タックルと狙い方2つ(横流し釣りとポイント釣り)を紹介するので参考にしてほしい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】

ヒラメ釣りタックル

日立・那珂湊エリアで使用する、ヒラメ釣りの基本タックルを紹介する。

日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】日立・那珂湊周辺略図(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

竿

竿は2.7m前後で、6対4調子の専用がベストだ。

船が「横流し」と言われる体勢になった場合、これより短いと潮上時にオモリが浮いてタナが取りづらくなってしまうので、3~3.6mという長めを好む人も。

ツブ根などをピンポイントで攻める「ポイント釣り」の場合、前記のようなことはないので2.4m前後のゲームロッドで試しても面白い。

それを発展させたLT(ライトタックル)ヒラメが可能な船宿があるので、船長に許可をもらった上で試してみても面白い。

リール

小~中型両軸。電動を使う人はいるが、水深がそれほど深くないため、手巻きで対応できる。「電動で巻き上げるとバラシが増える」という意見をよく聞くので、両軸を使って手巻きで勝負したほうが無難だ。

日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】できるだけ手巻きで勝負しよう(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部)

ミチイト

PEライン2~3号を100m以上巻く。

5号以上を使うと横流しのときに水の抵抗を受けてしまい、オマツリしやすいので避けること。

仕掛け

専用の胴突き。基本はハリスとステイトがあればOKだが、この2つのバランスや調整が釣果のカギを握る。

また、これらにミチイトを直結させずにサキイトを結ぶ。これは、取り込みやすさやオマツリ防止のために付けるもので、ミチイトにフロロカーボンライン7~8号を1~1.5m結ぶ。

ハリスとハリ

ハリスは5~6号60~80cm。ハリはエサの口に掛ける親バリと、背ビレや肛門付近に掛ける孫バリが必要だ。この間隔はエサの大きさに合わせて15cm前後になる。

前者は伊勢尼11~13号、後者はトリプルフックが一般的。大型を狙うなら強度があるチヌ6~7号がオススメ。チラシバリを使う人もいる。

ステイト

横流しでは40~70cm。ポイント釣りでは80~100cmが基本。

当日の状況に合わせて調整することで釣果が伸びる。活性が低いときや潮が流れないときは短くするといい。あとからは伸ばしづらいので、長めで用意しておいたほうが無難。

市販のものは大体長めに作られているので、適宜切って調整していこう。

オモリ

横流しでは80~100号。ポイント釣りでは60~80号が使われる。

しかし、潮流や水深によって変化するため、乗船予約時に必ず確認を。

ライトタックル

ライトタックルのオモリは40~60号。ミチイトはPEライン1~2号。横流し時には特にアタリが明確にでて、やりとりの面白さが倍増する。

船宿によっては受け付けていないため注意したい。

エサについて

ヒラメ釣りのエサは、活きイワシを使う。

活きエサの付け方

親バリは上アゴの硬いところを抜く。孫バリは肛門付近か、背ビレへ。必ずハリ先をエサの頭の方向に向けて止めよう。

エサの活イワシは仲乗りが小さなオケに2~3匹ずつ配ってくれる。使い終わる前に頼もう。

なお、金魚用などの小さい網があると重宝する。魚影が濃いと、エサの消耗は激しい。かじられて死んだエサは形が崩れていなければ取っておき、エサがなくなったときに使ってみるのも一手。

日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】ヒラメの歯で傷ついたイワシ(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部)

エサの投入

オモリとハリスを両手に持ち、同時に静かに落とす。すぐにリールのクラッチを切って落とし込むのではなく、エサがちゃんと泳いでいるか確認してから沈める。

エサ付けがあまいと、この時点でハリから外れて逃げていく。気が付かずに沈めてしまうと時間をムダにすることに。

ヒラメの横流し釣り

着底したらイトフケを取り、オモリが底に着くか着かないかくらいのタナを取る。船下に引き込まれる潮上では、すぐにオモリで底がとれなくなりエサの泳層が上ずる。

このときにミチイトを出してばかりいると反対舷の人とオマツリしてしまう。船下に大きく入り込んだら面倒でも一度仕掛けを巻き上げて、再投入しよう。エサチェックを兼ねていると思って、こまめに行いたい。

沖側へミチイトが出ていく潮下では、オマツリすることは少ないので、オモリを底に着けたままイトを出す。

日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】ヒラメの横流し釣り(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

アタリ

すぐにはアワせずしばらく様子を見る。最初は「前アタリ」と呼ばれる、ヒラメがエサをくわえただけの反応のことが多い。ここで竿をあおってもスッポ抜けるだけだ。エサを深く食い、さらに大きなアタリになってから聞き上げよう。

この駆け引きが醍醐味で、時には数分間待つことも。小さなアタリに即アワセする釣りではないので、本アタリに変わるまでの緊張感を味わってほしい。

巻き上げ

たとえ小型でも、力強い引きをみせてくれるのがこの釣りの楽しいところ。最初のアタリにアワせてスッポ抜けしてしまう以外は、途中でのバラシは少ない。落ち着いて巻き続けよう。

取り込み

浮いてくる前に手を上げるなどして、仲乗りや船長、周りの人にタモの準備をしてもらおう。

日立沖ヒラメ釣りのキホン 【タックル・活きエサの扱い・釣り方を解説】必ずタモ取りを頼もう(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部)

タモにはハリが2本絡んだ状態になるので(トリプルフックの場合は特に)、ハリ外しはプライヤーで行うこと。急にバタバタと暴れるので十分に注意を。

魚はしっかり持って、動きを抑えるのがコツ。数が釣れると、何度もハリを外しているうちに思わずブスッと指に刺さってしまうことがある。カエシが鋭く、抜けなくなることはあるが、慌てずにハリスを切って船長に相談しよう。

ヒラメのポイント釣り

船長からタナ指示があるのでそれに従う。底から50~100cmにすることが多い。まれに、イワシの反応に合わせて2~3m上げることも。必ずそれに合わせよう。

逆に、濁り潮や魚の活性が低い場合はタナを下げることがある。この場合、根周りなのでこまめに底を取って探ることが大切。手持ちのほうが有利なのでタックルはなるべく軽いものがいい。

カサゴやソイなど、根魚釣りのように、果敢に底を取ってタナを探る。

アタリ~取り込み

横流しの時と同じだが、中層で釣るため横流しよりも引きは強烈。ドラグの調整はしっかりしておこう。

<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年11月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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