干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選

釣魚の食べ方は色々ですが、魚種によってはちょっと水っぽくて生食では物足りない、もしくは飽きてしまうというものも。そんな時にオススメなのが干物食です。オススメの海釣りターゲットを紹介します。

（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター杉本隼一）

干物食のススメ

釣った魚を美味しく食べることも釣りの楽しみですが、中には食味がイマイチな釣りターゲットも。生食では物足りない味わいが淡泊な魚や、身が水っぽい魚は干物にしてみてはいかがでしょうか？

干すことで驚くほど美味しく化ける魚も多いほか、生食ばかりで飽きてしまった場合にはまた違った味わいが楽しめます。

干物には小型魚がオススメ

釣った魚を干物にする場合はおおよそ40cmまでのサイズがベスト。大きすぎると下処理が大変なうえに干す時間が掛かってしまいます。小型魚なら下処理も簡単でムラ無く均等に乾燥させやすく、自家製でも上質な干物が作りやすいです。

脂が少ない小型の魚の旨味を引き出してくれるので、生食用には大きめ、干物用には小ぶりな魚を使うと良いでしょう。

アジやカマスなど小型魚が向く（提供：TSURINEWSライター杉本隼一）

干物が美味しいワケ

どうして干物にすると脂が少ない魚でも美味しく感じられるのでしょうか？最も重要な要素が「水分」です。本来旨味が多い魚も身に含まれる水分が多いせいで淡泊な味に感じてしまうことも。干すことで余計な水分を飛ばして魚の身に含まれる旨味の濃度をグッと上げられます。他の食べ方では分からなかった美味しさに気づかせてくれる魔法の調理法です。

また、干物を作る過程で塩水に漬けて旨味を引き出しつつ塩の浸透圧で身を引き締めます。塩水に漬けると「立て塩」と同じ要領で均等に塩味が付けられる副次的効果も美味しさを感じる理由のひとつです。干物を焼くとジュワーッと浮かぶ脂と良い香りが食欲をそそります。五感で楽しめることも干物の魅力ではないでしょうか。

干物にすると美味しい海釣りターゲット

では、本題。干物にすると美味しい海釣りターゲットを四つ紹介します。ぜひ釣れたら試してみてください。

1.カマス

エサ釣りとルアーのどちらでも狙える人気の釣りターゲットです。淡泊な白身と水分量の多さが特徴で、干物にするために存在する魚とも言えます。日本周辺ではヤマトカマスとアカカマスの二種類が有名ですが、アカカマスは別名「アブラカマス」とも呼ばれ干物にすると絶品です。

カマス（提供：TSURINEWSライター杉本隼一）

2.アジ

食味も抜群な海釣りの王道ターゲットです。お刺身やタタキ、なめろうなどの生食も美味しい魚ですが、干物にするとご飯のお供にピッタリ。「金アジ」や「平アジ」と呼ばれる居着き系の個体は特に美味しく極上の味わいが楽しめます。

アジ（提供：TSURINEWSライター杉本隼一）

3.アマダイ

冬場の人気沖釣りターゲットで、地域によってはライトタックルで狙えるお手軽ターゲットとして人気があります。

アマダイは京料理に欠かせない高級魚で、別名の「グジ」を聞いたことがある方も多いはず。若狭焼きなどの焼物料理が有名ですが、干物にすると余計な水分が飛び上品な甘味が堪能できます。

アマダイ（提供：TSURINEWSライター杉本隼一）

4.タチウオ

干物にするイメージが少ない魚ではありますが、みりん干しにするととても美味しいことで知られます。醤油、みりん、酒を合わせたタレに漬け込み味付けしてから干すのが特徴で、ご飯のお供だけでなくお酒の肴にもピッタリです。

たくさん釣れると持ち帰る量が増えてしまいがちな魚なので、小ぶりなものをみりん干しにしてみてはいかがでしょうか。

タチウオ（提供：TSURINEWSライター杉本隼一）

＜杉本隼一／TSURINEWSライター＞

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