「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】

2021年12月08日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

アジングのハイシーズンに突入した。ここでは手近な場所で楽しめ、ゲーム性も食味も抜群のアジ攻略のキホンを解説する。ぜひ参考に、アジングに挑戦していただきたい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】

アジングハイシーズン

ルアーのターゲットとして大人気のアジ。生息範囲が広いため誰もでも身近な場所で狙え、食べてもおいしいとなれば人気が出るのも当然だ。

そして、アジングの人気に拍車をかけるのが、腕によって釣果に差が出るゲーム性の高さ。ビシッとアワセを決めてキャッチする1匹は、アングラーに至福の時を与えてくれる。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】アワセが決まるのは至福の瞬間(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ひと口にアジングといっても、豆アジから回遊待ちの尺狙いまで多彩なスタイルがある。中には難易度の高いものもあるが、この時期、漁港やベイエリアで狙える小アジなら難しさとは無縁だ。今回は、そんな手軽なアジングについて解説してみたい。

夏にサビキで釣れていた豆アジは、秋が深まると15~20cmに成長してルアーでも狙えるサイズになる。まだ水温が高い今は、沿岸に多くの魚が残っているため一年で最も釣りやすい時期なのだ。

ポイント

アジを狙う上で、最初の難関はポイント探し。でも、この時期の小アジに限れば、湾奥から外海に面したエリアまで広い範囲で狙えるためハズレは少ない。ネットや情報誌、釣具店の釣果情報などを参考にすれば、身近なエリアでもポイントが見つかるはずだ。

とはいえアジは回遊性の高い魚なので、いつでも釣れる訳ではない。特に昼間は群れの居場所を特定することが難しく、コマセを使わないルアー釣りでは苦戦させられることも多い。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】漁港では係留ロープにも注意が必要(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

でも、夜になれば話は別だ。アジは暗くなると明かりのある場所に集まってくるため、ポイントは一目瞭然。常夜灯周りはもちろん、港湾部では停泊船の明かりも忘れずにチェックしたい。

とはいえ、明かりがあればどこでもOKという訳でもない。複数の常夜灯がある場所では、潮通しや風向き、光の色などによってアジの寄りに大きな偏りが見られる。

ベイトの動きを意識

そこで、意識したいのがベイトの動き。目視できるようなベイトを捕食していることは少ないので、潮流や風向きなどの条件からベイトが溜まる場所を推測しよう。潮通しのいい場所は当然だが、条件によっては潮通しの悪い港の最奥部がパラダイスになることもある。

型狙いのポイントなどは明かりのない場所も多いが、その大半が回遊待ち。手堅く楽しむなら、やはり明るい場所が正解だ。

という訳で今回は、常夜灯周りの釣りに絞って解説していこう。このようなポイントの最大のメリットは、夜でもラインが見えること。蛍光オレンジや黄色、黄緑など、視認性の高いものを使うことで、小さなアタリも捉えることができる。

サオ&リール

まずはサオとリール。タックルの中でも金額的に大きな比重を占めるこれらだが、常夜灯周りにおける重要度は低い。

道具にこだわるのも楽しみの1つなので、余裕があれば快適な専用タックルをそろえるのもいいだろう。でも、メバルやトラウト用のライトタックルがあればそれで十分。キスザオや短めの堤防ザオなど、エサ釣り用のものも流用できる。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

使えるか否かの判断基準は、1g前後のジグヘッドがキャストできるかどうか。10mも飛べば十分なので、極端なことを言えば、安価なチョイ投げセットでもラインさえ巻き替えればOKだ。

リールも、投げて巻くことさえできれば何でもいい。ナイロンラインやフロロカーボンラインのラインを使うなら、小アジに限ればドラグ性能も無視して構わない。

ライン

ラインの素材はPE、エステル、ナイロンライン、フロロカーボンラインカーボンに大別される。それぞれ特徴はあるが、どれも一長一短だ。完璧と言えるものは存在しないが、常夜灯周りに限れば遠投の必要はない。接近戦なら、PEやエステルのような高感度ラインも必須ではなくなる。

逆に、感度に難のあるナイロンラインや遠投性に難のあるフロロカーボンラインも、その短所は目立たない。接近戦に限定すれば、クセのない扱いやすさは大きなメリットとなる。極細PEやエステルには気難しい面もあるので、初心者にはナイロンラインやフロロカーボンラインがお勧めだ。

軽いジグヘッドを多用するので、ナイロンラインやフロロカーボンラインなら0.6~0.8号(2~3lbクラス)のやや細めのもの。先にも挙げたように、色は視認性第一で選びたい。ただし、フロロカーボンラインは着色されたものが非常に少ないのが難点だ。ワカサギ用など、他のジャンルから探してみるのもいいだろう。

ハリのセレクト

あとはハリ(ジグヘッド)とワームだが、これはタックルの中で最も重要な部分だ。ジグヘッドは軽いものほど吸い込みはいいが、それに比例して扱いが難しくなる。重さは0.6~1gを中心に、水深のある場所や風の強い状況では1.5~2g程度までそろえておきたい。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】釣っても食べても魅力いっぱい(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

問題はハリだ。釣具店でアジング用のジグヘッドを見ると、ハリの形状が千差万別であることに気付くだろう。中でも多いのが、オープンゲイブと呼ばれるハリ先が外側に向いたタイプ。アジはワームを吸い込んだ際、違和感があると瞬時に吐き出す。その際にハリ先が「突っかい棒」のようになって吐き出されにくくなり、口の奥に刺さるため口切れも少ない。

ただし、吐き出しにくいということは、吸い込みにくいということでもある。特に魚のサイズが小さい場合、広いゲイブ幅はヒット率を下げる原因にもなる。また、刺さりが浅くなる傾向もあり、口切れしないからと言って必ずしもバラシに強い訳ではない。

逆に一般的なハリは、長い歴史をへて今の形状になっただけあって全体的にバランスがいい。どちらが有利かは状況次第だが、小アジを狙う場合は吸い込みやすさを重視するのがいいだろう。

私が好んで使うのは、メバル用のロングシャンクのもの。軸が長いのでハリ先が口に入りやすく、外すときもヘッド部をつかみやすい。スリムな分だけ吐き出されやすいので的確なアワセは必要だが、それこそがアジングの醍醐味。向こうアワセでは、ゲーム性のカケラもない。

ワームも吸い込みが重要

ワームもハリと同様、選択基準は吸い込みやすさだ。捕食の際、ワームは「く」の字に折れ曲がるようにして吸い込まれる。アジ用として売られている2inch前後のストレート系の中から、なるべく細身で柔らかいものを選ぶといいだろう。

吸い込みが悪い場合、私はシリコン素材をハサミで切った極細の自作ワームを使うことも多い。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】吸い込みを妨げない細身のワームがおすすめ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

夜釣りのためのライトやバケツなどの一般的な装備を除けば、必要なものはこれだけ。シンプルな道具で楽しめるのも、アジングの魅力の一つだ。

全てのレンジを探ってみよう

そして最後は釣り方だが、常夜灯周りを狙う場合の狙いめは、明るい部分とその周りの薄暗い部分の2カ所。活性が高いときはどちらでも釣れるが、そうでない場合は暗い部分で食うことが多い。いずれにしても広い範囲ではないので遠投は不要。障害物ギリギリを狙う訳でもないので、キャスト精度も問われない。

効率よく釣るにはヒットレンジを探り当てる必要があるが、一定のレンジをキープするのは意外と難しい。そこでお勧めなのが、V字型に全てのレンジを探る方法だ。基本的にはノーアクションでOKだが、途中で小刻みなシェイクを入れるのもいいだろう。

キャストしたら張らず緩めずのラインテンションを保ったままカーブフォールさせ、ジグヘッドの着底を待つ。アタリがあればラインが張ったり緩んだりするので、テンションに変化があれば即座にアワセを入れよう。もちろんサオに出るアタリもあるが、ラインで取る方が確実だ。

フォール中にアタリが出ない場合は、着底と同時にラインがフッと緩む。何度かキャストすれば着底までの時間も分かってくるので、アタリとは区別できるだろう。

ベイエリアのふ頭周りなど、水深のある場所では着底までの時間も長い。軽いジグヘッドでは着底しないこともあるので、アタリのないレンジはフリーフォールでパスするのも1つの方法だ。

アタリの感覚をつかもう

着底したら、今度は一定のスピードでゆっくり巻き上げ開始。この時、ラインにはテンションがかかった状態なので、魚が食えばアタリは確実に手元まで伝わる。少しくらいサオの感度が悪くても、分からないということはないはずだ。これも即アワセ。タイミングは一瞬なので、最初は空振りすることも多いだろう。

とはいえ、この時期はアタリも多いので何度でもやり直しが利く。そのうちにコツもつかめてくるだろう。明確なアタリが出る前の、フワッという違和感でアワセが決まるようになれば一人前だ。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】いい群れに当たれば数釣りも楽しめる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

もちろん、表層に群れが確認できる場合はフォールなど不要だ。キャストしたら水面直下をゆっくり引くだけでOK。ライズが出ている場面に遭遇できれば、釣果はもう約束されたようなものだ。

それでもアワセのタイミングがつかめない場合は、においや味の付いたワームを使うのもいい。吐き出すまでの時間が長くなることで、ヒットに持ち込みやすくなる。

しばらく探ってもアタリがない場合は、深追いせずに移動しよう。大型魚が近くにいる場合は、群れが見えていても口を使わないことがある。雰囲気のいい場所なら、少し時間を置いてから再度探るのも効果的だ。

最大の敵「風」に対処

最後に、アジングにおける最大の敵の対処法を紹介しておこう。これから冬にかけては強い季節風が吹くことも多く、繊細な釣りには大きな妨げとなる。一番の対処法は風裏を探すことだが、それが難しいこともある。

ラインが風にあおられる場合は、ライナーキャストで余分なイトフケを抑えるといい。手首のスナップを利かせてキャスト時の初速を高め、直線的にスパッとキャストしよう。

キャスト後はサオ先を下げ、ラインを素早く水面に落とす。着水時にはサミングして、余分なラインの放出を防ぐことも重要だ。

また、比重の高いフロロカーボンラインや、1ランク細いラインに変更するのも効果的。予備のラインがない場合は、素直にジグヘッドを重くしよう。軽いほど食いがいいのは確かだが、それは魚の目の前にルアーがあっての話なのだ。

釣趣&食味ともに最高

今回紹介したのはアジングのほんの一部だが、アワセが決まった時の爽快感はゲームフィッシングという言葉の意味を実感させてくれる。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】刺し身&なめろう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

釣りの後は、多彩な料理でも楽しませてくれるアジ。秋のシーズンもそろそろ終盤戦となるが、防寒対策を万全に楽しんでいただきたい。

「アジング」ハイシーズン突入 【道具・ポイント選び・釣り方を解説】骨せんべい&干物(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年11月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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