渚釣りで40cm頭にクロダイ7尾 砂浜でクロダイが釣りやすいワケとは?
2021年12月17日 06:00
抜粋
朝夕の寒さが一段と増してきた11月下旬、静岡県の蒲原海岸へ久しぶりの渚チヌ釣りへ行ってきた。海底にある自分のハリを状況をイメージし、40cmまでを7匹キャッチしたのでその状況を報告したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター久保勝敏)


渚チヌ釣りをお勧めする理由
近年、コロナやゴミの問題があり、全国各地の堤防において釣り禁止や立入禁止など、釣りをする者にとっては寂しい情報が聞こえてくるが、今回私が釣行した渚チヌ釣りは、砂浜や砂利浜での釣り。近くの浜で気軽にクロダイ釣りを楽しめるので是非お勧めしたい。
クロダイといえば雑食で警戒心が強く、食わせることが難しいイメージだが、渚のクロダイは違う。違うと言うより警戒心が薄いのだ。堤防や磯場では比較的手前を釣ることが多いが、渚に関しては波打ち際から先の落込みや、数十m先のカケアガリに回遊してくる魚を狙う。人の影も映らない、荒らされようがないポイントを狙うので、魚の警戒心が薄いのだろう。
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そしてそこには、根や人工的に作られたコンクリートなどの障害物はない。ラインが切られる物理的な物がないのでドラグを緩くし、慌てる必要もなく、ラインを出しながらゆっくりやり取りすれば取れる。信じられないくらいにバラシが少ないので、乗っ込みシーズンには50cmを超える釣果も珍しくない。
また、この渚釣りは、波打際へと魚を引きずり上げるのでタモの必要もないのだ。
ずり上げるのでタモ不要(提供:TSURINEWSライター久保勝敏)当日のコマセ
今回の釣りは6時からスタートし、納竿は11時。用意したエサやコマセは次の通り。
コマセは約3㎏のオキアミ1枚、3.2㎏の配合を2袋、2㎏の配合を1袋、ムギコーン1袋にサナギ粉1袋。さしエサは加工オキアミと赤、黄の練りエサ。念のため多めに用意したコマセなので、この量だと13時くらいまで持つだろう。
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遠投が効くよう硬めにコマセを作るのがポイントで、私の場合配合などを全て混ぜ終わってから水分調整をする。水分量は少な過ぎると思うくらいが丁度よく、半分混ぜたら足で上から踏み込み、中の空気を抜きながら作るイメージ。
カチカチのコマセになるが、これが釣れるポイントを作る上で重要であると私は考える。遠投性能重視のコマセは後から調整が効く。狙うのは警戒心がさらに薄い沖のポイントなのだ。
当日のエサ(提供:TSURINEWSライター久保勝敏)コマセは「ひし形」に打つ?
渚チヌ釣りではコマセの打ち方で釣果が左右するというのが私の考え。サオを出す場所を決め、仕掛けを作る前にコマセを20回ほど先に打つ。ここでのポイントは、最初から1箇所集中的に打つのではなく、ひし形状に打ち、かつ仕掛け投入ポイントより奥へコマセを打つこと。
そして、ポイントエリアへのコマセ投入点を徐々に狭め、最終的に狭いエリアに集中して打っていく。このことにより回遊するクロダイにアピールすると同時に、エサ取りを数カ所に集め、コマセの溜まる本命ポイントを作ることができる。私の経験上、コマセの打ち方一つで釣果は歴然とかわる。
硬く仕上げたコマセは溶け難く沈みも早い。すぐに釣りたい気持ちを抑え、まずは魚を寄せることを念頭に考えたい。
なぜなら、寄せた魚は警戒心の薄い回遊して来たクロダイ。それらの魚にとってみれば正に天国のようなエサ場となり、渚釣りによく見られる連続ヒットパターンは、こうしたコマセの打ち方や溜め方だからこそ起こり得る。
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当日の状況と作戦
タックルは画像を参照して頂きたい。状況は、朝は大潮回りの下げ潮止まり。かすかに緩く左へ流れる程度の速さなので釣りやすいが、潮が完全に止まってしまえば食いも落ちる。
下げいっぱいの時間なのでハリス1ヒロ強と短く取り、ナマリはハリスの真ん中にG5を一つ。このナマリ、状況次第で打つ場所や数をかえる。面倒臭い作業かも知れないが、このナマリの打ち方や数でさしエサのはわせ方や仕掛けの馴染み方が大きくかわる。
頭の中で海底にある自分のさしエサを想像し、潮の向きや速さでどんどんかえて行こう。
当日のタックル(提供:TSURINEWSライター久保勝敏)潮の動きに合わせてヒット
仕掛けの準備ができ、投入前にさらに10回程度のコマセを打ってからさしエサを付けて1投目。まずはエサ取りの状況を確認するつもりでいたのにもかかわらず、仕掛けが馴染んでしばらくするとミチイトがゆっくり持っていかれるアタリ。
型は小さめだが27cm程のクロダイが顔を見せてくれ幸先のいいスタート。しかし続かない。流石に潮止まりでは手も足も出ず、動き始めに備え、コマセを多めに打ちポイント作り。
暫くして緩く右へ動き出し、ようやく食わせた2枚目は38cm。潮の動き出し、打ち続けたコマセでここは続けてヒットさせたいと意気込み、溜まっているであろうコマセの効いたポイントで連発。立て続けに2匹を追加したところで潮が速くなり過ぎて、上手く仕掛けをポイントに入れられなくなった。
当日の釣り場風景(提供:TSURINEWSライター久保勝敏)速潮時はコマセを打たない
速い潮でやみくもにコマセを打ってしまうと、溜めたい所に溜められず、全て流れて潮下へ流れて行き、寄せた魚が離れてしまうので、釣り場を休ませるつもりでコマセを打たないようにすることが大切である。
暫く休憩を挟み、潮が緩んで来たころ合いを見計らい、再びひし形状にコマセを投入。即ち、また初めからポイント作り。渚チヌの場合、クロダイは必ず周囲を回遊しエサを捕食するので、潮が速くて釣り難いことはあっても、潮に乗って何処へ行ってしまうことは極端に少なく、また廻ってくるのだ。
上げ潮なので水深が深くなってくることを踏ま、ハリスを2ヒロ弱へ。ナマリはハリスに等間隔で二段打ちにし、上がG3下がG5へとチェンジ。エサ取りも煩くないので、アピール力を考慮しケイムラバリに。
潮緩むと40cm級クロダイ
仕掛けも新たにした後半は、速かった潮も緩み食いそうな状況。水位が上がってきたこともあり、仕掛けが馴染みハリスをはわせた状況からミチイトは送らず、軽くテンションを掛けて引かず緩めずポイントにエサを置くイメージで試すと、完全にひったくる大きなアタリ。
ドラグズルズルで見事なまでの横走り。ゆっくりやり取りした後、上がってきたのは本日最大となる40.5cmの綺麗なクロダイ。ここは連発させたいと、同じく引かず緩めずのテンションを掛けた釣り方で怒涛の3連発。型こそ大きくないものの、35~38cmクラスが連発したところで潮が効かなくなり終了となった。
当日最大のクロダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター久保勝敏)最終釣果
この日の釣果は、クロダイ27~40.5cmまで合計7匹。コマセとナマリの打ち方を潮などの状況によりかえ、海底にあるであろう自分のハリを状況を踏まえイメージすることが大切。
そして、手前のポイントから攻めるのではなく、沖のポイントから攻める。仕掛け投入点より奥にコマセを打つことで、渚で回遊しているクロダイを足止めさせることができた。
渚釣り釣行時の注意点
渚釣りは静岡県では大会も開かれるほどメジャーな釣りだが、未だやっていない方も多い。私はそういった方々にチャレンジして貰えるような取組をして行きたいと思っている。
なお、波打際での釣りだが、すぐそこからドン深になっている場所も少なくないので、くれぐれも前に出過ぎずに釣りをして頂きたい。また、必ずライフジャケットを着用して、長靴を履いて安全第一を心掛けてほしい。
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<久保勝敏/TSURINEWSライター>
蒲原海岸















