良型カサゴ狙いの「穴釣り」入門 【釣り方・エサ取り対策を解説】
2021年12月18日 11:30
抜粋
波止に積まれた消波ブロックの隙間に仕掛けを落として根魚を狙う「穴釣り」は、手軽に楽しめ初心者でも釣果を得やすい海釣り入門にもおすすめの釣り。今回は、この穴釣りの基本を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
穴釣りとは
穴釣りとは、消波ブロックや敷き石などの隙間に仕掛けを入れ、カサゴなどの根魚を釣り上げる方法。魚の住みかをダイレクトに探ることで〝寝た子を起こす〟釣り方だ。
これだと、エサを求めて活発に動き回るものよりも少し型がいい魚が釣れる傾向にある。
釣り具とエサ
用意するサオとリールは釣り具店にある安価なセットもので十分。大半が2m前後のサオに小型のスピニングリールが付いている。リールにはミチイトの3~4号が100mほど巻いてあるものを選ぼう。
仕掛けは市販の胴つき2本バリやブラクリなどを使用する。
エサ
エサはキビナゴが中心で、大きいものは半分にカットして使う。キビナゴのほか、サバやコノシロなどの切り身を使ってもいい。これも釣り具店で購入できて種類も多い。
最近は赤や黄に着色され、アピール力の強い優れものもある。
釣り方
ハリにエサを付けたら、消波ブロックなどの隙間に仕掛けを落とす。まずはリールのベールを開け、そのまま「ドボン」。オモリが底に着いたら、余分なイトを巻き取る。あとは根掛かりに注意しながら、底をトントンとたたく感じで誘っていく。
アタリとアワセ
アタリは穂先にコツンコツンときて、ガクーンと持っていくので分かりやすい。ここでアワセを入れ、魚が乗ったら一気にリールを巻き上げる。
アワセから巻き上げの動作が遅いと根(穴)に潜られて取り逃がすだけでなく、そのまま根掛かりするので注意してほしい。「魚が乗ったら、急いで巻く」と覚えておこう。
穴釣りのポイント
最後に穴釣りのポイントを紹介する。
エサ取りに冷凍赤貝
穴釣りで厄介なのがエサ取り。最も多いのは小~中型のベラで、エサを取るのがとてもうまい。大きいベラならハリ掛かりするが、小さいものはコツコツコツと小刻みにアタリがあったかと思えば、魚信が急に途絶え、仕掛けを回収するときれいにエサがない。
その対策として赤貝が有効だ。これも釣り具店にあり、現地でハサミを使って二等分にして使う。赤貝だとベラが数回突いただけでは取られないので、エサ持ちは抜群だ。
足で稼ぐ
そのほかのエサ取り対策として、手数で勝負するのもいい。ベテランになると鮮やかな手返しにより、同じ穴で2~3匹ずつ釣る。ただし、慣れるまでは面倒なうえ、根掛かりの確率も上がる。
そんな時はポイント(穴)を次々にかえながら足で稼ぐ。例として、1つの穴に仕掛けを2~3回入れ、成果が出ない場合は、すぐに移動する。
必ずへちも探る
穴釣りとは言え、へち(波止際)も忘れずに探ってほしい。エサのにおいに誘われ、穴から出てきたばかりのカサゴがへちに張り付いていることもあるからだ。
攻め方はサオを斜めに構え、波止際から30cmまでの底を探っていく。カサゴがいれば、エサ取りよりも先に食ってくることもある。
小型はリリース
これから本番を迎えるカサゴ。成長が遅く、1年で10cm以下、2年で15cmほどと言われる。そのため、小型がハリ掛かりした場合はリリースしてほしい。
また、春先は抱卵のものが多く、釣り上げた時に腹から卵が少しはみ出していることもあるので、腹太が釣れたら逃がしてやろう。
宝探しのようなワクワク感が魅力の『穴釣り』を始めよう 実釣含めて解説 - TSURINEWS |
<松田正記/TSURINEWSライター>
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