がまかつテスター・門野吉洋の意地 とんでもないウネリの中で見せた 和歌山県見老津・ワンドのグレ釣り

2021年12月18日 18:00

[FISHING JAPAN]

抜粋

がまかつテスター・門野吉洋の意地 とんでもないウネリの中で見せた 和歌山県見老津・ワンドのグレ釣り

朝イチから釣っても釣ってもエサ取り軍団。

おまけに誰もが敬遠するウネリが押し寄せてくる。

撤収か転進か。

しかし磯替えはもうできない…。

門野吉洋(もんの・よしひろ)

門野吉洋

G杯グレなど競技会に積極的に参戦している和歌山県白浜在住のいぶし銀的トーメンター。

グレの全国大会で3位入賞の実績あり。

基本に忠実なオーソドックスなフカセスタイルが強み。

がまかつフィールドテスター。

勝手知ったる得意のワンド攻略。この時期なら尾長の40cmオーバーが狙えるが…

海

時間の経過とともにウネリが大きくなってきた。

目の前はまるで洗濯機のよう。

海面はもくもくと白く濁り、波高が大きく、小さなワンドをかき回している。

はるか鹿児島県沖にある台風の影響が和歌山にも出ていた。

渡船は浜丸のみが出船したが、沖磯はシャットアウト状態。

上がれる磯は沖ノ黒島の裏側にある「牛の首」。

ここも時間の問題で撤収となるかもしれない。

そんなバッドな状況にあえて挑んだのは〝白浜のいぶし銀〟門野吉洋さん。

このワンドは勝手知ったるポイントで、この時期には尾長グレの40cmオーバーを再三仕留めている…。

ワンド全体がサラシのよう。エサ取り軍団の猛攻が!

釣行の様子

しかし、この海は荒れすぎだろう。

朝イチはまだ落ち着いていて「ベタよりこのくらいのほうが可能性はありますよ」と、頼もしい意気込みを見せてくれた門野さんだったが、苦戦を強いられることに…。

ワンド全体がサラシのようで一面が白く濁る。

その中で活性を上げるのが木っ葉グレ。

それもすべて尾長。

超厄介なエサ取り、釣っても釣ってもこいつが食らいつく。

時折、期待を持たせる竿曲がりを見せるヤツがイズスミだ。

一体どこに良型がいるのだろうか。

門野さんは一途に仕掛けを打ち込んだ。

途切れることなしに…。

タックル

〝ミドル級の尾長狙い〟タックルを用意。この日はウネリがきついので強めの1.75号の取り回しのいい5m。がま磯で最も新しいスーパープレシードをセレクト。玉口の斬新なデザインが印象的だ

釣り具

フローティングベストのポケットに入れている小物類は少ない。ハリはMシステム尾長速攻の7.5号か7.75号がメイン

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浅ダナの半遊動仕掛けでアプローチ。サラシの落ち着くタイミングを見て投入

釣行の様子

オキアミ

風とウネリを見込んでロッドは張りのある1.75号とワンドという小場所なので取り回しがいい5m。

道糸とハリスは2号、ハリは大きくオキアミカラーの7・5号。

狙うタナは1ヒロから1ヒロ半という浅ダナでウキはオモリ負荷がジンタン2号の半遊動仕掛け。

このタックル合わせで終始攻めまくる。

サシエは刺し方を変えてはいるが、生オキアミとボイルというオーソドックスな取り合わせ。

仕掛けの安定を図る。過去のデータから対岸狙い

釣行の様子

正午前から西風も強くなってくる。

時折ウネリは足元を洗う。

ウネリのちょっと落ち着くタイミングを見て仕掛けを投入する。

タイミングを間違うとウキはウネリではじき飛ばされる。

仕掛けの安定を図るのが難しい。

「これだけ一面がサラシでグレの警戒心もないと思うけど。サラシが落ち着いたところに仕掛けなじませたらイズスミの餌食になるしなぁ。木っ葉はどこに投げても食ってくるね、本当厄介。良型は必ずいると思うけど、食わんね」

あらゆる可能性を探って、あっちこっち探るが、釣っても釣っても木っ葉尾長とイズスミだ。

門野さんは昼食を摂らずに頑張る…。

やはり過去のデータからだろうか、竿3本分くらいの対岸を執拗に気にしている。

マキエを打ち込み、時間差をつけて、またマキエを打つ。

しかし、ウネリでマキエが大きく拡散して投げ分けても海面下でごっちゃになる。

木っ葉尾長の動きはサラシで見えないので、上手くマキエで分離させたかどうかも判断できない。

こうなれば長年の勘だけが頼りだ。

マキエから竿2本ほど離してサシエを対岸近くにぶち込む。

それもウネリの落ち着く状態を見てである。

緻密な状況判断で攻めまくる。

しかし、いい答えは出ない。

朝イチから何投しているのだろうか。

オモリとウキ下を微妙に動かしながら…。

手探りのアプローチは木っ葉尾長とイズスミ地獄から幸運を呼んでくれるのか…。

オモリを増しウキ下を深く。レギュラーサイズだが…

釣行の様子

突然ロッドが、今までに見せなかった段をつけない抵抗を受け止めた。

イズスミではない引きだ。

とうとう午後1時20分。

門野さんの不屈の執念がサイズアップを叶えた。

対岸の磯際にマキエで木っ葉尾長をこれでもかというくらい集めて、サシエはそのマキエからかなり離して右側に投入。

それが正解だった。

ウキ下は2ヒロ半と深く取っていた束の間のチャンスだった。

そして、いつもにない慎重さでフィッニシュを決め、朝イチからの苦戦をぶっとばした。

レギュラーサイズともいえる35cmの口太だが、この状況を考えれば値千金にも近い1尾だ。

「画になった? 再撮影ですか」と、気にしながら納竿となった。

沖ノ黒島

舞台となった沖ノ黒島。裏側から撮影。渡礁できたのは牛の首のみ。当然、釣り師も門野さん1人きり

渡船

ウネリの中の操船はさすがベテランの谷口船長

●交通:紀勢自動車道の最終インターすさみ南出口で降り、国道42号を10分ほど北上すると出船する見老津漁港。

●渡船:浜丸渡船(090-3057-2030)。渡船料金一人は4500円。その他延長料金や出船時間などは季節によって変動するので要問い合わせ。

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