冬シーズン盛期の船カワハギ解説 【関東のタックル・釣り方のキホン】

2021年12月19日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

東京湾や相模湾は、カワハギ釣りの好釣り場として知られる。ここでは、カワハギ釣り基本と、各地の釣況をご紹介するので参考にしてほしい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

カワハギ釣りタックルの選び方

カワハギ釣りのタックルの選び方を解説する。

11月27日(提供:まごうの丸)

竿

竿は9.5対1~8対2の先調子が基本。アタリを表現する穂先の素材はメタルやソリッドカーボンやグラスなどさまざま。竿のなかでも重要な部材だが、一番破損のトラブルも多い部分。収納や運搬時には注意して取り扱いたい。ティップカバーなどで保護するといい。

リール

リールはPEライン1号以下が200m程度巻ける小型両軸が基本。細いPEラインを使用する場合は下巻きをいれてスプールに適量巻きたい。

重量がある魚ではないので巻き取りのパワーよりも、競技などで素早く仕掛けを回収したり、素早く巻きアワせたりするためにスピードや巻き取り量が重要視されるためハイギアモデルが人気。

キャストして広範囲を探るのであれば回転性能の高いものでないとバックラッシュしやすい。

11月27日(提供:まごうの丸)

竿の長さ

竿の長さは操作時の状態をもとに検討したい。座って両手で竿を持って釣りをするのであれば、1.8~2m以上の竿が使いやすいだろうし、立って片手で竿を操作し続ける釣りをするのであればやや短めに軍配が上がる。また、深場や波の高い釣り場ではアワセのストローク量を確保しやすい長めの竿が有利だろう。

自身がよく行くシチュエーションや釣り方などを釣具店で相談して選ぶといいだろう。

11月27日(提供:椿丸)

仕掛け

仕掛けは胴突きの3本バリが基本。枝間の長さが異なるものや、アピール系のアイテムが付いたものなど、自分好みで買い揃えたり自作したりするのも面白い。

ハリ

ハリの形状は多数あり、今はハリス付きでの販売が主なので、ハゲバリ系、クワセ系など、タイプの異なるものをサイズ別に準備しておけば万全。自作するならエダスとミキイトを回転式のクロスビーズや自動ハリス止めで付ければハリ+ハリスの交換が容易。

感度を重視してあえて直結を使うという選択も面白い。ただし、その場合は仕掛けの予備は多めに用意を。

使用済みのハリや交換するハリを船上でまとめやすいようにマグネット板やマグネットクリップなども用意しておくと整頓に便利。

11月30日(提供:彦次郎丸)

アピール系アイテム

仕掛けの上部には中オモリや集寄を装着すると効果的な場面もあるが、アタリがスポイルされるデメリットもあるので好みで。

基本的にはオモリを底から切って使う宙釣りなら外して、オモリを着底させた状態で仕掛けをたるませたり、はわせたりして釣るのであれば中オモリなどが必須。

11月30日(提供:彦次郎丸)

アサリのエサ付け

エサはあさりのむき身が基本。船宿によっては殻付きが用意されているので、その場合は殻むき作業の時間を考慮して早めに乗船したい。むき身も冷凍の場合は解凍時間を考慮すること。「釣り場まで航程5分」ということも多い釣りなので注意が必要。

むき身は丁寧にハリ付け。相手は「エサ取り名人」なので雑なエサ付けではアッと言う間にエサをかすめ取られる。多少時間がかかってもいいので確実にエサ付けを。

アサリのむき身エサの付け方(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

基本をおさらい

誘いや仕掛けのコントロールなどが複雑化し、魚の活性や地形状況によってもさまざまな釣り方が求められるが、どんな状況でもそのベースとなるのは「聞き釣り」と呼ばれる誘い。

底から30~50cm幅で仕掛けを上下に誘い、時折オモリで底をトントン。船が風や潮流で移動するなか、水深の変化に合わせて操作しながら、底付近のタナをキープして誘う。

高ければ、エサを取られるのが早いため、この上下の誘いを速め、逆に活性が低い場合はスピードを緩くして、オモリを底に置き、仕掛けのテンションが緩まず、張りすぎない通称「ゼロテンション」状態をキープしアタリの出方を探る。

この釣り方を基本にして仕掛けの上部に1号程度のカミツブシオモリなどを装着すれば、オモリを底に着けたまま、竿先をたたいて仕掛けを躍らすことができ、装着したオモリの重さで仕掛けを潮に乗せてたるませれば、より底に近いタナを狙うことができる。

同じ誘いでアタリが遠くなったときには、さまざまな誘いを織り交ぜてパターンを探る。仕掛けを入れっぱなしにせず、まめにエサのチェックを。

根周りなどの岩礁帯を狙うことが多いため、ハリ先のチェックを心掛けることも本命への近道。ハリスの縮れやハリ先が甘くなったら迷わず交換しよう。

11月30日の釣果(提供:彦次郎丸)

各地の概況

カワハギ釣りは磯場などの岩礁帯、砂地のツブ根や魚礁周辺、フラットな釣り場でも海藻帯などが主な釣り場。

東京湾の剣崎沖などは岩礁帯が多いエリア。

内房竹岡沖には、現地でカワハギを指す「ゲバチ」の名の付いた根周りが好釣り場として知られる。

相模湾では磯釣りの好釣り場が多数あるように岩礁帯が点在。また同地のカジメ(海藻)帯はおなじみの釣り場。

カワハギ出船港マップ(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

各地の釣況

内房上総湊はこの時期伝統のシャクリマダイとカワハギの二枚看板。真沖はもちろん竹岡、金谷、大貫沖など好釣り場が点在。彦次郎丸では30日30.5cm頭にトップ22尾。29日も竿頭19尾。

とう市丸では今期トップ30尾の大釣りも。

勝山出船の利八丸では28日大小交じりで3~18尾。

東京湾剣崎松輪の瀬戸丸では連日トップ20尾超え。12月1日からは今年3回目となる1尾重量を競うダービーを実施中。

相模湾小坪の椿丸では仕立で出船。27日は30cm超え交じりで貸し竿組も健闘。仕立で気の合う仲間と気軽に楽しめるのもこの釣りの魅力。

茅ヶ崎のちがさき丸まごうの丸で出船中。まごうの丸では27日、30cm級頭に28cmなど良型が多数釣れた。

11月27日(提供:椿丸)

<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年12月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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