オニカサゴ釣り入門 【生態・基本のタックル・釣り方を解説】
2021年12月22日 11:30
抜粋
関東では周年狙うことができるターゲットだが、鍋ネタとして需要が高まるこれからのシーズン特に人気なのが、オニカサゴだ。今回はオニカサゴ狙いの基本的な釣り方を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
生態&釣り場
毒を持つトゲが特徴的な「オニカサゴ」の標準和名は「イズカサゴ」という。30~40cm超えの中~大型は主に岩礁帯の水深80~200mに生息。ややこしいことに標準和名でオニカサゴと呼ばれているのは別種で、こちらは浅い岩礁帯に生息。
関東では、外房・大原や南房・布良、伊戸、洲の崎などでは1kg級がコンスタントに上がり、東京湾では金沢八景からも出船。相模湾の片瀬で冬季を除いてほぼ周年で受け付ける。
タックル
基本的なタックルを紹介しよう。
竿
手持ちが基本なので軽量。中深場からの魚信は小さく、感度のいい穂先が理想。
リール・ミチイト
リールは、PEライン4~6号が300m以上巻ける中型電動。誘い続けることを考えると、軽量コンパクトが望ましい。
天ビン・オモリ
片天ビンを使用した吹き流し式の2~3本バリ仕掛け。オマツリ防止のためハリ数やオモリ号数は予約時に確認しよう。
仕掛け
ミキイト7~10号、ハリス6~8号。サメなどが交らないようなエリアでは、4号を使うことがある。ハリは期待できる魚のサイズに合わせる。また、水深200m以上のポイントや、曇天時などには水中ライトが有効。サメを寄せるので禁止している船宿はあるので事前に確認しておきたい。カラーバリや、チモトに夜光玉やタコベイト、チューブワームを付けてアピール度を上げるのも有効だ。
エサ
一般的に船で支給されるのは、サバの切り身。ほかに、イカやシャケ皮。シイラやアナゴなどを使う。1~1.5cm幅、長さ7~12cmにカット。海中でヒラヒラと漂わせるためには身は薄く削ぐ。逆に動きを抑えたい場合は厚めに残す。付け方は皮側からチョン掛け。エサが海中で回らないように、先端中央部に刺そう。
タナ取り
オモリが着底したら、素早くイトフケを取る。タナは底からハリス分が目安で、50cm~2m前後。潮が速ければ低め、緩ければ高めにしよう。下バリが底スレスレになるようなイメージだ。
船が流れていくと、水深は刻々と変化する。急なカケアガリだったり、潮流が速いときは、より早いペースで底を取り直す。これを怠ると、エサが底から離れすぎたり、根掛かりが多発してしまう。
誘い
竿先をゆっくりと大きく上下して誘う。大流しで狙う場合は、10mくらい巻き上げてから再び落とし込む。エサが新しいところに入ることで、魚に遭遇する確率が高まる。釣果に大きな差がでるので、1つの誘いに固執せず様々な誘いを試そう。
アタリ~取り込み
意外と小さいアタリが多い。反応があったらゆっくりと聞き上げ、ヒットしたら低~中速で巻き上げる。水圧に強く、海面に上がるまでに強い抵抗をみせるので、引きや波の動きに合わせて対応しよう。
ハリを外し、船縁などに置いてしまうと口を閉じてしまうので、ハリスをもって逆の手で下あごをつまむ「バス持ち」をしてしまえば手を離さない限り安全。ただし、歯が細かくザラザラしているので、タオルなどを使うといい。
【関東2021】オニカサゴ釣りのキホン タックル・釣り方・毒棘の処理 - TSURINEWS |
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>