新月&大潮のナイトアジングで27cm頭に22尾 ハリ折る大物も?
2021年12月22日 11:30
抜粋
先日大阪南港でアジの群れを見つけた。他魚種も含めトータル20尾超えした釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
この日は新月周りの大潮の2日目。時合いに絡む18時頃に上げきりと潮周りとしては理想的で、しかも風予報はアゲインストで2m程度と出ていた。もともと重いリグを使う群れなので、これなら大丈夫だろうと車を走らせた。
しかし釣り場に立ってみると風が体感で5m程度吹いている。3gのジグヘッドがまともにキャストできず、一度などは後ろに飛んでいった。しかも非常に冷たい北風で、神経が削られる。時合いになんとかかけた1尾は、痛恨のドラグの設定ミスでラインブレイクして逃した。
「アジング」でルアー釣りデビューのススメ 少し難しいけど釣り甲斐アリ - TSURINEWS |
ミス連発に泣く
18時まではともかく風と戦う覚悟でやっていたが、ミス連発で泣いた。
バックラッシュ、キャスト切れ、根掛かり、大型魚襲来でブレイク、キャストミスで堤防側のストラクチャーにラインが取られて切れる。そのたびにリーダーを結び直していたが、もう風が冷たくてまともな指先の操作ができない。一度などは、ガイドに通さずにリグを結んでしまった。そこで、「今はこの北風で釣りはできない」と一旦あきらめた。
今さら聞けないアジングのキホン:初場所でまずチェックすべき項目は? - TSURINEWS |
ちなみに、帰宅後にチェックしてみたら、体感温度は5℃。それは寒いはずだ。
風裏でペースを取り戻す
風裏を一箇所見つけて、そこで釣ることにした。真っ暗なオープン打ち、しかもシャローなので、おそらく豆くらいだろうと思いながら0.6gのヘッドにストレートのワームで釣っていく。するとアタリが出始めた。
豆アジが数尾。ちっこいタケノコメバルもきた。こうして釣りきることができると、精神状態が平常に回復してくる。この日は念押しでかなり着込んできたので、風は鬱陶しいが寒さは感じない。もう一度北風に正対して、ホットなスポットを打ってみることにした。
今さら聞けない「ワーム」のキホン ナチュラル系とアピール系とは? - TSURINEWS |
27cm級頭に22尾ゲット
ジグヘッド1.8gがこの日の正解。レンジキープ釣法で中層くらいをふわふわさせていると豆が連発する。大きめのワームにし、ボトム上でシェイクしていると、やっぱり出た、ベイトフィッシュパターンの大型アジ。最大27cm、25cm級が2尾。
16時からスタートして、20時30分まででトータルで22尾。最初の風トラブルには泣かされたが、なんとか数を揃えることができた。ちなみにリグのロストは5。まあまあ、結果的にこれだけ釣れたら許容範囲か。次からは「早めに風裏に入り、チャンスを待つ」というスタイルでもっと気持ちよく釣りたい。
尺アジの気配も?
この日は大型魚の活性も高かった。豆アジを釣っていると足元で大きなシーバスがバシャンと襲来してきたし、1尾獲りきれなかったヤツもいる。根で擦って終わった。おそらくキビレではないかと思うのだが、そのわりにはあまり重さを感じなかった。あるいは尺上の引きなのかもしれない。
だがあれはドラグを締めて制動できる雰囲気でもなかったので、一度釣りきって魚を確認したら、ちょっとラインを太くするなどの対処が必要かもしれない。
ちなみに、この日は私のアジング歴ではじめて、アジにハリを折られた。驚いた。
ちょっとマニアックな『アジング』の話:回遊する群れは足止めできる? - TSURINEWS |
風対策に再考の余地あり
終わってみれば数も型も取れた日だが、この日は時合いに本当に惜しいことをした。あれは攻略のしようがないが、もう少し早くあきらめることはできた。体力と精神力と時間を無駄に削ってしまった。冷たい北風は実際の風速以上に、体感的に堪える。辛かった。
実は北風をしのげるポイントも持っているのだが、そこはアジにかなりムラがある。どうしようか悩むが、とりあえず今アジが確認できているポイントで、もう少しうまく風対策して釣りたい。早めに風裏に入って豆アジを探りつつ、風の止み間を見ながら釣っていこう。
<井上海生/TSURINEWSライター>
大阪南港