「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】

2021年12月22日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

冬の寒ブリジギングに代表される新潟上越地方のブリジギング。ここでは上越地方の出船エリアと季節ごとの状況を紹介したい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】

日本海ブリの海遊ルートは?

多くの専門家の研究によって、日本海側のブリの生態が明らかになってきているようだ。

それによると、日本海側のブリは春、長崎県五島列島付近で生まれ、日本海を北上し、夏ごろ本州最北端の青森県に到達する。最近では北海道でもブリの水揚げが急増し、ブランド化まで推進されているようなので、気候変動の影響などでブリの移動する北限が北海道まで拡大しているのかもしれない。

「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】回遊ルート拡大中?(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

その後、ブリはUターンし日本海を南下し、冬場には多くの個体が「氷見寒ブリ」として富山で水揚げされるが、九州まで南下できた個体は春先に産卵するのだという。季節を追うごとに個体の大きさは増していく。

ただ、筆者の想像ではすべての個体が付和雷同で同じ海遊ルートを辿る訳ではなく、なかには集団行動が苦手で好き勝手に行動したり、はぐれたり、迷子になったり、居心地が良い場所を見つけて長旅をやめて居付いてしまう個体や群れもいるのではないかと思う。

上越は極上寒ブリエリア

ブリといえば、もちろん富山県氷見がダントツに有名だ。また、最近では新潟県佐渡沖のブリもブランドイメージがアップし人気である。一方上越地方ではブランド力はないものの、富山と佐渡に挟まれた海域であり、当然ながらブリの食味は同様に極上である。自ら釣ったものならなおのことだ。

逆に富山などでは、定置網の漁業が優先される面もあり、遊漁でアクセスできるポイントは限定的との声も聞く。であれば、同じ海域の寒ブリを仕留めるためには、上越という選択肢は大いにアリなのだ。

ジギングで乗船できる船

上越地方でオフショアジギングをする場合、基本は乗合船になる。チャーターも可能ではあるがチャーター料金は、人数が多くないと割りに合わない。乗合の場合は1人11,000円で8時間というのが現在の相場である。そして、船はジギング専門船もあるが、日によって釣り物を柔軟に変える船でもジギングも対応している遊漁船もある。

「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】乗合船を探してみよう(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

一概にどちらが良いとはいえないので、自分にあった遊漁船をネット情報などで探してみてほしい。また、船によってはライトタックル禁止という場合もあるので予約時に確認するのがおすすめです。

出船エリア

上越の出船エリアは北から順に直江津港、有間川港、名立(なだち)港、能生(のう)港などである。当地では筆者が知る限り、関東地方のような船宿的な店舗はなく、集合場所は基本的に港の船の前である。乗用車は港の船の近くの所定の場所に無料で駐車できる。都会と違って車を利用しないとアクセスは難しい。

「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】お土産クーラー満タン(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

ターゲットはワラサ以上

ブリは漢字にすると『鰤』。「さかなへん」に「師」と書き、出世して偉くなった「師」という説と師走に脂が乗って水揚げが本格化することが由来だという説があるようだ。

出世魚のブリは当地では小さい順にワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと呼ばれる。イナダとワラサの中間くらいの2kg前後の微妙な大きさの個体はイナワラと呼ばれることもある。基本的にターゲットはワラサクラス以上で、常連さんたちは、イナダクラス以下はキープせずに船べりでリリースする方々が多い。

「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】良型ゲットを狙え(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

かつて筆者が経験した爆釣デーでは、5-6kgクラスのワラサでもクーラーボックスに入りきらず船中で多数リリースしたこともあった。

ブリ以外の青物では最近ヒラマサもたまにヒットするようになってきた。型はあまり大きくない。カンパチは滅多に掛からないがたまに3kg未満クラスがヒットすることもある。いずれにしてもメインターゲットはワラサとブリになる。

ねらい目の季節は?

前述のブリの海遊パターンのように、大きな群れが上越に入ってくる可能性が高いのは日本海北上中の春の後半と南下中の秋から冬ということになる。

もちろん寒ブリ狙いなら冬ということになる。11月下旬から3月くらいまで。冬の日本海。西高東低の気圧配置で時化ることが多く、出船確率はかなり低くなるが、出船できれば寒ブリに出逢えるチャンスはある。また、この時期の個体が総じて一番大きい。

「寒ブリ」ジギング入門解説 【上越地方の出船エリアとシーズンを紹介】「夏ブリ」も開拓される?(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

春と秋はワラサクラスがメインターゲットとなる。冬場と違って気候も良く、出船確率も高くなる。ワラサといっても5-6kgクラスは十分狙えるし、強い引きも十分堪能できる。冬場は出船できても天候的に悪条件となることも多いため、現実的には春と秋をメインにジギングを楽しむアングラーも多いのではないか。

夏についてはコメントを差し控えたいが、もしかしたら青森方面に北上しなかったはぐれブリや居付きのワラサに出逢えないこともないかもしれない。ヒラマサで「夏マサ」の人気がアップしているように、今後「寒ブリ」ならぬ「夏ブリ」ゲームも開拓されるかも?

<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>

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