陸っぱり釣りデビューの注意点10選  船釣り経験者こそ見落としがち?

2021年12月31日 16:30

[TSURINEWS]

抜粋

自由でお財布にも優しい陸っぱり釣り。しかし、「注意すべきコト」も多く存在します。今回はそんな注意点を、私の失敗談?も交えてまとめてみようと思います。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

陸っぱり釣りの魅力

船釣りではなく、陸っぱり釣りを選択する理由は色々あると思いますが、何といっても一番に挙げられる理由はその「自由さ」でしょう。好きな時間に出かけて好きな時間に釣りを終える。最近は24時間営業の釣具店も結構あるので、エサの調達もさほど苦労はしません。

好きな時間に出かけて好きな時間に釣れる(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

また、船釣りで必要となる乗船料金も必要ないので、圧倒的にコストがかからない点も大きな魅力。

想定外のゲストも

そんな陸っぱり釣りにて、船からでも滅多に釣れない高級魚が釣れた時には感慨一入!数年前、ウツボ狙いでクエの赤ちゃん(赤ちゃんと言っても1.3kg!)が釣れてしまった時は、しばらく足の震えが止まりませんでした。

ウツボの外道で釣れたクエ!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

石物狙いに好適

ポイントが岸近くに限定されるということで、船釣りよりも狙う魚種は限られてしまいますが、逆に陸っぱりからでしか狙えない魚種も意外と多く存在しますし、イシダイ・イシガキダイはむしろ磯での陸っぱりが主。船で狙うよりも良型が狙えます。

3kgを超えるイシダイ狙いは磯が一番(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

もちろん、こういった魚を狙うには周到な準備が必要ですが、お手軽なタックルで楽しめる河口や防波堤、海釣り公園でのサビキ釣り、ウキ釣り、ちょい投げ釣りもまた面白いです。その他、テトラでの穴釣り、磯でのウキフカセ釣り、カゴ釣り、磯物狙いのブッコミ釣り、サーフから投げ釣り、ルアー釣り、近年ブレイクしているエギング等々。

「陸っぱり釣り」と一言で行っても、釣り方はバラエティーに富んでいます。

お手軽度No1は何といってもハゼ釣りかな?(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

注意すべき10のコト

実は私自身、幼少期のフナ・クチボソ釣りをのぞくと、船釣りにて釣りのキャリアがスタートし、途中船で釣ることができない魚種を求め、陸っぱりも並行して始めたパターン。船釣りに慣れたが故の失敗もそれなりに経験してきました。そんな経験もまじえつつ、注意すべきことを簡単にまとめていきます。

1、釣り場

船釣りなら釣れるポイントに船長が連れていってくれますが、陸っぱり釣りではそうはいかず、自力で行くことになります。そしてそれが一級ポイントとなると、あらゆる情報網を駆使して見つけ、たどり着くには山や谷を越え、正に命懸けで行かなければいけないようなポイントもあります。

釣り場ガイドなども活用(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

また、去年までは大丈夫でも、いざ行ってみたら立ち入り禁止になっていたり、駐車場やトイレが近くにない、なんていうこともざら。陸っぱり釣りのポイント選びは船釣りに比べて最も難易度が高い項目と言えるでしょう

2、釣り物が限定的

先にも触れましたが、陸っぱり釣りはポイントが陸続きという制限制約があるので、ターゲットとなる魚はどうしても船釣りに比べて限定的。深い所に多い赤い魚よりも、黒っぽい地味な色の魚が主役となります。

ウキフカセ釣りといえばグレ!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

3、スピニングタックルが基本

釣り場となる岸近くは水深が浅いため、投げることが必要なケースが多くなります。特にサーフ(砂浜)での釣りは200m以上遠投するエキスパートも。そのため、スピニングリールタックルが基本となり、「遠くに飛ばす」「真っすぐ飛ばす」など、どこかゴルフにも似たキャスティング技術が釣果アップのキーポイントとなります。

4、天気予報はしっかりおさえる

釣り場についてみたら時化で泣く泣く帰路につく、ならまだいい方かもしれません。いざ釣りをはじめてみたものの、その後段々と天候が悪化し、気づいたら道具一式波に持っていかれた、なんていう話を幾度となく聞いたことがありますし、最悪の場合は波にさらわれ命を失う事だってあります。

TSURINEWSの天気&風波情報をはじめ、ネットでは沿岸の風や波予報を無料で知ることができるので、これらの情報をしっかり押さえてから出かけてください。悩んだら無理をせず、中止にする決断を。

天気をおさえて楽しもう(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

5、潮回りをおさえる

海には潮の満ち引きがあり、大きく干潮と満潮とにわかれます。夏場は日中が干満の差が大きく、逆に冬場は夜に干満の差が大きくなります。夏場の干潮時刻では水深が浅すぎて釣りにならない、なんてこともありますし、釣りをしていたらいつの間にか潮が満ちてきてしまい、帰りのルートが水没してしまった、なんてことも陸っぱり釣り(特に磯釣り)では稀にあります。

また、船釣り経験者ならよく耳にする、船長の「潮が動かない」というボヤキ?と同様、潮回りによって魚が口を使う時間とそうでない時間が大まかに把握できるので、タイドグラフは事前に調べておくことをおすすめします。

6、忘れ物厳禁

船釣りでは忘れ物してしまっても、船で道具を借りることでその危機を乗り越えることができますが、陸っぱりではそうはいきません。自由な反面、道具の管理は最重要事項。特に船釣り経験者はランディングネット(タモアミ)を忘れてしまいがち。私も何度か忘れてしまい、粘って粘ってようやく掛けた良型マコガレイを手前でバラし、泣きそうになったことがありました。

タモは忘れがち(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

7、危険魚の見極め

船釣りでは船長や仲乗りさんが見分けてくれますが、陸っぱり釣りでは全て自己判断となります。しかし、そんな危険魚もしっかりとした対処方法を知っていれば、自由な陸っぱり釣りでは専門に狙うことだってできます。

ウツボやアカエイ、ゴンズイなどは意外とおいしい魚で、専門で狙う釣り人は、実は意外と多いでのす。無論、しっかりした知識を身につけた上で、全て自己責任にて対処することが求められます。

毒を持つキタマクラ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

8、危険な釣り場は1人で行かない

自由な反面、船釣りに比べて危険を伴ってしまう可能性が高い陸っぱり釣り。危険と思われる釣り場には、万が一の時に救助してもらったり、すぐに118番に電話してくれる仲間とともに出かけるようにしましょう。

特に夜釣りは危険度が増すとともに、「あそこの堤防の突端で足のない人を見た」とか、別の意味で鳥肌が立つような?釣り場も多いです。

釣り人の死者が後を絶たない防波堤も(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

9、ゴミは必ず持ち帰ろう

年々立ち入り禁止の釣り場が増えてきており、その理由の一つに釣り人のマナーの問題も挙げられます。末永く釣りを楽しむためにも、ゴミは持ち帰る、コマセなどで汚した釣り座は洗い流すなどの、最低限のマナーは守るよう心掛けてください。

10、そこそこ足腰鍛えよう

一か所でじっくり腰を落ち着け、釣果そこそこにのんびり釣りをすることももちろんいいのですが、陸っぱり釣りは基本、足を使って釣れるポイントを探ります。また、一級ポイントを目指すとなると、駐車スペースからかなりの距離を歩くこともしばしば。翌日足腰が筋肉痛になってしまうようなポイントも結構多いです。

途中ロープセクションがある場所も(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

陸っぱり入門おすすめターゲット

最後に、私のおすすめする陸っぱり入門ターゲットを紹介します。

サビキイワシ

一度船釣りを経験してしまうと、そのお手軽さゆえになかなか陸っぱり釣りに行かなくなくなってしまいがち。気づかないうちに感覚もマヒしてしまい、もはやイワシは泳がせ釣りのエサ程度にしか見られなく、釣りのターゲットとして見ている船釣りフリークはほとんどいないのではないでしょうか。

だからこそ、これから陸っぱり釣りをはじめるにあたり、あえて海釣り公園や防波堤等でイワシを狙ってみてはいかがでしょうか。

感覚的にはチビムロ釣りのお手軽版!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

塩焼き、から揚げ、オイルサーディン、ゴマ漬け等。釣れた暁には、泳がせたい欲求をおさえ、丁寧に持ち帰って料理してください。ヒラメには負けないくらい美味しいですよ。

「息子を釣りに釣れていきたいけど、途中であきちゃいそう」
「孫が釣りに行きたいって言われているけど、船酔いが心配」

こんな時は特にチャンス!

オイルサーディンは妻に大絶賛されました(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

フナ(小ブナ)

陸っぱり釣りは海釣りに限ったわけではありません。淡水の釣りにも当てはまります。

私の個人的な話で大変恐縮なのですが、年に数回、無性に小ブナ釣りがやりたくなり、埼玉県内田園地帯のホソにクルマを走らせます。

素朴ですが、釣りの魅力がたっぷり詰まっている釣り物。「釣りはフナに始まりフナに終わる」とはよく言ったものだと、最近しみじみと感じています。

フナは(私にとって)癒し系の釣り物(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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