意外と知らない海の生物のコト 今後も続々と新種が発見されていく?

2022年01月03日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

釣り好きなら水の中の生物に一定の興味を持っていることだろう。ただ、水中の事は意外と判明されていないようだ。今回は、まだまだ謎だらけの海の生き物について紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:pixabay)

意外と知らない海の生物のコト 今後も続々と新種が発見されていく?

海洋生物の種類は億単位?

海洋生物と一口に言っても、多くの方が思い浮かべる魚類や鯨類から単細胞の生物まで実に多様であり、分類学の観点から見ると大抵の生物は海だけ、もしくは海に棲む仲間がいる。現時点で約26万種が全海洋から発見されている。ちなみに地球全体では140万種が発見されているとか。

また、未発見の生物も含めると500万から3000万種にも届くとされる。中には億単位になるのではないかという推測を立てる研究者も存在するほど。まだまだ我々の知らない未知の生物だらけである。

なお、虫嫌いの人はかなり多いと思うが陸上だけで見れば陸棲生物の85%は昆虫類とされるため、種数的には昆虫の星に我々ヒトが住まわして頂いているという表現の方が正しい。

意外と知らない海の生物のコト 今後も続々と新種が発見されていく?グソクムシ(提供:photoAC)

大型生物でも新種が発見される

近年になってもクジラのような大きな生物でも新たに発見されたりする。その多くは遺伝子検査の発展により、同種と思われていたものがよくよく調べたら別種だったというようなことが大抵だ。これはこれで人類の科学技術の発展の賜物であることは間違いない。

しかし2019年に北米の海岸に座礁していたクジラが完全な新種のクジラだと発覚している。ライスクジラと名付けられたそのクジラはヒゲクジラに分類される(よく水族館にいるのはハクジラ)。体長は12m、体重は最大で27tオーバー。ヒゲクジラとしては決して大きくないが12mというとよく街で目にする路線バスよりも大きいからその巨大さがわかるだろう。

また同年には北海道にて漁師間でクロツチ、カラスと呼ばれていた、既存のツチクジラよりも黒く小型なクジラが新種だったと判明したりと、大型生物でも新種がたびたび発見される。もしかしたらあなたのよく行く釣り場の漁師が言っている地方名で呼ばれている生物は、新種かもしれない。

10mを越すクジラの発見があるくらいなので、古代の巨大鮫メガロドンの生存説があったり、未知の大型生物がいても不思議ではない(最もメガロドンはシャチやその他鯨類との生存競争に破れて衰退したという説が有力なため生存は絶望的)。

意外と知らない海の生物のコト 今後も続々と新種が発見されていく?鯨の新種も発見される?(提供:pixabay)

クジラの存在感

クジラと言えば、私は学生時代の実習中に目測14mのニタリクジラのジャンプを目撃したことがある。それは1つの生き物とは信じ難い巨躯とそれが文字通り叩き出す水飛沫の高さに対しただ茫然とするだけのものだった。僅か3秒程度の出来事だが、今でもハッキリと情景を思い出せる。もしチャンスがあれば皆様にも見てほしいシーンだ。

海のトワイライトゾーン

海にあるトワイライトゾーンというものをご存知だろうか。そこは釣り人にも馴染みのある、水深100m前後~1000mの海域のことである。実はこの深さは陸地から近いことも多く沢山の生物の棲家になりやすいのだが、特に100~200m付近は人が潜って調査するには深すぎるが潜水艇を使うには浅すぎるという絶妙な深さ故に調査があまり進んでいないのだ。

このトワイライトゾーンからは、ついこの間も新種のハゼが発見されているのだ。ハゼ自体非常に種数の多い繁栄した魚類ではあるが、今回見つかったハゼはすぐに新種とわかるようなハゼだったそうだ。

また最近の研究ではトワイライトゾーン(ここでのトワイライトゾーンは水深200~1000mを指す)に今までの推定の10~100倍の生物が棲んでいるのではないかという新たな結果も出ている。

これからの漁業の可能性や我々の知らない海の秘密がそこに隠されている。研究者が、トワイライトゾーンのことを人類は何もわかっていない事が唯一はっきりしていること。と言い切れるほど未知が溢れている。

意外と知らない海の生物のコト 今後も続々と新種が発見されていく?海のトワイライトゾーンって?(提供:pixabay)

新種を釣る可能性も

以下余談だが、私も新種を釣り上げたことはないが、詳しい生態などがほとんどわかっていない「ミナミメダイ」という魚を釣り上げたことがある。ちなみに、その魚は大学に譲渡することになり今は標本となっているそうだ。あなたも普段の釣りで珍種はおろか新種を見つける可能性も0ではない。

また網での漁獲では網や他の生物と擦れて鱗が剥げることや、身体の一部が欠落してしまったり、正確な採取水深がわからなかったりとデータ不足になることもありえる。一方釣りでは比較的状態の良いことが多く、場合によっては正確な水深や緯度経度の情報もはっきりすることがあり有力な採取方法になることもしばしばだ。普段の釣りが海洋生物の見地のみならず科学の発展に寄与するかもしれない。見慣れない生き物が釣れたら、いろいろ調べてみるのも面白いだろう。

<永井航/TSURINEWSライター>

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