ハモから認知症予防に効果的な成分が発見 獲れる場所により含有量に差
2022年01月08日 16:30
抜粋
小骨が多いにもかかわらず、その身の美味しさから愛される高級魚介・ハモ。ただ美味なだけではなく、認知症予防に効果がある成分を含む個体群があることがわかったそうです。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)


ハモで認知症を予防?
鋭い牙や怖い顔を持ちながらも、高級食材として知られているハモ。このたび宮崎県水産試験場の研究により、宮崎県近海で水揚げされるハモが認知症予防に効果がある可能性を持っていることがわかり、話題となっています。
研究では宮崎県産のハモが、「バレニン」という栄養素を他産地のハモやほかの多くの魚より豊富に持っているということが示唆されました。同試験場が2017年夏から翌年春にかけ、日向灘で捕獲したハモの身の成分を調査したところ、100g当たり平均で50mgのバレニンが含有されていることを確認できたそうです。これは他の海域で捕れたハモの倍以上の数値だといいます。
ハモ(提供:PhotoAC)バレニンは認知症予防などが期待される栄養素で、高齢社会が訪れている日本でいま非常に注目されている栄養素の一つです。同試験場は、季節物として需要が高まる初夏以外でもハモの売上が伸びてくれることを期待しているそうです。(『宮崎県近海ハモ、認知症予防期待の栄養素豊富 価値向上へ』宮崎日日新聞 2021.12.6)
ブランドハモ「門川金鱧」
さて、ハモといえば京都を想像される人は多いと思いますが、産地としては水揚げがあまりなく、当地には西日本の各地から質の良いハモが集まってきます。そのなかでも宮崎県は評価の高い産地となっているようです。
宮崎県の日向灘沿岸ではハモの漁獲が盛んとなっており、中でも県北部に位置する門川町はハモが特産となっています。餌が豊富な海域で捕れるハモは体色が金色になるのですが、当地のハモも金色に輝いており、「門川金鱧」としてブランド化されています。
徹底した品質管理で生食も可能(提供:PhotoAC)この「門川金鱧」は、主に底曳網や延縄で漁獲されていますが、傷みを避けるため底曳網の操業時間を極力短くしているそうです。またその規格は400g以上1kg以下のものと定められ、水揚げ後は紫外線殺菌した海水で4日間以上蓄養するなど、徹底した品質管理が行われたものだけが名乗ることができるブランドなのです。
クジラの肉にも「バレニン」
そんな宮崎のハモが大量に含有しているバレニン。そもそも海産物に多く含まれていると言われる栄養素ですが、しかし一般的な魚類ではウナギ100gあたりに4mg含まれている程度で、あまり多くはありません。
そかし、そんな魚類や、さらにはハモをも遥かに凌駕する量のバレニンを含んでいる海産物があります。それは「クジラ」。
鯨肉(提供:PhotoAC)そもそもバレニンは、ヒゲクジラ類の筋肉から初めて発見された栄養素です。ミンククジラやイワシクジラなどのヒゲクジラ類の筋肉中には、100gあたりなんと1000mg以上のバレニンが含まれているといいます。
我が国では先日商業捕鯨が再解禁され、以前よりも新鮮な鯨肉が手に入りやすくなっています。高齢社会を控え、クジラ肉は今こそ日本人が食べるべき食材と言えるかもしれません。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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