厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略

2022年01月11日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

寒い時期でも好釣果が期待でき、かつ高級魚が釣れることが魅力の海上釣り堀は、ビギナーや女性も釣行しやすく人気のフィールドだ。今回は冬の海上釣り堀で好釣果を上げるポイントを、12月19日に三重県・紀北町引本浦にある海上釣り堀・貞丸へ釣行した様子と併せて解説していきたい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略

厳寒期の海上釣り堀を攻略

今年は比較的暖かい日が続いていたが、11月の終わりごろから一気に気温が下がり、冬本番を迎えた。これからの季節は、水温が低下するとともに釣り物が減ってくる季節となる。

年始には大型のブリやクエなどの放流が行われる海上釣り堀もあり、一年の中で一番の盛り上がりを見せる時期を迎える。このタイミングに海上釣り堀へ釣行予定がある人も多いのではないだろうか。

そこで今回は冬の海上釣り堀で好釣果を上げるポイントを、12月19日に三重県・紀北町引本浦にある海上釣り堀・貞丸へ釣行した様子と併せて解説していきたい。

寒波襲来のためマダイに照準

海上釣り堀はマダイ、青物(ブリ、ワラサ、ヒラマサ、カンパチ)、シマアジ、イサキ、マハタ、クエ、イシダイなど各海上釣り堀によってさまざまな魚種が放流されている。

その中で、ほとんどの釣り堀で放流が行われており、メインターゲットとなるのがマダイだ。今回釣行した貞丸のマダイはこだわりの自家養殖で、大変おいしいと評判で非常に人気が高い。

今回は、釣行日の1週間ほど前からこの冬一番の寒気が襲来し、釣行前日は広い地域で積雪となる荒れ模様。水温の低下により、青物の活性が低いことが予想されたため、当日はマダイをメインに狙うことにして、タックルやエサの準備を行い釣行当日を迎えた。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

現地に到着し受付を済ませて、当日は指定された9号イカダに渡り釣り開始となった。朝一はいつも通りミャク釣りからスタート。ロッドは小継飛竜3.3mにソリッド穂先をセット。クロダイ用片軸リールを使用し、ラインはナイロンライン3号、ハリスは2.5号、ハリはチヌバリ5号を使用してスタートした。

1投目は信頼のおけるエサで

朝一の狙い方だが、朝一はマダイの活性が高いことが多い。1投目は一番信頼のおけるエサでスタートすることをオススメする。私はリニューアルされ集魚力がアップしたマダイイエローでスタートした。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略当日用意したエサの一部(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

渋いときはエサを小さめで

イケスの中央付近に仕掛けを投入し、底から約50cm上の層までエサを落とし込んでいく。すると仕掛けがナジんだところで、すぐにアタリ。穂先がフワフワと動いた後、押さえ込んだところでアワセを入れると幸先よくマダイがヒットした。

しかし慎重にやり取りを行ったにもかかわらず、やり取り中に魚の口が切れてバラしてしまった。活性が高い状況であれば、朝一ヒットの際はエサを丸のみしていることが多く、バラすことはほとんどない。予想通り活性が低いようだ。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略貞丸名物の美形マダイ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

そこで、エサを食い込みがいいように先ほどよりも小さめに付け、再度仕掛けを投入する。すると再び穂先に反応が出るが、今度はアタリに合わせて穂先を送り込んでいき、しっかりと穂先が押さえ込まれるのを待ってからアワセを入れる。しっかりとアワセが決まって先ほどよりも慎重にやり取りを行い、無事に貞丸名物のマダイを釣り上げることができた。

ササミに好反応

ここから連続ヒットを期待したものの、反応が続かないため、早々にエサをローテーションして反応のあるエサを探していく。マダイスペシャル、マダイストロング、アマエビ、ササミとエサを次々変更して探っていくと、ササミのエサにアタリがあり2匹目のマダイがヒットした。

エサのローテーションについてはさまざまな考え方があり「釣れているうちにひと通りエサをローテーションさせて反応の良いエサを絞り込む」方法と、「反応があるうちはエサを変更せずに、反応がなくなったところでローテーションを行い反応があるエサを探す」方法があるが、私は後者の方で、アタリがあるうちはエサを変更せずに狙うことが多い。今回もササミのエサで2匹のマダイを追加できた。

放流タイムはウキ釣りで

しばらくしてマダイの放流タイムとなり、多くのマダイが放流された。ここまでの状況は、イケスの中央付近で反応が出る傾向が強かったため、ここからはウキ釣りで狙いのタナを直撃し、テンポよくマダイを狙っていく作戦に変更。

ロッドはライト赤青一撃300にレバーブレーキリールをセット。ラインはナイロンライン4号を使用し、オモリ1.5号のウキ釣り仕掛け。ハリスは3号、ハリはチヌバリ5号だ。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略赤青一撃300は急な引き込みも吸収(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

放流時は比較的どんなエサでもアタリが出ることが多いが、私は放流時マダイイエロー、アマエビなどの比較的視認性に優れ、柔らかく比重が軽いエサを使うことが多い。目立つエサをゆっくり沈めて、魚にアピールするイメージで使用している。

放流後、すぐにマダイイエローのエサにアタリがあり狙い通りヒット。貞丸のマダイはサイズが大きく、ロッドを通して強い引きが伝わってくる。硬すぎるロッドはバラシが多発する原因になることもあるが、ライト赤青一撃は十分な強度に加えて穂先がソリッド仕様で、急な引き込みもロッドがしっかりと吸収してくれるので、安心してやり取りすることができる。ヒットしていたのは良型のマダイだったが、難なく釣り上げることができた。

さらに連続でマダイを追加。しかし、低活性の影響か同行のメンバーはアタリがあっても空振りやバラシが多発して、波に乗れない状況が続いている。

生きアジのエサでワラサゲット

そうこうしているうちに、青物の放流タイムを迎えた。青物タックルに持ち替えて、まずは生きアジで様子を見る。するとしばらくして穂先に重量感のあるアタリ。しかし食い込まずにエサを離してしまった。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略青物の放流タイム(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

すぐに仕掛けを回収して新しいアジに交換して投入。するとアジが大きく追われた後、穂先が大きく引き込まれて青物がヒット。ロッドが大きく曲がり、リールからイトが引き出される。数分間のやり取りの後、水面に姿を見せたのは丸々と太ったワラサだった。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略まるまると太ったワラサをゲット(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

しかし、青物もマダイ同様に反応が続かない。そこでエサをキビナゴやサンマの切り身、カツオの切り身など次々と変更して反応を探っていくが、青物からの反応は得られない。

エサをローテ―ションしていく中で、青物がエサを追尾してきたり、エサの周りをぐるぐる回りだしたりするなどの反応があれば、口を使う可能性が高く積極的に狙っていくが、この日は全くと言っていいほど反応がない。

再びマダイ狙いへ

青物とマダイの両方を並行して狙うことは、仕掛けもエサも異なることから難しい。当日の状況から青物のヒットが期待できそうになかったため、同行の皆さんが青物を狙っているなか、早々に再びマダイ狙いに変更することにした。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略同行メンバーにシマアジヒット(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

合わせてここまでのマダイの活性が良くない状況を踏まえて、ウキを高感度のものに変更。ハリスを2.5号に落とし、ハリもチヌバリ3号に変更した。

この判断が正解で、イケス中央にマダイスペシャルを投入すると、ウキがナジんだ瞬間にアタリがあり、すぐにマダイがヒット。そしてここから待望の連続ヒットとなる。

エサのローテで連チャンモード

ダンゴエサ→アマエビ→シラサエビと反応が途切れたら次々とエサを変更し、マダイをヒットさせることに成功した。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略イシガキダイも上がった(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

その後、マダイからの反応が一段落したため、シマアジやマハタを狙うが、午後から冷たい潮が入ったせいか、一気に反応がなくなってしまい終了の時間となった。

マダイ2ケタ安打で納竿

この日の釣果はワラサ1匹にマダイ11匹の釣果。水温低下、活性が低い状況のなかではあったが、エサのローテーションとアワセのタイミングを工夫したことが功奏し、まずまずの釣果となった。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略当日の釣果(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

海上釣り堀では一日を通してアタリがあり、釣れ続くというようなことはほとんどない。海上釣り堀の3大チャンスタイムは朝一、マダイ放流タイム、青物放流タイムとなる。チャンスタイムにしっかりと数を伸ばすことが好釣果につながることから、集中して望んでほしい。

また魚からの反応がない場合は、早めに新たなアプローチを行うことが好釣果への第一歩となる。その中で、その日の傾向を早くつかむことが大切である。

具体的にはポイントが中央付近なのかコーナー付近なのかを見極める。そして釣れるタナは底付近がいいのか、底から少し上の層でも釣れてくるのか、反応のいいエサの傾向があるかなどをひとつずつ判断していくことで、結果的に多くのアタリを引き出すことが可能となる。

状況判断がキモ

海上釣り堀では「魚はいるが釣れない」状況が長く続く。そのため状況判断が非常に重要となり、釣れるタイミングを逃さないことが好釣果の近道である。特に冬場はその傾向が強くなることから万全の準備を行って釣行してほしい。

厳寒期の海上釣り堀でマダイ2ケタ安打達成 定活性をエサのローテで攻略きれいなマダイに会いに行こう(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

海上釣り堀といえども生きた魚が相手なので、毎回状況は異なってくる。同じパターンが通用するとは限らないが、今回の記事をぜひ参考にしていただき、皆さんの年始の釣果アップにつながれば幸いである。

<週刊つりニュース中部版 桑原一幸/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
貞丸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年1月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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