冬の海釣りにおける防寒の心得4選 釣り場は都市部より断然寒い?
2022年01月14日 11:30
抜粋
冬の釣り場はとにかく寒い。といっても釣り人でなければなかなかイメージできないのではないだろうか?今回は主に釣り初心者に向けて、冬の釣り場の寒さとその対策について紹介したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・中西)


1.釣り場は都市部より寒い
ヒートアイランド現象というのをご存じだろうか。おそらく多くの方が夏場の都市部の暑さの原因の一つとして、この現象を知っておられるのではないだろうか?
暑い都会の夏をより暑く不快にする現象というイメージが強いこの現象、実は夏場よりも冬場のほうが顕著に現れるというのはあまり知られていない。温暖化が叫ばれる昨今、こんな言い方は非難を浴びるかもしれないが、冬場はヒートアイランド現象のおかげで、多少快適に過ごせているというのもまた事実なのだ。
ちなみに、ヒートアイランド現象の原因は、都市部で盛んにおこなわれる人間生活の排熱。暖房、排気ガス、エネルギーの消費などで加熱されるわけだが、釣り場にはそんなものほとんどなく、たとえ都市部でサオを出したとしても海から吹き付ける風にぬくもりは期待できない。
で、この現象がどう釣りにかかわってくるのかというと、都市部から田舎に行くと、想像以上に気温が下がるという事実だ。夏場郊外へ行くとひんやりして気持ちいいと感じるが、夏場よりヒートアイランド現象が効いている冬場は、さらに顕著に気温の低下を感じることになる。まず、大前提としてこのことを知っておいてほしい。
全力で暖かい格好を
対策としては、「普段の生活より2か月寒い季節に寄せた恰好」をするというもの。例えば12月に釣行するなら、普段2月に着る服装を、5月に行くなら3月ごろの恰好をという意味。1月の終わりから2月の一年で一番寒い時期に出かけるなら、それこそスキーにでも行くつもりで準備するのが安全だ。というか、その時期は釣果もあまり期待できないので、初心者は避けるのが無難かもしれない。
釣りをしない友人を釣りに誘うと、「暖かい恰好をしてきて」と念を押しておいても、少し前まで着ていたもしくは少し先に着る予定のアウターを持ってくることが多い。で、だいたい釣り場で震えているというのがパターンだ。暑くなれば脱げばいいので、特にこの時期は全力で暖かい恰好をするのが、楽しく釣るための最大のポイントだ。
暑ければ脱げばOK(撮影:TSURINEWS編集部・中西)2.風と体感温度
次に、体感温度について。水は蒸発する際に気化熱を奪い、ものを冷却する。湿度が低ければ盛んに蒸発するし、次々と乾燥した空気が通り過ぎると熱はどんどん奪われる。そもそも、熱は熱いものから冷たいものへ移動するので、冬の冷たく乾いた強風はかなり効率的に釣り人から体温を奪っていく。
日照やほかの要素も加味して、一般に体感温度は風速が1m/s増えるにつれ1度下がるといわれている。基本的に西高東低の冬型の気圧配置の場合はそれなりの風が予測されるので、釣り場は風が吹いているものと考えて釣りに行くのが無難である。
風を通さない装備を
この体感温度を下げないためにできることは、「風を通さない」恰好をすること。もちろん、その下には体温をため込む空気の層が作れる、毛糸やダウンといったふんわりしたものを着るのも大事だ。
風を通さず体温を外に逃がさなければ、3枚程度のレイヤードで真冬もしのげたりする(著者の住む関西での話)。そもそも、あまり着ぶくれてしまうと、動きにくくて快適に釣りができないのも事実だ。
なお、うっかり風を通す装備で出かけてしまったときは、100均やコンビニのカッパやポンチョが使える。いざという時のために覚えておいてほしい。できればプルオーバーで丈の長いものを選ぼう。
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3.足元は高確率で氷点下
続いて、気温についても触れておく。著者は天気予報の気温が氷点下になっていないにもかかわらず、水たまりに氷が張っているのが不思議でならなかった。著者の住まいが超がつく田舎だったので、予報地点とずれているのが原因だろうと思っていたのだが、原因はそこではなかったので紹介しておく。
気象の観測で気温の観測は、日本では地表から1.5mの気温を測ることになっている。この高さが大体人の顔の位置になり、体感と同じくらいになるからだそうだ。気温が4度や5度くらいだと、氷点下ではないし氷も張らないと考えてしまいがちだが、ここに落とし穴がある。冷たい空気ほど重く底にたまるというあれだ。特に風のない晴れた夜は放射冷却により地表が冷やされ、地表近くの気温が急激に低下する。
気温が4度で霜注意報が出るみたいなので、それくらいの温度差があることを頭に入れて行動することをお勧めする。
レギンスは履こう
というわけで、だいたい寒さは足元からくる。逆に考えれば、足元さえしっかり防寒すれば、上のほうはある程度手を抜いても釣りを楽しめる(上述のように風が強い場合はこの限りではない)。
足元の防寒は、
・靴底の厚い靴を履く→靴下二重→靴用カイロを貼る
・レギンスを履く→オーバーパンツを履く→レギンスを履きオーバーパンツも履く
がメジャーなところだろうか?
若者には抵抗があるかもしれないが、レギンス(ももひき)を履くというのは、見た目がかわらないのにかなり暖かくて最も効果的だと思う。これに靴底の厚いスニーカーを履けば、かなりの状況に対応できる。
そしてこれを基本に、あまりに底冷えがひどい日はカイロをプラス。強烈に風が強い日はオーバーパンツ(オーバーサイズのユ●クロの暖パンを愛用)をプラスすれば、下半身に関しては万全である(あくまで関西の冬の話)。
靴用カイロは最終手段?(撮影:TSURINEWS編集部・中西)4.小物で「すき」を埋める
そして、最後に重要なのは「すき」を作らないこと。寒さは一番弱いところを攻めてくる。つまり、首や手、頭も耳もしっかり防寒することが大事なのだ。
頭は耳まで被れるニットキャップ、首はマフラーやネックウォーマー、手には軍手でもいいので手袋をしよう。親指から中指までの先を切れば、ハリを結んだりルアーを付けかえたりもできなくはない。
スキを作らないのが肝要(提供:PhotoAC)以上、初心者向けに釣りの防寒について紹介した。途中にも書いたが、「暑ければ脱げばいい」のだ。ちょっと大げさかなと思ってもだいたいちょうどいいか少し寒いくらいになると思って、しっかり防寒して出かけてほしい。
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<中西/TSURINEWS編集部>
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