冬の落ちハゼ釣り徹底攻略 【ポイント選択・タックル・釣り方を解説】

2022年01月19日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

落ちハゼ釣りは近場で気軽に楽しめる釣りとして近年知名度が上がってきている。今回、紀ノ川での実釣報告をベースにしながら、チョイ投げで落ちハゼとの接近遭遇を高めるための工夫について考えてみたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

冬の落ちハゼ釣り徹底攻略 【ポイント選択・タックル・釣り方を解説】

紀ノ川河口で落ちハゼ活発

12月29日、寒波が少し和らいだのを見計らって紀ノ川右岸、北島橋橋脚そばの護岸に釣行。午後3時半から約2時間のチョイ投げ。下げ潮回りではあったが、橋脚周囲の潮のヨレを狙って50mまでの近投中心で型はやや小ぶりながらハゼ17cmまでを16匹、ピンギスが2匹。

投入毎に魚信がある活性の高さで、2点掛けも数回あり、2021年の釣り納めを好釣果で締めくくることができた。

サオは改造ルアーザオ10ft、リールはキャスティズム25、ミチイトPEライン0.8号、チカライトは汎用PEラインの4号を13mにカットして用いた。オモリはL型の12号、仕掛けはスピードハゼ6号の2本バリ(ハリスの間隔は15cm)である。

冬の落ちハゼ釣り徹底攻略 【ポイント選択・タックル・釣り方を解説】12月29日の釣果(提供:TSURINEWSライター牧野博)

落ちハゼと遭遇するには

今回は落ちハゼとの遭遇チャンスを増やす方法を考察してみたい。

ハゼもキスもともに暖かい海域を好む魚である。寒くなって水温が低下してくると水温の安定した水深のある場所へ移動することでは共通している。しかしハゼの場合は冬から早春が産卵期に当たっている点でキスと習性の違いがある。このことが落ちハゼの着き場を考える上でキーポイントになってくると思う。

1、盛期にミャク釣りで狙う場所などは、天候による水温の変動が大きく、コンスタントに落ちハゼを狙うのは難しい。同じ河口部でも、水深のある場所を重点的にマークするほうが、魚信は得られやすい。

しかも、冬場は川の水温よりも海水温の方が高い場合が多いので、上げ潮がよく当たる場所の方が水温は安定しやすい。

2、大河川で、釣り場の背後に護岸堤防が作られている場合、北西の季節風を考え、両岸のうち風裏になるのはどちらか、考えてみる。例えば紀ノ川の場合、東から西に向かって流れるので、右岸側は風裏になる。

風裏は水温が安定しやすいし、アングラーにとっては、寒さをしのぎやすく、キャスト時のライントラブルや仕掛け絡みなども少ない。

3、ハゼ(マハゼ)は、厳寒期に干潟の砂泥底にトンネルを掘り、その中で産卵することが知られている。このことは、ハゼの越冬に干潟やそれに近い環境の場所が必要であることを物語っている。

産卵のために深場に集まってくるという点が落ちギスと異なり、ある程度の期間(1か月位)、散発的に釣れ続くことも結構ある。

これらのことを考え、落ちハゼに遭遇しやすいポイントとして次のような釣り場が考えられる。

1、風裏側の橋脚の周り

今回釣行した紀ノ川右岸、北島橋橋脚周辺がこの条件の釣り場である。大きな橋脚の周囲は潮が当たり掘れて深場が形成される。今回のポイントは、この橋脚周囲の深場からのカケアガリである。また、暖かい上げ潮がよく当たる場所であることは、キスが釣れたことで判断できよう。

このポイントの川下側100~200mは干潟が拡がっていて、ハゼの産卵場になっていると考えられる。

橋脚の近くを釣るので、キャストには充分注意が必要である。冬場はチヌ狙いのアングラーが入ることも多いので、その場合は他のポイントに移動する。

2、港の内側のミオ筋

河口周辺にある大きな漁港の波止の内向きは、風裏になりやすく、そこにミオ筋があれば、魚の付き場になる。港の港内向きでカレイを狙うときにはこのような場所が好適だと思うが、同じ場所に落ちハゼも着いている。

このような釣り場の場合、港内の広さにもよるが、やや重いオモリ(20号前後)を使う場合もあるので、軟調の投げザオのほうが向いている。

このパターンで落ちハゼを釣った場所として記憶しているのは、大阪の深日港である。ここは昔、フェリーが発着していた比較的大きな港で、港内も水深がある。しかも近くには川の流れ込みがあって砂泥底で、カレイやガッチョも多いポイントである。

3、埋め立て地周辺

大規模な埋め立て地は川の河口部の浅瀬に作られていることが多く、その周囲の海域はハゼの着き場になる。和歌山のマリーナシティの周辺は、もともと干潟に近い遠浅の砂泥底で、キスの多い海域であるが、キスを釣っていると、良型のハゼが交じることがある。また、周囲の干潟にもハゼが多い。

落ちハゼに遭遇しやすいポイントを分類し実例をあげて紹介した。いずれにも共通しているのは、風裏の深場で、近くに砂泥底の干潟や浅場があることといえる。こう考えると、都市部の河川の周辺にはポイントが多く、シティーアングラーにとって身近な冬場のターゲットといえる。東京湾岸周辺に落ちハゼ釣りのポイントが多くあるのもうなずけるだろう。

冬の落ちハゼ釣り徹底攻略 【ポイント選択・タックル・釣り方を解説】河口部の橋脚周りは狙い目(提供:TSURINEWSライター牧野博)

落ちハゼ釣りのタックル

次に、タックルや仕掛けについて簡単にまとめてみようと思う。といってもキスのチョイ投げのタックルとそんなにかわらない。

1、サオ

軽く投げてニアポイントを狙うことが多いので、シーバスロッド(ML~Lクラス)、エギングロッド、ショートの投げザオ(3.3~3.6m)などが向いていると思う。

ただ、ルアーロッドの場合、足元に捨て石などがあった場合の仕掛けの取り込み、8~12号のオモリをオーバースローで投げることを考えると、9ft(2.7m)以上のダブルハンドのサオの方が使いやすいと思う。

2、リール

できれば投げ専用リールの小ぶりのもので、できるだけ軽く、サオとのバランスが取れるものがいい。最近投げ専用リールでもストローク25mmのライトな製品が出ている。リールの脚のサイズなどを見ても、ルアーロッドとの適合性が考慮されているように思う。

スプール口径の小さい小型リールも使えるが、もし、安上がりにするなら、釣り道具箱にお蔵入りになっていたちょっとレトロな中型の投げ専用リールの軽めのものがサオにフィットできれば、そのほうが絶対におすすめである。

小型スピニングと比べて、仕掛けをキャストする時のミチイトの放出のスムーズさ、仕掛けを回収するときのリーリングの快適性ではっきり差が出る。同じ道具をキスのチョイ投げで使った時に、そのことはより実感できるはずだ。

3、ミチイト

これもキスのチョイ投げとほとんど同じである。PEの投げ釣り用ラインの0.8~1号くらいを巻いておけば、キスのチョイ投げでも使用できる。

チカライトは絶対に必要である。チョイ投げの場合には投げ用のPEテーパーラインでもいいし、ナイロンのテーパーラインの細め(3→8号のテーパーのものが市販されている)でもいい。もし、テーパーラインがなければ、汎用のPEラインの4号を10~13mにカットしてミチイトにつなぐ。その先には必要な強度のスピードスイベルをしっかりと結ぶ。

4、オモリ

オモリはキスのチョイ投げの場合と同じである。小型L天や、船用天秤などが使用できる。オモリは8~12号程度でいい。サオの硬さとのバランスを考えて重さを決めるといい。

天秤の仕掛け側の腕に20~30cm程度の2本よりの砂ズリ(またはフロロカーボン単糸の4~5号でもOK)を直結し(固定式の場合)、その先に自動ハリス止めを結ぶ。投げ用の天秤は、最近、高感度を謳う製品がいろいろと販売されているので、自分の好みに合ったものをいろいろ試してみるのも面白いと思う。

5、仕掛け

キスほど細仕掛けでなくてもいい。ハゼはキスに比べて口が大きいので、ハゼバリの6~8号の2本バリでOKだ。一度カレイバリ10号もテストしたが、小型のハゼでもしっかり口に掛かっていたので、キスバリなら7号以上でも十分使える。ただ、ふところの狭いキツネ型のハリよりも、袖型のようなふところの大きいハリの方がハゼには向いているように感じる。

枝バリの間隔も、キスのように長く取る必要はなく、15~20cmでも2点掛けで釣れる。筆者はミャク釣りの仕掛け(20本連続の仕掛けを自作)と共通化していて、これをカットして使用している。より手軽に釣行するなら、市販のハゼ仕掛けもいい。

エサはイシゴカイが300~500円分あれば十分である。しっかりアピールするために、ハリのチモトから上にたくしあげて大きく見せたり、2~3匹を房掛けにするのもいい。また、ハゼは光りものを好むので、ハリのチモトにソフトの蛍光玉を付けたり、ハリスに極小のビーズを通したりするのも効果がある。

冬の落ちハゼ釣り徹底攻略 【ポイント選択・タックル・釣り方を解説】ハゼの一荷(提供:TSURINEWSライター牧野博)

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