水中に沈めて使う『00ウキ』徹底解説 真水と海水で浮力を実験

2022年01月28日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

ウキフカセ釣りでは、様々な種類の浮き(ウキ)を使い分けます。今回は、その中でも水中に沈めて使う『00ウキ』にスポットを当てて特徴を解説してみましょう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

水中に沈めて使う『00ウキ』徹底解説 真水と海水で浮力を実験

00ウキとは

一般的なウキのイメージは「水面に浮かべてアタリを取るもの」ではないでしょうか。ところが、フカセ釣りでは00号などの水中に沈めるウキも多く使用されています。視覚的にアタリや潮の変化を捉えるだけでなく、仕掛けを狙いの潮に乗せるアイテムとして考えるフカセ釣りならではのウキ浮力です。

00ウキはクロダイ狙いで多用されています。クロダイ狙いでは底付近を探るのが基本ですが、00ウキの特徴を利用すれば重いオモリを使用せずとも仕掛けを底付近まで入れられるので、底潮をしっかり捉えつつも軽い仕掛けでスムーズに食い込ませやすくなります。

近年はトレンドに

近年のフカセ釣り大会では00号のウキを活用する選手の姿も多く、競技の場でも00ウキを用いた仕掛けがトレンドになっているようです。市販のウキにはクロダイ狙いを想定した製品も多くありますが、どの製品も00号は必ずと言っても良いほどラインナップされています。

真水で沈んで海水で浮く

00ウキを一言で表すならば「真水では沈んで海水では浮く浮力」です。実際に筆者が00ウキを使って簡単な実験をしてみました。

水道水(真水)には比較しやすいようにG2ウキと00ウキを入れてみたところ、G2ウキは水面に浮いていますが00ウキは浮かずに沈んでしまいました。

水中に沈めて使う『00ウキ』徹底解説 真水と海水で浮力を実験浮力実験(水道水)(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

一方で、海水と同じくらいの塩分濃度に調整した塩水では00ウキも水面に浮いているのが分かります。このように、海水で水面にギリギリ浮くだけの僅かな浮力を持っているのが00ウキの特徴です。

水中に沈めて使う『00ウキ』徹底解説 真水と海水で浮力を実験浮力実験(海水)(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

実釣時にはオモリや針、さしエサの重量がウキに乗ります。投入した仕掛けが馴染んでウキに仕掛けの重さが掛かると僅かな浮力が重さに負けてウキがゆっくりと沈み始めるのです。この特徴を活かしてハリス分が馴染んだ状態からゆっくりとウキを沈められます。

水中ホバリングも

ところで、水中に沈んだ00ウキがどのような状態になっているのか気になる方も多いはず。

仕掛けの重さに引っ張られている間はゆっくりと沈んでいきますが、針やオモリが底について下方向への力が無くなると仕掛けや潮流の抵抗とウキの僅かな浮力が均衡して水中をホバリングしています。

他のものに例えるのならば、パラシュートや凧揚げが想像しやすいでしょう。しかし、当て潮などで道糸を弛ませすぎてしまうと仕掛けの抵抗が掛からなくなり、ウキ止めをつけない全遊動仕掛けではウキが浮き上がってしまう場合もあります。

00ウキの仕掛け

00ウキを使用した仕掛けを紹介しましょう。

全遊動仕掛け

全遊動仕掛けは、00ウキが最も使用される仕掛けです。風や二枚潮の影響を回避しつつ底潮に仕掛けを乗せられるだけでなく、ウキ止めがないので抵抗が少なく食い込みも抜群です。アタリは道糸の動きと穂先の動きや変化を見て取ります。

半遊動仕掛け

半遊動仕掛けは、全遊動仕掛けではウキが浮き上がりやすい当て潮の状況下や際などの至近距離狙いで効果を発揮します。ウキの遊動部分を取らずにほぼ固定仕掛けのイメージです。ウキ止めを付けることで仕掛けに張りを作りにくい状況でもウキの浮き上がりを抑え、狙いのタナにウキを留められます。

<杉本隼一/TSURINEWSライター>

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