陸っぱり新子タチウオゲームで2ケタ釣果 メバルタックル流用で満喫
2022年01月31日 11:30
抜粋
1月3日の夕方、釣友親子を誘って愛知県弥富市の西3区周辺にタチウオを狙って釣行した。この日はヒットゾーンが狭くパターンもコロコロ変わったが、午後9時半ごろの終了時には、親子そろって余裕の2ケタ釣果となった当日の釣りをリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
伊勢湾奥の冬タチウオ
この時期、私が楽しみにしているのが伊勢湾奥の新子タチウオ。アタリこそ多いものの、フッキングに持ち込むのは意外にも難しく、チビのくせに手強い相手だ。しかも幽霊魚の異名を持つだけあって、その行動は神出鬼没。全く釣れない年があるかと思えば、春先まで釣れ続くこともある。
昨シーズンは全くの不発だったので心配していたが、しばらく前に名古屋港西部で姿が確認できた。とはいえ、1週間もしないうちに姿を消してしまうことも珍しくない。
名古屋港でタチウオ釣り
釣れているうちにということで1月3日の夕方、仲間の吉田さん親子を誘って愛知県弥富市の西3区周辺に足を運んでみた。
当日は少し風があるものの、まずまずの釣り日和。メバル用のタックルに3gのジグヘッド、グローカラーのワームをセットして、日没と同時にキャストを開始する。
新子タチウオ登場
居場所を探るため遠投して広範囲を探ると、かなり沖の中層でフォール中にアタリが出た。とはいえ、おそらく下からかじっているだけなのだろう。サオ先がわずかに戻るだけでヒットには持ち込めない。
それでも完全に暗くなると活性も上がってきたのか、時折明確なアタリが混じるようになってきた。サオ先が押さえ込まれたタイミングでアワせると、根掛かりのような重量感。ヒットの瞬間に魚体をくねらせてバックするため、新子とはいえメバルロッドをバットまで絞り込んでくれる。
魚を浮かせると突然軽くなるが、それは魚体がまっすぐになって水の抵抗が少なくなっただけ。バレたと勘違いしてラインを緩めると本当に外れてしまうので、しっかりテンションを保って寄せるようにしたい。
姿を見せたのは指1本半の新子タチウオ。美しい銀色の魚体にはウロコがないため、地面に置いたり手で触れたりするだけでも致命傷を与えてしまう。今回はキープしたが、リリースする場合はバーブレスフックを使用し、魚体に触れないように水面上でハリを外すことが大切だ。
初挑戦の釣友も本命ゲット
この1匹を皮切りに、タチウオも捕食モードに入ったようだ。ここからはアタリも多くなってきたが、初挑戦の吉田さんにはアタリが出ない。群れが小さいのか、ヒットゾーンが狭いのだろう。
そこであの辺りにキャストして、とアドバイスするとアタリがあったようだ。最初はアワセのタイミングに戸惑っていたが、ほどなく慣れてきたのか1匹目をキャッチ。
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最終釣果
ところが、隣では吉田さんの長男が苦戦中。どうやら微妙に飛距離が足りないようなので、細いラインを巻いた私のリールに交換する。これで問題は解決したようで、ここからは順調にヒットが続いた。
この日はヒットゾーンが狭く、着水直後にアタリが出るかと思えば底まで落としてからの巻き上げで食うなど、パターンもコロコロ変わる。そんななか、吉田さん親子は順調にヒットを重ね、午後9時半ごろの終了時には、親子そろって余裕の2ケタ釣果となった。
新子の食べ方と今後の展望
ゲーム性の高いタチウオは釣るだけでも楽しいが、その食味も忘れてはならない。このサイズの新子は揚げれば骨まで食べられるので、ブツ切りにして唐揚げや南蛮漬けにするのがオススメだ。
よく切れる薄刃の包丁があれば3枚下ろしも難しくはない。何枚か串にグルグル巻き付けてから焼いたり揚げたりすればボリュームも満点。もちろん、刺し身やあぶりでも楽しめる。
問題はいつまで狙えるか、だ。当たり年となった一昨年は春先まで狙えたが、昨年はゼロ。うわさでは2日間だけ釣れたそうだが、私は巡り合えなかった。
相手が幽霊なだけに確実に出会える保証はないが、群れに遭遇できたときはぜひ狙ってみていただきたい。
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<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
名古屋港西3区