年々強毒化傾向があるサカナたち 昔は食べていたから大丈夫はダメ絶対

2022年02月05日 11:00

[TSURINEWS]

抜粋

磯釣りのゲスト魚として知られるアオブダイ。10年ほど前までは普通に食べていたが、最近は食中毒の事例が相次いで報告され、持ち帰れなくなった。そこで、おさらいの意味も含め、「毒性が強くなった魚」をいくつか紹介する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)

年々強毒化傾向があるサカナたち 昔は食べていたから大丈夫はダメ絶対

アオブダイには毒がある

本州以南の暖かい海に多く、一年を通してよく見掛ける。磯で釣れるものの大半は50cm前後と型がよく、60~70cm超の大型も交じる。

九州ではアオブ、アオイガメ、アオバチなどと呼び、ゲスト魚扱いする人が多い。

以前は生食で

このアオブダイ、昔なら当たり前のように持ち帰り、刺し身でおいしく食べていた。特に「肝和え」などの生食が絶品だ。しかし、10数年ほど前から食中毒の事例が相次いだため、地方自治体が「リリース」を呼びかけるようになった。

その毒とはパリトキシンと言い、イソギンチャクの一種に含まれているそうだ。これを食べたアオブダイの肝臓に毒が蓄積され、その肝を食べた人間が食中毒を起こすという。

筋肉にも毒

「それなら肝を食べず、身をフライや煮付けに」と考えてしまうが、これもNG。なぜなら、身(筋肉)にも毒が含まれているケースがあるから。この毒は加熱調理しても死滅しない厄介な毒らしい。

必ずリリースを

せっかく釣り上げたアオブダイをリリースするのは少しもったいない気もするが、ここは思い切ってリリースしよう。

年々強毒化傾向があるサカナたち 昔は食べていたから大丈夫はダメ絶対ヒブダイ(提供:TSURINEWSライター松田正記)

ちなみブダイの仲間で、ブダイ(赤ブダイ)とヒブダイは食中毒の事例はなく、これまで通り持ち帰りOKだという。ただし、どの魚種にも言えることだが、「絶対はない」。海水温の上昇などが原因で、年々変化しているので、専用のサイトで確認しておこう。

ソウシハギやモンガラカワハギも

そのほかによく釣れる魚として、ソウシハギやモンガラカワハギがあげられる。いずれもアオブダイと同じ海域に住み、釣れたものを迷わず刺し身にして食べていた。

年々強毒化傾向があるサカナたち 昔は食べていたから大丈夫はダメ絶対モンガラカワハギ(提供:TSURINEWSライター松田正記)

アオブダイと同じように肝和えは絶品料理だ。だが、これらもアオブダイ同様に、毒性が強い魚に分けられるようになった。

見た目の判断が難しい

どちらもよく似た魚がいるので、見た目で判断するのは難しい。釣り上げた直後に、あやしいと感じたらリリースしたほうがいい。特にウスバハギとソウシハギはそっくりなので注意したい。

ネットで調査

今回紹介した魚は各都道府県の水産振興課などのサイト(ネット)に詳しく掲載されている。そのほか、「無毒で知られるサバフグによく似たフグもいる」など、いろいろと勉強になる。

また、トゲに毒を持つ魚や南の海から北上してきた危険魚なども知っておきたい。時化で釣りに行けない日にでもチェックしておこう。

<松田正記/TSURINEWSライター>

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