東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】

2022年02月07日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

今回は東京湾の船釣りの好ターゲットのひとつ、シロギスについて、その生態に釣り方、アタリを解説しましょう。特に「モタレ」に関しては少し深堀りしてみましたので、ステップアップを考えておられる方はぜひ参考にしてください。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井英雄)

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】

人気釣り物のシロギス

東京湾で本来王道ともいうべき対象魚をハゼではなく、あえてシロギスと挙げたのは、筆者が最初にのめり込んだ釣りものであったこと。そしてハゼのように季節(旬)を問わず、水深の浅い深いはあるものの、ほぼ周年釣れ、その季節によって釣り方が異なり、妙味や趣きが各々あるという点です。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】幅広く好まれる釣趣(提供:TSURINEWS編集部)

釣り人側は、ビギナーからベテランまで幅広く好まれ、簡単に釣れる時期、アタリも小さく釣るのが難しい時期と、場面も選ばれます。そうした点も、広い層から好まれる点かもしれません。

シロギスの生態

シロギスの生態は、水深30mほどの比較的浅い水域の砂地を好みますが、東京湾ではオフシーズンでの落ちギスでは40m前後を狙うこともあります。泳層はベタ底ではなく、海底から30cm以内を群れで回遊。大型になると単独行動もあるようです。

就餌については、砂にまぎれたエサをフッと吹き&吸出し、吸込むようにするようです。

東京湾船シロギス釣り

水深が15mから20mぐらいまでは、最近では、ラインがPEライン1号未満、ハリスはフロロカーボンライン0.8~1号未満の仕掛けで初心者でもトライできるので、アタリはある程度明確に出ます。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】群れに当たればこんな釣果も(提供:TSURINEWS編集部)

また仕掛けは、近年胴つき仕掛けも推奨されており、筆者は片天秤仕掛けと比較して甲乙つけがたいですが、初心者はオマツリ全般の回避と、アタリもより明確なので、胴つき仕掛けが勧められます(筆者は、入門時から一貫して天秤仕掛け)。

基本の釣り方

広く魚影を求めることから、軽く(10~20m)投げて誘う釣り方が主流です。但し、深場の落ちギスでは、投げてもその効果は薄いので、仕掛けが手前マツリしない程度に数m投げる程度。

仕掛けが着底したら、サカナを誘う釣り方。浅場では小刻みに元竿をシェイクするような誘いから、深場では大きくゆっくり竿を持ち上げるのを繰り返す誘いなど、ケースバイケース。

使用するエサ

主に環虫類(ゴカイ、イソメ類)や小型のエビ類を捕食(沖アミも食います)。現在、ほとんど船宿で用意してくれるのは青イソメです。環虫類のクネクネ、ウネウネ等が苦手な人は、沖アミでも食います。

青イソメの付け方は、ハリのチモト部分までこき上げ、たらしは数cm。食いがシブいときは、長めにすることもあります。

魅力

ビギナー、お子様でもよほど悪い日でないがきり、ハイシーズンならばある程度(10尾前後かな)は釣れること。つまり手軽に初心者でも釣れます。しかし、より数を釣ろうとするならば、後述するシロギスの生態、就餌によるアタリのつかみ方を理解し、実践することになるでしょう。

この釣りは、入口は入りやすく、始めると奥深いことも魅力。また、食べてもおいしくいただけ、大型は刺身、型の大小と問わず天ぷらはあまりに有名です。

ハイシーズンのアタリ

東京湾では、晩春はやや水深も深い部類に入るものの、夏にかけてはしだいに浅場に移り、そして産卵を終えたシロギスが再び浅場からしだいに深場へ落ちていきますので、同じ対象魚でも季節感があります。

釣り場は、海堡周りの20m以上の深場から中の瀬の20m前後へ、そして木更津や富津沖の15m前後、そして木更津、富津沖の10m未満の浅場に加え盤洲の浅場に釣り場が変わっていきます。

浅場でのアタリ

浅場のアタリはシロギスならではのブルブル、クンクンと明確、10m未満の水深なら更に軽いオモリ、ロッドも軽量かつ細身の竿先ですから、20cm超のシロギスでは驚くほど明確なアタリ=クン、キューン、、、とひったくるようなアタリに出会えます。

やや深場でのアタリ

20m以上の深さでもアタリはブルブル、クンクンなど良型や、食いが活発なときにはいいアタリに出会えます。慣れてきますと、例の「ノリ」や「モタレ」を感じ取る場面も多いと思われます。

オフシーズンのアタリ

ハマるといえば、オフシーズンの落ちギスです。アタリの出方も多様で、サカナの食いが活発なときとそうでないときの強弱→ブルブルブルと強いアタリ、コツっと単発か、プルプルと静かなアタリなどが混在します。

水深が深い分、潮の流れの強弱にも影響され、大潮回りなど速い潮のときは、ラインもフケ気味でアタリも弱く感じられるものです。その中でも、前述の「やや深場のアタリ」で触れました「ノリ」や「モタレ」を感じ取るには、竿先が細く軟らかい感度良好なものが必要となり、またアタッてからサカナに違和感なく吸い込ませる(シロギスの就餌の特徴)ので、向こうアワセで竿先からやや胴近くの部分にサカナの引きを乗せられるような竿が理想されます。

この「モタレ」を取れるようになって、相応の数が釣れるようになると、シロギス釣りでも相当な腕の釣り師とみられ、きっと能書きも多く、少なくとも一言居士的なモノ言う釣り師になっていることでしょう。(笑)

「モタレ」を深堀り

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】アタリを待つ竿の位置(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

参考まで、「モタレ」の場面を端的に紹介しますと、竿先にわずかに表れるわずかなサカナの重量感(エサをくわえたところか)のモタレで竿先を徐々に上げていきます。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】聞きアワセはじめ竿の位置(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

竿先が上方60~70度ぐらいでアタリが明確になりながら、あとは穂先の軟らかさでクンクンクンと連続する「引き」に変わってくるところが、ベテラン達がいう妙味ではないでしょうか。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】穂先をゆっくり上げていく(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

『釣り人各々の「アタリ」の想像』から、ラインの先にあるエサ、エサがどのような状態になっているか、そのエサをサカナがどのようなアプローチしようとしているか、想像をたくましくしてみましょう。

シロギス船釣行の留意点

趣深いシロギス釣りですが、船での釣行の際は注意点もあります。

冬期は厳しい戦いも覚悟しよう

前述の「オフシーズンのアタリ」でも触れました通り、深場での落ちギス釣りでは、浅場の活発なアタリを当初から期待せず、むしろシブいアタリ、不鮮明なアタリを前提に挑んでちょうどよいのかもしれません。その上で、良型のシロギスに出会えたときは、きっと意外なほど元気で鮮明、明確なアタリに出会えることになるでしょう。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】こんな良型に出会えるかも(提供:TSURINEWS編集部)

深場での釣りでは、アタリの不鮮明さは船釣り全般にわたる物理的な共通項であり、深場に及ぶ釣り物には、いかに抵抗となるものを少なくし軽減できるかがキモです。そのため、感度良い竿先と細いラインと仕掛けが求められます。

浅場でのシロギス釣りとは、やや異なる道具立てを準備したり、仕掛けの長短、ハリスの細さ、ハリの大きさなどの選定から、あれこれと考えさせられます。ここでは、仕掛けの仕様を詳細に述べるつもりはありませんので他の記事に譲ることとして、冬期での準備は、落ちギス用の道具立てと、仕掛けの選定ともいえるでしょう。

ライフジャケット着用

最近の船釣りでは、どの船宿もライフジャケットの着用は徹底されつつあるようです。厳冬期に事故に遭遇すれば、分単位、秒単位で生命の危険が生じます。

平成30年(2018年)2月からすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務化され、国土交通省の安全基準の適合したものでなければ船宿の船長が違反となります。着用していなかったことで助かる命も助からなくなったり、いつ、とんでもない不幸な海難事故に遭遇するかはわからないのです。

近年でも数例の釣り船の事故は発生しています。定められたルールを互いに順守し、悲しみにならない楽しいひと時を常に持てるよう心掛け、無事に釣果を持って笑顔で帰宅できることが、釣り以前の心がけ、そしてマナーとすべきことです。

筆者の落ちギス釣り外伝

筆者自身、40年以上前の学生の頃、数年で通っていた船宿にキス釣りの名人が何人もいて、そのうちお一人と仲良くさせていただきました。どこかの大学教授だったと聞いており、平日でも日を空けず通われていたので印象的でした(筆者はなぜ通っているのを知っているのかといえば、家が近所で船宿に押しかけバイトをしていたため)。

45年前当時、第三海堡周り40mだちで、道具立てはカワハギ竿を代用。名人達は自家製あるいは著名な高級竹竿(クジラ穂が当たり前)。ラインは、まだPEライン製がなかったと思われ、テトロン3号(名人クラスはさらに細い)。ハリスは1号未満で、長短は好み。くだんの大学教授は最長1mの自作仕掛けで、短くても80cmでした。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】長年キス釣りをたしなむ(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

筆者もそれを真似て、釣り方(誘い)まで似せるものの同じような釣果には至らず。エサは当時ゴカイが主流で、たまに青イソメを使用。ゴカイのときは軟らかいので、多少長めでも吸い込みやすいのか、目立つのかよく釣れていたように思えます。

実践でテクニックを学ぶ

なかなか名人達は最後の決め手までは、すんなり教えてくれず、大学教授からは、あとは勉強、自習するようにと学校さながらの応答でした。40mの深場でも、テトロン3号で十分アタリがわかりました。今ならPEライン0.8号未満かもしれませんが、当時の自身の小遣いからすればテトロンは高級ライン、かつ魔法の糸でした。

風が強く波が高くない日並なら、落ちギスでも小さなものもいますしアタリも小さいと思われるでしょうが、意外にも明確です。プル、プルプル、、、コツ、コツコツと明確に表れます。ブルっ、ブルブルとくるのは、20cm超のときでした。その点、大きさによるアタリのちがいは顕著でした。

前述の通り、カワハギ竿を代用するのは、8:2の先調子、25号~30号負荷表示で、オモリを付けると竿先がおじぎするぐらいの硬さ。こうして、ロッド、リールとライン、仕掛けのバランス、エサ付け、誘いと、一連の事項を学んだ気がします。

東京湾の船キス釣り入門 【生態・釣り方・アタリ(魚信)を解説】良型のアタリは忘れられない(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

ハリスは1号未満にはしませんでした。なぜならこの第三海堡周りは、うれしい外道が豊富で、マコガレイ、アイナメ、ホウボウなど、いずれも30cm超、500g超の小さな大物が掛かり、これがもう一つの楽しみでもあったためです。

今はなき好漁場の思い出

それから、筆者自身の所見を少し付け加えさせていただきますと、こと落ちギスに関しては、現在一つテンヤマダイで水深40mぐらいでも、8号ないし10号、潮が速いときで12号を使う程度の重さ。

マダイより魚体の小さなシロギスを対象として比較した場合、15号から20号、ラインはPEライン0.8号前後にして、第三海堡周り、あるいはそれに近しい場所あたりで落ちギスが狙えるのではないかと考えます。

シロギス釣りでも、よりライトな釣りができないものかと考えます。それは、よりアタリを明確につかむためです。今では、第三海堡も航路安全上から掘削され、あとかたもないですが、あの周辺の好漁場はどうなっているのでしょう。現在、落ちギスをそこで狙っている船宿はないようですが。

<永井英雄/TSURINEWSライター>

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